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富士フイルムが4020万画素で8K30Pのムービー撮影も可能な最上位ミラーレスカメラ「X-H2」発表

ASCII.jp / 2022年9月9日 4時0分

 富士フイルムは9月9日にAPS-Cサイズのミラーレスカメラ「Xシリーズ」の最上位モデル「X-H2」を発表した。9月29日発売で、予想価格はボディが29万円、「XF16-80mmF4 R OIS WR」のレンズキットが36万円前後の予定だ。

4020万画素裏面照射で1.6億画素 8K30Pのムービー撮影も可能 「X-H2」

 「X-H2」は7月14日に発売となっている「X-H2S」と並ぶ「X」シリーズのフラッグシップモデルで、H2Sが高速性を重視しているのに対し、H2は高画素・高画質を目指したモデルである。

 撮像素子には4020万画素、新開発の裏面照射型COMSを採用。さらに8K/30Pの動画撮影が可能となっている。

 新センサーでは画素構造を改良し、より多くの光を効率的に取り込むことが可能で、 ISO125を常用感度として利用できる。

 電子シャッターの最速シャッタースピードを従来の3万2000分の1秒から2.5段分拡張し、 18万分の1秒に向上した。

 Xでは初となる「ピクセルシフトマルチショット」 を搭載。イメージセンサーをシフトさせ自動撮影を行うことで、1回のシャッターで20枚の画像を取得。専用ソフトウェア「Pixel Shift Combiner」を用いて、取得した画像を処理することにより、1.6億画素の写真を撮ることができる。

 肌のレタッチを自動で行う「スムーススキンエフェクト」も初搭載し、ポートレート写真などで行われるレタッチの手間を軽減することができる。

 おなじみの「フィルムシミュレーション」では、高彩度で柔らかい階調表現を特長とする「ノスタルジックネガ」 など全19種類 を搭載している。

 動画は8K/30P 4:2:2 10bitで、約160分の撮影が可能。そこから高画質の4K映像を生成することもできる。また、動画撮影時にはデジタルズームも利用可能となった。

 ディープラーニング技術を用いて開発した被写体検出AFで、動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車をを検出できる。イメージセンサーの高画素化により位相差画素の数が増加したことで、動物の毛や細かい葉などの高周波な被写体に対して AF-Sの合焦精度が向上している。

 ボディ内手振れ補正は、5軸で最大7.0段を実現。EVFは576万ドットで、0.8倍、120FPS表示も可能となっている。

85ミリ相当の大口径単焦点レンズ XF56mmF1.2 R WR

 同時に発表となったXシリーズ用のXFレンズは、56mmF1.2で、35ミリ換算85ミリの中望遠大口径レンズである。最短撮影距離は50cmで、重量は445グラム。9月29日発売で価格は16万1700円。

待望の超広角ズームレンズ GF20-35mmF4 R WR

 こちらは中判ミラーレスの「GFX」シリーズ用GFレンズで、20-35mmF4は35ミリ換算で16ミリから28ミリの画角となる超広角ズームレンズ。長さ112.5ミリで重量725グラムと小型軽量も実現している。9月29日発売予定で価格は40万3700円。

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