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ハッセルブラッドがミラーレスカメラ「X2D 100C」発表 = 1億画素裏面照射+ボディ内手振れ補正+294点位相差AF搭載

ASCII.jp / 2022年9月8日 9時0分

 ハッセルブラッドは9月7日、中判ミラーレスカメラ「X」シリーズの最新モデル「X2D 100C」を世界向けに発表、日本語サイトでも情報が公開され、9月9日発売となる。

 日本での参考価格(税込)は以下の通り。 X2D 100C ボディ:121万円 XCD 2,5/38V レンズ 58万3000円 XCD 2,5/55V レンズ 58万3000円 XCD 2,5/90V レンズ 67万1000円  

 最大の特徴は、中判サイズ44×33ミリで裏面照射の1億画素の撮像素子の搭載と、ボディ内手振れ補正、位相差AFを内蔵したことだ。

ボディ内手振れ補正内蔵 1億画素裏面照射CMOS 294点の位相差AF搭載

 1億画素のCMOSは4対3比率、11656×8742ドットで、センサーサイズは正確には43.8×32.9ミリである。3FR RAWで、1枚の写真のファイルサイズは206MBとなり、JPEGでの保存も可能、16bitでダイナミックレンジは15段分となる。 ISO感度は64から25600で、連写速度は毎秒3.3コマ(14bit)。IRフィルターがセンサー前に装着されている。

 AFは294点での位相差と、コントラスト認識のハイブリッドで、AEはスポット、中央重点、中央スポットを選択可能だ。

 初めて搭載した手振れ補正は5軸で、7段分の効果がある。

 シャッターは伝統の「レンズ内リーフシャッター」で、最高1/4000秒、全速度でフラッシュ同期が可能だ。もちろん、ボディ側の電子シャッターも利用でき、1/6000秒から68分まで設定できる。

576万画素のEVFは倍率1倍 1TBの高速ストレージを内蔵 タイプCで高速充電にも対応

 EVFは有機ELの576万画素で倍率は65ミリレンズ装着時に等倍となる。視度調整ノブはなく、カメラの設定画面で調整するようになっている。

 ストレージは1TBのSSDを内蔵、書き込み速度は最大2370MB/s、読み込み速度は最大2850MB/sで、RAWで4600枚、JPEGで1万3800枚を保存できる。また、CFexpress タイプBスロットで512GB増設できる。

 フラッシュ制御はTTLで、ニコンのシステムフラッシュやプロフォトの製品が利用できる。

 背面ディスプレーは3.6インチのTFTで236万画素、タッチ操作対応で、上向きに40度と70度のティルトができる。

 ボディ上面には1.08インチの15万8400ドットカラー液晶を装備。カメラステータス(バッテリー残量、充電ステータス)と撮影パラメーター(シャッター速度、絞り、ISO、露出補正、撮影モード、ホワイトバランス)を表示できる。

 インターフェースはUSB3.1Gen2のタイプCで、最高毎秒10GbitでPC / Mac / iPhone / iPadと有線接続することができ、Phocus(PC/Mac用)では、カメラ制御、写真の転送や編集が可能。また、PD3.0急速充電 (30W)やサードパーティ製のPD 3.0充電器にも対応する。

 無線機能は802.11b/a/g/n/ac/ax, Wi-Fi with 2×2 MIMOに対応。Wi-Fiを介してiPadやiPhoneに接続すると、Phocus Mobile 2を使って、フルサイズのJPG/RAW画像をカメラから転送することができる。

 使用可能レンズはシャッター内蔵のXCDレンズで、Hシステム、Vシステム、XPanレンズもアダプターで装着できる。ただしアダプターを必要とするレンズでは、ボディ内手振れ補正の利用に、焦点距離を手入力する必要がある(最大499ミリまで対応)。また、他社製レンズ装着時はX2D 100Cの電子シャッターで撮影することとなる。

 バッテリーは従来のX1シリーズと同じ3400mAh7.27Vで、カメラボディでタイプC端子から充電可能。CIPA規格準拠で、完全充電時に420枚の写真撮影が可能となっている。

 動作温度は-10~45度で、湿度は最高85%まで。

 サイズは148.5×106×74.5ミリ、重量はボディのみで790グラム、バッテリー込みで895グラムだ。

 米国では8200ドル(約115万円)で、当日から発売となった模様。

新デザインのレンズも3本登場 高速AFのための新設計で 軽量コンパクトも実現

 XCDレンズシリーズに「XCD 2.5/38V」、「XCD 2.5/55V」、「XCD 2.5/90V」が新たに追加された。リニアステッピングモーターとより軽量で小型のフォーカシングレンズ群を採用し、「X2D 100C」と組み合わせて、高速AFが可能となる。

 3本ともに金属製ながら、コンパクトかつ軽量で、最高レベルの光学性能を備えている。従来はなかった目盛りが追加となり、焦点距離や被写界深度(DOF)をひと目で確認できるようになった。

 フォーカスリングとレンズコントロール リングを搭載し、プッシュ&プル機能により、フォーカスリングをフロント側やリア側に動かすことで、AFとMFを切り替えられる。

 また、絞りを絞ると、レンズシャッターのブレードを利用して、ハッセルブラッドの特徴でもある8本の光条を持ったスターバースト効果を、明るい点光源上に生成することができるという。

 「XCD 2.5/38V」は35ミリ換算30ミリの画角(対角70度)の広角レンズで、最短撮影距離は30センチ、重量は350グラムで、米国では3700ドル(約52万円)だ。

 「XCD 2.5/55V」は換算43ミリの画角(対角53度)を持つ標準レンズ。最短撮影距離は45センチ、重量は372グラム米国での価格は3700ドル(約52万円)。

 「XCD 2.5/90V」は換算71ミリの画角(対角34度)の中望遠レンズで、最短撮影距離は67センチで最大倍率は1:5.8、重量は551グラムで米国価格は4300ドル(約60万円)。

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