宮迫も岡本社長も全員救いたい?友近らを困惑させる松本人志の“義理堅さ”

アサジョ / 2019年7月30日 18時15分

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 一連の闇営業騒動を機に、吉本興業上層部への不満を蓄積させるお笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次や友近ら多くの芸人を悩ませるのは、他でもない同事務所の重鎮であるダウンタウンの松本人志による“博愛精神”なのかもしれない。

 雨上がり決死隊の宮迫博之やロンドンブーツ1号2号の田村亮らによる反社会的勢力への闇営業発覚をきっかけに、不適切な初期対応や、会見実施の是非を巡る内輪揉め、さらには「(宮迫らを)いつでもクビにできる」発言など、次々と吉本興業内での問題が勃発すると、情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)で司会を務める加藤浩次は「会長と社長を含む上層部が辞めないなら、俺は吉本を退社する」と吠えて見せた。

 もちろん、吉本の岡本昭彦社長を新人社員時代から知る松本人志も黙っていない。自身のレギュラー番組で徹底的に吉本の“殿様商売”ぶりを非難し、芸人あってこその上層部であるべきとの姿勢を示したものの、こと大崎洋会長が辞任する場合には自分も芸人を辞めると言い放ったのだ。

 この衝撃発言の翌週、7月28日放送回の「ワイドナショー」(フジテレビ系)では表現を変え、“吉本興業があらゆる膿を出し切らないのであれば、俺が芸人全員を連れて出て行く”という言い回しに変わっている。

「いずれも衝撃的な発言に変わりはないですが、加藤浩次を含む多くのワイドショー出演芸人や、吉本の上層部の刷新を望む後輩芸人にとっては、やはり“大崎会長が辞めるなら俺も辞める”という松本の発言は大きな足かせとなったでしょう。というのも、今回の騒動で大崎会長を含む幹部の辞任が必要だと説けば、それは同時に吉本の大御所であり、大先輩の松本の引退をも促すようなニュアンスになってしまうからです。つまり松本は吉本興業を徹底的に非難しながらも、トップである会長の辞任は一切求めていないという中途半端なスタンスを取ったことになり、これは上層部の入れ替えを求める他の芸人からすれば、疑問を抱かざるを得ない展開とも言えるでしょう」(テレビ誌ライター)

 その後、松本はツイッター上で「寝不足芸人がいっぱいやろな~。でもプロ根性で乗り越えましょう」とツイートするも、友近は大きすぎる課題を乗り越える準備がまだ芸人サイドには整っていないと主張し、「松本さん、ちょっと待って、ってなってしまった」とコメント。上層部と長い付き合いを持つ松本と、彼らの威厳や権力を前に大きな不満を抱えてきた中堅以下の吉本芸人の間に、わずかなズレが生じ始めているとも考えられる。

「28日放送の『ワイドナショー』で松本は、加藤や友近とは対立構造になっていないと主張しましたが、考え方にわずかな違いがあることは示唆しています。これには松本の博愛精神も大きく関わっているのかもしれません。かつて松本はラジオ番組で自身の人間性について、『一度関係を持ったり、縁を築いた人間とは、余程のことがない限りその繋がりを切ることはできない性格』と語っており、義理堅い性分であることを何度も自負してきました。今回の件で言うならば、嘘や過ちを犯してしまった宮迫や亮だけでなく、闇営業を主催した入江慎也に対しても復帰のチャンスを与えたいと考えており、過去にも未成年と不適切な関係を結んだ板尾創路の復帰を後押ししていたともされています。しかし、同時に、各メディアから叩かれている岡本昭彦という人間ともデビュー直後から長い付き合いがあるのも事実。宮迫らと同じく、岡本社長にも義理を感じているのかもしれません。この部分は、松本と他芸人との間に存在する完全な意見の違いとも考えられます」(前出・テレビ誌ライター)

 宮迫と亮による“告発会見”に応じる形で、その2日後に会見を開き、保身に走る姿勢がさらなる火種を生んだ格好の岡本社長だが、松本からすれば、「長年面倒を見てきた後輩vs長年の付き合いがある戦友」という構図になり、そのどちらを切り捨てることもできないというのが本音なのかもしれない。

 現状維持か、はたまた大改革か。吉本興業の行く末に大きな注目が集まっている。

(木村慎吾)

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