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BRAVIA CAMにPS5連携を実地で体験! 有機ELテレビ「BRAVIA」の新たな魅力に迫る

ASCII.jp / 2022年10月7日 13時0分

高画質・高音質だけじゃない!機器連携でBRAVIAの魅力はさらに広がる

 今年登場したBRAVIAの最新モデルは、高画質や高音質の向上だけではなく、さまざまな新しい魅力が加わっている。その魅力を確かめるべく、アスキー編集部員がAVライター鳥居一豊氏とともにソニーの商品展示スペース「BRAVIAサロン」にお邪魔して、新しい魅力を体験させてもらった。

 まずは、BRAVIA CAMを体験した。これはBRAVIAにセットする外付け型のカメラで、機器連携によってさまざまな機能が楽しめるようになる。

 なお、BRAVIA CAMはA90K/A80K/X95K/X90K/X85K/X80K/X80WKシリーズに追加できるUSB接続タイプ「CMU-BC1」(実売価格2万4200円)とBRAVIA CAMが付属するA95Kシリーズがあり、追加することでこれから紹介する機能を利用できる(ソフトウェアアップデートにて対応予定)。

XRJ-65X90Kに装着されたBRAVIA CAM。A95Kシリーズ以外はUSBケーブルで接続するが、正面からは気にならない

 BRAVIA CAMでできることは、試聴位置に合わせた「画音質調整」、子供が画面に近づきすぎたときに自動で警告する「近すぎアラート」、Google Duoを使った「ビデオチャット」機能がある。

ブラビアカム自動画音質調整機能イメージ

 これに加えて、近日対応予定の新機能が「自動省電力モード」と「ジェスチャーコントロール」。「自動省電力モード」はカメラが人がいない状態を検知すると画面の明るさを落として電力消費を抑えるもの。「ジェスチャーコントロール」はテレビに向かってジェスチャーするだけでテレビの操作ができるというものだ。今回はこれを実際に試させてもらった。

YouTube動画を再生しながら、「ジェスチャーコントロール」を体験。手の平を開いた状態にすると、操作用の画面が現れる

 ジェスチャーコントロールを行なうには、まずは手の平を開いた状態で軽く持ち上げる。友達に挨拶するときなどに手をふる感じだ。カメラがこれを認識すると、ジェスチャーコントロール用の操作画面が表示される。そのまま手を右に動かすと再生、左に動かすと一時停止となる。手を上下に動かせば音量の調整ができる。テレビ視聴時の場合だと、左右でチャンネルの切り替え、上下で音量調整となるようだ。

人差し指をさした状態にすると、早送り/早戻し、チャプタースキップができる

 そして、人差し指をさした状態では、左右で早送り/早戻し、上下でチャプタースキップとなる。実際に試してみても手の動きをきちんと認識して操作が反映される。このほか、手を開いた状態から握った状態にすると電源オフとなる。サバイバルゲームでハンドサインを行なっているような感じで、なかなか面白い。ちょっとした操作のたびにリモコンを探す必要もないので便利だ。

 テレビの操作はリモコンを使うのが一般的だが、現代では音声操作も普及しつつある。これにジェスチャーコントロールも加わると、より快適にテレビを楽しめるようになるだろう。

 Google Duoに対応する端末と幅広くビデオ通話ができるのも、家族や友人との遠隔コミュニケーションにも役立つ。今やパソコンの多くがビデオカメラの内蔵が当たり前になっているように、薄型テレビもカメラ内蔵が当たり前の時代が来るかもしれない。

BRAVIA CAMはどのようにテレビの前の人を認識している?

 BRAVIA CAMの仕組みを簡単に説明しよう。BRAVIA CAMは約45度の角度でテレビの前の様子を認識していて、顔認識技術などを応用して、その範囲内にいる人物を把握している。もちろん、複数の人が居てもそれぞれを認識している。

 画音質調整では、テレビに一番近い人、複数の場合は多くの人がいるところに合わせて、画面の明るさや音の左右のバランスを調整するという。「近すぎアラート」機能があるように、テレビからの距離も把握しているなど、なかなかに高性能だ。

PlayStation5連携でゲームも快適! 「GT7」を存分に楽しんでみた!

