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折りたたみの進化を検証! 「Galaxy Z Fold2」を初代Galaxy Foldと比較した

ASCII.jp / 2020年10月3日 12時0分

折りたたみスマホの新旧モデルを比較 ディスプレーの大型化がわかりやすい変化

 サムスン電子の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold2」は初代モデルの「Galaxy Fold」とどう変わったのか。2機種の外観を比較してみた。なお、今回比較したのはGalaxy Foldがau版、Galaxy Z Fold2はグローバル版だ。

Galaxy Fold(左)とGalaxy Z Fold2(右)
※初掲出時、端末名が入れ替わっておりました。訂正してお詫びいたします。

 閉じればスマートフォン、開けば7型クラスのタブレットとなるGalaxy Fold。閉じたときのデザインは両者で大きく異なる。閉じたときのサイズはGalaxy Foldが62.9×160.9×15.5mm、Galaxy Z Fold2が68×159.2×16.8mm。縦方向に5.1mm大きくなったがその差はあまり感じられない。

 一方、ディスプレーはGalaxy Foldの4.6型からGalaxy Z Fold2では6.23型と大型化しており、その使い勝手は大きく改善されている。Galaxy Foldはディスプレーサイズがスマートフォンとしては小さいサイズであったことから「サブディスプレー」として使うのに適していた。Galaxy Z Fold2では6.23型、アスペクト比は25:9もあるためSNSのタイムラインも見やすく、上下に分割して2つのアプリを表示することも苦にならない。閉じたままでもスマートフォンとしてフルに使えるのがGalaxy Z Fold2の大きな進化点だ。

 さらにGalaxy Z Fold2はディスプレーを好きな角度に曲げることができる。Galaxy Foldは開くか閉じるかの2つのスタイルでしか使えなかった。Galaxy Z Fold2は机の上に置いて開いて使うこともできるわけだ。

ディスプレーを任意の角度で開いて使えるGalaxy Z Fold2

 本体の仕上げも大きく変わった。Galaxy Foldは光沢感あふれる仕上げが美しかったものの、指紋がつきやすく傷も心配になるものだった。Galaxy Z Fold2は艶消しのマット仕上げ、さらにはブロンズカラーが落ち着いた印象を与えてくれる。そして指先で触れても指紋がほとんどつかない。大人向けのデジタルツール、といった印象を与えてくれる。

Galaxy Fold(右)とGalaxy Z Fold2(左)の背面の比較

 ちなみにこのブロンズ仕上げは「Galaxy Note20 Ultra」などと同じもの。2020年秋冬モデルの製品は「Galaxy Buds Live」なども含め、ブロンズカラーを標準色(プロモーションカラー)としている。

ブロンズ仕上げのGalaxy Note20 Ultra(左)とGalaxy Z Fold2(右)

 さて本体を開くとその印象も大きく異なる。Galaxy Foldのサイズは160.9×117.9×6.9mm、Galaxy Z Fold2は159.2×128.2×6.9mmだ。ディスプレーはそれぞれ7.3型と7.6型の違いがあるが、Galaxy Z Fold2はフロントカメラのノッチがなくなり、パンチホールとなった。そのためディスプレーの有効面積が大幅に増えており、開いた時の使い勝手はかなり快適だ。

Galaxy Fold(右)とGalaxy Z Fold2(左)を開いたところ

3つのアプリを同時に使える利便性

 複数のアプリを使うときにGalaxy Z Fold2は快適だ。3つのアプリを開いても、それぞれのアプリを個別に使うことも十分できそうな大きさで開かれる。

Galaxy Z Fold2で3つのアプリを開く

 本体の細かいデザインや仕上げの違いにも気が付く。Galaxy Foldは角を丸めたデザインだったが、Galaxy Z Fold2は角を出した仕上げだ。そのためよりシャープで洗練された印象を受ける。また閉じたときの隙間はどちらも変わらないのだが、Galaxy Z Fold2はエッジ部分にテーパーを付けることで、隙間がより目立たないようにしているのだ。さらにヒンジ部分の隙間も、小型でしっかりしたパーツが付けられている。

Galaxy Fold(右)とGalaxy Z Fold2(左)を閉じて底面から見る

 Galaxy Foldを使っていた筆者がGalaxy Z Fold2を実際に触ってみると、Galaxy Foldで不満だった点がほぼすべて改善されている。唯一の不満は、カメラ部分の出っ張りが大きいため、カメラ側を下にして机の上に置いたときにぐらつきが気になる点だ。とはいえカバーを付ければこの点は改善されるだろうから、あまり気にならないものかもしれない。

背面カメラ側を底面にしてみる。若干浮いているのがわかる

【まとめ】Galaxy Z Fold2のメリット・デメリット

 両者を比較して感じた利点と欠点を最後にまとめよう。Galaxy Z Fold2は現在Galaxy Foldを使っている人ならぜひとも買い換えたくなるほど進化しているし、折りたたみスマートフォンに興味がある人には十分勧められる製品だ。とはいえ、まだまだディスプレーの強度は十分ではないため、実際に製品に触れてから買うのがいいだろう。

Galaxy Z Fold2の利点

  • 閉じればスリムに持ち運べ、6.23型ディスプレーのスマートフォンになる
  • 開けば7.6型のタブレットになる
  • 最大3つのアプリを利用可能。ポップアップ表示で5つのアプリも表示できる
  • ディスプレーは自由な位置で開くことができる
  • 上質な本体仕上げ。指紋が付きにくい
  • Snapdragon 865+で高速な動作
  • Galaxy Foldより硬くなったディスプレー表面

Galaxy Z Fold2の欠点

  • 282gの重量
  • カメラ部分を下にして置くとぐらつく
  • 前モデルより硬くなったものの、ディスプレー表面は気を使って使う必要がある
折りたたみスマートフォンとして十分実用的になったと感じた

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