国会「スキャンダル報復合戦」のアホバカ舞台裏(3)本人の耳元で「ネタ」を囁く
アサ芸プラス / 2018年3月13日 12時55分

先の有力議員が続ける。
「かつて鳩山由紀夫氏(71)が総理に就任するや、西田氏は鳩山氏の地元である北海道に乗り込み、道連幹部の協力も得ながら鳩山氏の過去を徹底的に調べ上げた。当時、西田氏と道連との間で交わされた連絡文書を見ると、過去の女性問題に巨額の子供手当と、実に生々しい。西田氏は予算委で追及の先頭にも立った闘将で、鳩山政権は西田氏と道連に葬られたと言っても過言ではない。西やんを怒らせたら怖いぞ!」
しかもこの有力議員によれば、この手の諜報活動は同僚議員に対して行われることもあり、党内の跳ね上がり分子を黙らせることにも使われている、というからなんとも恐れ入る。
では生き馬の目を抜くネガティブ情報、とりわけ野党議員に対するそれは、どのようにリークされていくのか。実情に詳しい自民党執行部経験者の証言。
「官邸がコントロールしている内閣情報調査室、政権に近いマスコミ各社の政治部の幹部記者、あるいは実働部隊長と親しい週刊誌の記者などとの情報交換の場を通じて行われるが、情報が完全かつ露骨な形でリークされることは少ない。そもそも、全てを出してしまえば、話は終わりになってしまう。だからリークはマスコミとの“あ・うん”の呼吸で行われるが、リークの範囲や方法は目的によって千差万別と言うしかない」
この執行部経験者によれば、例えば特定の野党議員を黙らせたいなど、目的がハッキリしている場合は、政治部のボス記者などに因果を含めたうえで、本人の耳元で「自民党があなたを狙っているみたいだから気をつけたほうがいい」などとささやかせることもあるという。本人がピンと来て矛を収めれば表ざたになることはない、という寸法だ。
一方、野党の諜報能力はといえば、「しんぶん赤旗」をはじめとする全国的な情報網を有し、基本的にスキャンダルとは無縁の日本共産党を除き、ほとんど勝負にならない、というのが偽らざる実情。その結果、花形とされる予算委での追及も茶番劇と化していく。
「表向きは威勢のいいことを言ったり、審議を中断させて得意がったりしているが、質問に立った野党議員の内心はビクビクもの。それが追及の甘さとなって、言葉や態度ににじみ出てしまう。場外乱闘の情報戦で自民党に完敗したあげく、国民にこんなヤラセ劇しか見せられないのでは、野党の存在意義すら問われかねない」(野党議員)
スキャンダル報復合戦の様相を呈してはいるものの、その内実はアホバカ感あふれるものだったのだ。
今回の杜撰なデータ騒動にしても、安倍政権が招いたオウンゴールにすぎない。しかも、返す刀で当の安倍総理にまんまと幕引きを図られてしまったのだから、何をかいわんや、である。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
菅首相、長男の接待疑惑「森友以上」の深刻度 不祥事が政権危機につながるボディブローに
東洋経済オンライン / 2021年2月19日 7時40分
-
反対する論理に目を向けることを妨げる「反発」という表現
HARBOR BUSINESS Online / 2021年2月18日 8時33分
-
森元首相、「蔑視発言」に菅政権が及び腰のわけ 「失言王」の発言を軽視、後任候補に元五輪相も
東洋経済オンライン / 2021年2月9日 10時0分
-
収賄事件で辞職した吉川元農水大臣の北海道2区補選で、菅政権は本当に候補擁立を断念したのか!?
HARBOR BUSINESS Online / 2021年1月28日 15時31分
-
「政治とカネ」問題から逃げ回る菅首相が10年前に言っていたド正論
日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年1月27日 9時26分
ランキング
-
1視聴できぬテレビも契約義務=NHKが逆転勝訴―東京高裁
時事通信 / 2021年2月24日 17時30分
-
2競輪選手が路上で練習中、停車中のトラックに衝突して死亡 千葉
産経ニュース / 2021年2月24日 16時25分
-
3JTBが中小企業化へ~背に腹はかえられないその実情
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年2月24日 17時40分
-
4東京五輪ボランティア辞退者からみた「森・二階発言」の問題点
NEWSポストセブン / 2021年2月24日 7時5分
-
5日本へのワクチンの供給が遅れている本当の理由
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年2月24日 17時30分