【新作機械式時計】人気ブランドの実力派「カラー」に注目!
ASCII.jp / 2022年7月30日 12時0分
春先に各社がこぞって発表した新作が、初夏を過ぎると本格的に店頭に出揃い、活況となる。新鮮な華やぎに包まれたショップで気になるモデルを手にとってみるのは、時計愛好家ならずとも心躍る体験だ。多くの人はこの時期「ボーナス」という追い風もあったりして、とかく時計選びに適した時節なのだ。
今年は、新作のシーンがいつにも増して精彩を放っている。比喩ではなく、少なからぬ名作や定番の最新作が、文字通りカラフルな意匠でアップグレードされているのだ。新色の展開は時計業界で特異な手法ではないけれど、2022年のそれは従来の路線とは一線を画し、時計の魅力や価値を意外な角度から高めるアイデアに満ちている。「コロナ禍」でにわかにモノクロームの様相を呈することとなった世相に希望をもたらすための、各社のメッセージやサジェスチョンのようにもとれるトレンド。注目の3傑をご覧あれ!
大胆不敵な「大人の艶」で魅せる新境地! ブライトリング/ナビタイマー B01 クロノグラフ 43
さまざまな時計のカテゴリーの中でも、「パイロットウオッチ」は常に高い人気を誇る。精度、視認性、耐久性、機能性といった航行に必須の要素を網羅したパイロットウオッチは日常生活においても抜群のポテンシャルを誇るだけでなく、必然的に研ぎ澄まされた機能美あふれるデザインが、品格ある大人のツールとして市井の人々をも魅了するのだ。
ブライトリングの代表作「ナビタイマー」は、その筆頭として長きにわたって愛されてきた定番。1952年に世界で初となる「航空用回転計算尺」を搭載したモデルとして開発され、以来、基本デザインを変えないまま着実に進化してきた名作が、70年の節目となる今年華麗かつダイナミックな変化を遂げた。
このモデルの航空用回転計算尺は特殊な目盛を刻んだ回転式ベゼルで、操縦を妨げることなく飛行に必要な各種の計算が行える。現代のようなデジタル計器のなかった往時のパイロットにとって、まさに救世主のような存在だったのだ。果たしてナビタイマーは国際オーナーパイロット協会(AOPA)の公式時計として旅客機、空軍、果ては曲芸飛行を行うエア・ショーなど多彩な需要に応えながら世界中の空を駆け巡ることとなったが、最新作では回転計算尺が従来のすり鉢状から平滑な構造となり、ケースもより機能的で洗練されたフォルムに。仕上げが従来のフルポリッシュからポリッシュとヘアラインを組み合わせる手法に変わり、高級感も増した。
こうした進化とともに、ナビタイマーのファンをもっとも驚かせたのはダイヤルのカラーバリエーションだろう。アイスブルーやミントグリーンといった従来の航空時計の概念を超える配色はナビタイマーが秘めていた別の魅力を引き出し、ファッションカルチャーとの境界も崩しながらデイリーユースでの価値をさらに高めた。
このモデルのナビゲートの対象はもはや空路だけにあらず。あらゆる人々の、個性豊かな毎日だ。
ブライトリング/ナビタイマー B01 クロノグラフ 43 Ref.AB0138241C1P1 107万2500円
●主な仕様 駆動方式:自動巻き(連続駆動時間約70時間) ケース径:43mm ケース厚:13.6mm ケース素材:スレンレススチール ストラップ素材:アリゲエーター 風防素材:ドーム型サファイアクリスタル(両面無反射コーティング) 防水性能:3気圧防水
業務用時計が「大人の配色」に打って出た! ジン/model.556 Citrine Yellow
ジンはスイスと並び時計大国として知られるドイツで1961年に誕生したブランドで、正式名称は「ジン特殊時計会社」という。世界に数多ある時計ブランドの中でも、屋号に「特殊」と銘打っているのはおそらくジンだけではないか?
