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【活用提案】iPadがペンタブに! Apple Pencilで描いた絵が、Macのアプリに簡単に貼り付けられる!

ASCII.jp / 2022年10月17日 14時0分

 iPadは非常に多機能なデバイスなので、遊びにも仕事にも活躍してくれる。だが、腰を据えて作業をするような場面では、まだまだパソコンを利用する人が多いだろう。とはいえ、せっかくiPadがあるのなら、Macと組み合わせて、より便利に使いこなしたい。そこで今回は、iPadとMacを連携させた活用法を紹介しよう。

 iPadが特に重宝するのは、「手書き」が必要になるシーンだろう。MacとiPadがコンビを組めば、iPadをペンタブのように使うことができるようになる。そこで、今回のテーマはApple Pencilを使った便利ワザ、「連係スケッチ」と「連係マークアップ」だ。もちろん、Apple Pencilがなくても、サードパーティー製のスタイラスペンでも同様の操作が可能。また、もしペンを持っていないとしても、指先での操作もできるので試してほしい。

 

はじめに確認しておきたい利用環境

 「連係スケッチ」と「連係マークアップ」を利用するには、以下の環境が必要になる。まずは、確認しておこう。

【iPad】 ・iPadOS 13(iOS 13)以降を搭載

【Mac】 ・macOS Catalina 以降を搭載

【共通】 ・BluetoothとWi-Fiを有効にしている ・2ファクタ認証が有効になっている ・同一のApple IDでサインインしている

 2ファクタ認証とは、パスワードによる認証だけでなく、別の認証も必要になる認証方法のことで、いわゆる2要素認証のことだ。2要素認証が設定されているかどうかは、iPadでは「設定」アプリ、Macは「システム環境設定」で確認できる。

iPadは「設定」アプリで、自分の名前→「パスワードとセキュリティ」を開き、「2ファクタ認証」を確認して「オン」になっていればOK。「オフ」の場合は、「2ファクタ認証を有効にする」をタップして設定する。
Macは「システム環境設定」で、「Apple ID」→「パスワードとセキュリティ」を開いて、「2ファクタ認証」が「オン」であることを確認。「オフ」の場合は、「有効にする」をクリックして設定する。

手描きの図や絵を簡単にMacの画面に挿入できる

 Macで書類を作る場合、図やイラストなどが入っていると相手にイメージを伝えやすいし、理解度もグンと上がる。かといって、紙に図などを描いて、それをMacに取り込もうとすると、写真を撮ったり、スキャナーで読み取ったりしなければならず、ちょっと手間がかかる。そこで利用したいのが、Macの「連係スケッチ」機能だ。

●「連係スケッチ」を使ってみる

 連係スケッチに対応しているのは、「メール」や「メモ」「Pages」「Keynote」といったアップル純正アプリと、一部のサードパーティー製アプリだ。対応アプリでは、Macの「ファイル」メニューを開くと「iPhoneまたはiPadから読み込む」という項目がある。その下層にある「スケッチを追加」を選択すると、iPadにスケッチの描画画面が表示されるので、そこに図などを描けば、それがそのままMacのアプリに挿入される。

 ここでは、「メモ」アプリを使った場合の手順を紹介するが、どのアプリでも基本的なやり方は同じだ。

Macでアプリを開いたら、「ファイル」メニューの「iPhoneまたはiPadから読み込む」を選択し、使用するiPadの欄にある「スケッチを追加」をクリックする。
iPad側に描画画面が表示される。画面下部でペン先や色を選んで、図を描いてみよう。操作を終えるには、画面右上にある「完了」をタップする。
iPadで描いた図が、そのままMacのアプリ画面に挿入された。

●非対応のアプリでも使う裏ワザがある

 このように実に簡単に使える機能だが、自分が使いたいアプリが連係スケッチに対応していない場合もあるだろう。そんなときは、描いた図をデスクトップに保存するといい。Macはデスクトップでも連係スケッチが使えるので、デスクトップ上に画像ファイルを保存して、その画像ファイルをアプリの画面にドラッグ&ドロップすれば貼り付けることができる。

Macのデスクトップの何もないところで右クリックし、「iPhoneまたはiPadから読み込む」を選択。使用するiPad名の欄にある「スケッチを追加」をクリックする。
iPadで描画して完了すると、デスクトップ上にPNGファイルが保存される。このファイルを使いたいアプリの画面にドラッグ&ドロップしよう。

●写真やスキャンした書類も取り込める

 また、「iPhoneまたはiPadから読み込む」のメニューの中には、「写真を撮る」や「書類をスキャン」も用意されていて、iPadで撮った写真や、スキャンして取り込んだ書類をそのまま挿入可能だ。前述のとおり、「連係スケッチ」に非対応のアプリでも、デスクトップからドラッグ&ドロップすれば挿入できるので、かなり便利に使えるだろう。

 
「iPhoneまたはiPadから読み込む」で「写真を撮る」を選択すると、iPadではカメラアプリが起動するので、ふだんどおりに写真を撮ろう。
撮った写真のプレビューが表示される。写真に問題がなければ、「写真を使用」をタップ。すると、その写真がMacに転送される。

 同様に、iPadで書類をスキャンして取り込む手順も、実にスムーズだ。

「iPhoneまたはiPadから読み込む」で「書類をスキャン」を選択。iPadを書類に向けると、書類を認識した部分が薄い青色で表示される。しばらくすると自動的にスキャンされる。
スキャンした書類は画面下部に表示される。「保存」をタップすると、スキャンしたすべての書類が1ページのPDFにまとめられ、Macに転送される。

PDFや画像に手書きの注釈を加えられる「連係マークアップ」

 もう一つ、紹介したいのが「連係マークアップ」だ。これは、Macで開いたPDFファイルにiPadで書き込みができるという機能。連係スケッチとは異なり、iPad側で書き込んだ内容が、リアルタイムでMac側の画面に反映されるのが特徴だ。わざわざMacからiPadにPDFファイルを転送する手間がかからないし、PDFファイルだけではなく、PNGやJPEG形式の画像ファイルなどでも利用できる。

●PDFファイルをMacの「クイックルック」で開く

 連係マークアップの使い方は非常に簡単。注釈を入れたいPDFファイルを、Macの「クイックルック」を使って開く。あとは、使うiPad名を選択すれば、iPadで注釈が書き込めるようになる。

 
注釈を加えたいPDFファイルを選択してスペースキーを押す。
「クイックルック」でファイルが表示されるので、上部のペンのアイコンをクリックする。
ツールバーが表示されるので、ペンアイコンをクリックし、使用するiPad名を選択する。
iPad(左側)に、Macの「クイックルック」で表示されているPDFが表示される。iPadの画面に書き込みをすれば、それがリアルタイムでMacの画面に反映される。
iPadでの操作を終えるときは、右上にある「完了」をタップする。
Mac側でも右上にある「完了」をクリックすると、書いたデータが確定する。完了せずに閉じると、iPadで書き込んだ内容が破棄されるので注意しよう。

 操作方法で注意したいのは、iPadでの操作を完了したら、Mac側でも完了しないと、書き込んだデータが保存されない点だ。iPadに表示される「完了」をタップすると保存されたような感覚になるが、Mac側でも忘れずに「完了」をタップするようにしたい。

 このように、サッと手書きができるiPadとMacと連係させると、作業がさらにはかどりそうだ。MacとiPadで二刀流づかいをしている人は、いろいろと試してみてほしい。

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