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富士フイルム「GFX100S」実機レビュー = 小型軽量化した「1億画素」の魅力実感!

ASCII.jp / 2021年3月17日 13時0分

「GFX100S」に「GF80mmF1.7」を装着した状態。撮像素子サイズが大きい中判デジカメだけにレンズも大柄だが、その分描写力は文句なし。
GF80mmF1.7での作例その1:絞りF1.7・シャッタースピード1/400秒・ISO感度100・ホワイトバランスオート。
GF80mmF1.7での作例その2:絞りF1.7・シャッタースピード1/800秒・ISO感度100・ホワイトバランスオート。
GF80mmF1.7での作例その3:絞りF1.7・シャッタースピード1/1250秒・ISO感度100・ホワイトバランスオート。
GF80mmF1.7での作例その4:絞りF1.7・シャッタースピード1/800秒・ISO感度100・ホワイトバランスオート。

 高感度は常用でISO12800、拡張機能でISO102400まで設定することができる。高感度画質を厳しく評価する人でもISO6400程度までは安心して常用できる範囲で、4~5000万画素クラスのフルサイズ機と同等のレベルだ。

ISO感度別に撮影した画像の一部を等倍に拡大して比較。上段左からISO800。ISO1600。ISO3200。ISO6400。ISO12800。ISO25600(拡張感度)。使用レンズGF32-64mmF4・絞りF5.6・ホワイトバランスオート・ノイズ処理標準。
ISO6400で撮影。細部を拡大してみても、それほどノイズは目立たない。使用レンズGF32-64mmF4・絞りF5.6・シャッタースピード1/30秒・ISO感度6400・ホワイトバランスオート・ノイズ処理標準。
常用感度最大のISO12800で撮影。少しノイズ処理による解像感低下は感じられるが、個人的には許容できる。使用レンズGF32-64mmF4・絞りF4・シャッタースピード1/75秒・ISO感度12800・ホワイトバランスオート・ノイズ処理標準。

 また「GFX100」と同様にボディー内手ブレ補正も搭載。撮像素子が大きい分手ブレ補正ユニットも大型になるはずだが、この小型ボディーに実装できる技術力はお見事である。

 実際に試した感覚では広角の遠景では1/4秒程度、標準の近景でも1/8秒程度まではブレが目立たず、中判デジカメとしては十分すぎる効果を実感できた。高解像度の画質を存分に発揮するためにも頼りになる機能だ。

焦点距離32mm(35mm換算25mm)、シャッタースピード、1/4秒で撮影。ほぼブレること無く撮れた。使用レンズGF32-64mmF4・絞りF7.1・シャッタースピード1/4秒・ISO感度160・ホワイトバランスオート。
焦点距離64mm(35mm換算51mm)、シャッタースピード、1/4秒で撮影。厳密に見れば少しブレはあるが、まぁ許容範囲と言えるだろう。使用レンズGF32-64mmF4・絞りF7.1・シャッタースピード1/4秒・ISO感度160・ホワイトバランスオート。

 連写速度やAFの追随性能などの速写性はフルサイズ機などには及ばない点もあるが、このサイズ感や価格で中判デジカメの高画質が楽しめる魅力は非常に大きい。

 風景や人物などの被写体をじっくり向き合う撮影はもちろん、日常のスナップでも他のカメラでは味わえない体験ができるはずだ。

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