創業者のヘルムート・ジンはドイツ空軍で活躍するパイロットだった。当初は航空機のコクピット計器やパイロットウオッチの開発を主軸に発展。やがて軍の特殊部隊や警察、職業ダイバー、レスキューなど、より専門的なニーズに特化した製品を多岐にわたって手がけるようになった。これらはたんなる腕時計ではなく、正確に時間を知り、計るための装備品という見解なのだ。
model.556は最小限の機能に特化しつつ航空時計の名門らしい視認性の高さや的確な操作性、耐久性、ドイツ工業規格DIN8310に準拠した20気圧の耐圧性能、負圧耐性などのハイスペックを備えたベーシックモデルで、多様な「特殊性」がひしめく同社の製品の中にあって、極度に簡潔な佇まいが逆に個性的に映えたりもする。従来、定番として活躍してきたラインアップは同社の基本仕様ともいえるブラックダイヤルを(当然のごとく)採用していたが、2022年の最新作はその範を意外な手法で打ち破り、名作の歴史を文字通り「塗り替えた」。
否が応でも目を引くカラフルでモダンな新色のフェイスは、宝石に着想を得たもの。たとえば暖色系の「シトリンイエロー」であれば黄水晶がもつ美しい輝きやエレガンスを、「特殊時計会社」ならではの解釈と技術力で機能的なデザインに落とし込んでいるのだ。高級感のあるメタリックな色みはまぢかで見ると微粒子を噴霧したかのような精緻で立体的な質感で、model.556持ち前の無骨な機能美がスタイリッシュにアップデートされている。
ジン/model.556 Citrine Yellow Ref,556.CY 27万5000円 (世界限定400本)
●主な仕様 駆動方式:自動巻き(連続駆動時間約38時間) ケース径:38.5mm ケース厚:11mm ケース素材:スレンレススチール ストラップ素材:キャンバスレザー 風防素材:サファイアクリスタル(両面無反射コーティング) 防水性能:20気圧防水(ドイツ工業規格・DIN8310に準拠)
人気定番が注目カラーで魅力倍増! ボーム&メルシエ/クラシマ
「ボーム&メルシエ」の起源は1830年。スイス時計産業の中心であるジュラ地方でボーム兄弟によって興された「ボームブラザーズ社」が1920年、実業家のポール・メルシエを迎えて現在の名称「ボーム&メルシエ」となった。世界で6番目に古い老舗である。
同社のラインアップはドレス系からスポーツ系まで幅が広く、長年の伝統の賜物ともいうべき、誰もが安心して長く付き合える普遍性が、通奏低音のように存在している。2004年に誕生したクラシマもまたシンプルなエレガンスが際立ち、人気を誇る主要コレクションのひとつだ。
クラシマは良い意味でコンサバティブなデザインが魅力だが、実はトレンドにも敏感。昨年、ホワイトやシルバー、ブラックといった従来の定番色にグリーンなどの時流を感じさせる新色が加わり、好評となったのだが、2022年もその傾向は顕著で、スレートグレーや温かみのあるシルバーなどファッショナブルなアースカラーをあしらったモデルとともに注目されているのが、バーガンディ・ダイヤルのモデルだ。
「バーガンディ」はワインの産地として知られるフランスの「ブルゴーニュ」の英語名。上質な赤ワインを思わせる深みをたたえた独特の色調に、贅沢な光沢感のあるサンレイ・サテン仕上げが似合う。さらにブルーのキャンバスストラップとのコントラストが適度なカジュアルさを加味し、オン・オフを問わずにさりげなく、かつ、ときに大胆に洗練された個性を周囲にアピールするのだ。ストラップは工具不要で交換可能なインターチェンジャブル、ムーブメントは3針デイト付きのスタンダードCal.SW200。コストパフォーマンスも優秀で、初めての機械式時計にも最適だ。
ボーム&メルシエ/クラシマ Ref.M0A10694 23万6500円
●主な仕様 駆動方式:自動巻き(連続駆動時間約38時間) ケース径:42mm ケース厚:8.93mm ケース素材:スレンレススチール ストラップ素材:キャンバス 風防素材:サファイアガラス 防水性能:5気圧防水
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