 続いてはゲーム。最新のBRAVIAでは、4K/120Hz対応、VRR、ALLMといったHDMI 2.1の新機能にも対応しており、ゲーム機能も充実。ゲームモードの低遅延表示では、4K/60Hz、4K/120Hzともに8.5msの低遅延を実現しており、素早い反応を要求されるゲームも存分に楽しめるようになっている。

最新のBRAVIAの入力端子。HDMI入力に4K 120Hzと表記されているのがわかる

 ただし、これは各社の最新のテレビもほぼ同様。BRAVIAならではの機能としては、PlayStation5との連携機能がある。

 まずは「オートHDRトーンマッピング」。PlayStation5は従来表現できなかった高輝度も表示できるHDRに対応しており、その能力を最大減に引き出すため組み合わせたディスプレーとHDR調整を行なう必要がある。最大輝度や最小輝度をきちんと設定することで、ディスプレーのHDR表示能力をフルに活かせるわけだ。

 この調整だが実は少々面倒で、人間の目の明順応や暗順応で見え方が変わってしまうため、じっくりと時間をかけて行なう必要がある。調整画面をしばらく長め続けて、明るい/暗い映像に目を慣らしてからでないと正しく調整できないのだ。

PlayStation5でのHDR調整の画面。BRAVIAとの接続時は自動で最適化されるため、調整は不要という表示が出る

 これがBRAVIAならば、自動的に最適な設定が行なわれるので、わざわざ時間をかけて調整する必要がない。もちろん、手動で好みに合わせて微調整することもできる。

 このほか、自動的に画質モードをゲームモードに切り替える機能も強化された。従来はPlayStation5を接続すると自動で「ゲームモード」に切り替わるだけだったが、最新のBRAVIAではゲームのプレイ時は「ゲームモード」、動画配信サービスなどを利用するときは「スタンダードモード」に切り替わる。

 ゲームモードでは低遅延を実現するために高画質機能の一部を省略する。従って、映画などでは画質に多少の影響がある。だが、最新のBRAVIAならゲームでも、映画やビデオコンテンツでも、それぞれ最適な画質モードに自動で切り替えてくれるので便利だ。

BRAVIA×PlayStation5を体験!

 ではさっそくゲームを体験してみよう。ゲームタイトルは「グランツーリスモ7(以下、GT7)」。人気の高いリアルドライビングシミュレーターで、リアルタイムレイトレーシングを採用したことで、光の反射や輝きの表現がさらにリアルになり、まさしく自分が運転しているような感覚を味わえる。

 まずは有機ELテレビとしては最小サイズの42型のXRJ-42A90Kをデスクトップ環境でプレイ。6畳やそれ以下の個室でも十分実現できるサイズ感で、ちょっと大きめパソコン用モニターのようなイメージだ。自分専用のゲーム用ディスプレーとしてはぴったりという感じ。

XRJ-42A90Kで首都高速をベースにしたコースを走行。取材そっちのけで熱中する編集部員ヒロム

 最近では小さめと感じる42型だが、デスクトップの比較的視聴距離が短い置き方だと画面は十分に大きく、4Kの高解像度が42型に凝縮されている感じで、映像の密度感が高い。コクピット内の映像も本物らしさにあふれているが、先行するライバルの車の動きも鮮明だし、流れるように移動していく周囲の景色も実に美しい。

 コクピット視点でプレイしていると、ドライビングシミュレーターをプレイしているような感覚さえある。レースゲームが好きな人ならば、ハンドルコントローラーやバケットシートを組み合わせてプレイすると雰囲気満点だろう。

迫力満点の大画面×ワイヤレスホームシアターシステムでプレイ!

83型のXRJ-83A90JとワイヤレスホームシアターシステムのHT-A9による立体音響で映画も体験した

 今度は83型だ。XRJ-83A90JとワイヤレスホームシアターシステムのHT-A9による立体音響でプレイしてみた。なお、A95JやA90Jシリーズはセンタースピーカーモードを備えていて、HT-A9のような対応システムと組み合わせると、センターチャンネルの音をテレビ内蔵スピーカーから出すことができる。BRAVIAの有機ELテレビは画面側から音が出るスピーカーなので、自分の車のエンジン音や雨や風の音が画面が聴こえて臨場感も満点だ。

ホームシアターシステム 「HT-A9」
HT-A9による立体音響技術「360 Special Sound Mapping」のイメージ

 83型ともなれば目につくのは画面サイズの大きさだ。一般的なリビングに近い2~3mくらいの距離でのプレイだが、画面が大きいので美しい青空や次第に迫ってくるライバルカーもよりよく見える。夢中になってプレイしているうちに思わず身体が動いてしまう。

 音の方も大迫力だ。抜き去った車のエンジン音が後方に消えていく様子は爽快な気分になるし、逆に後ろから迫ってくるエンジン音は結構怖い。右や左に移動しながらだんだん迫ってくる感じは実際の走行感覚に近いだろう。

XRJ-83A90Jでの走行。大画面なのでハンドルのサイズは実物大以上。迫力満点の映像だ

 GTシリーズは、エンジン音も実車のものを収録するなど、徹底してリアルを追求している。例えば、オープンカーだと解放感のある音になり、屋根のある車だと車体の振動やエンジン音が少しこもった感じで伝わるなど、サラウンドシステムで聴くと実にリアルな再現だ。ミッドシップカーなどエンジンが後ろにある車種だとエンジン音も後ろから聴こえる。GTシリーズのファンは、自分の走行をリプレイして見るのが好きという人が多いそうだが、こうした大画面とサラウンドのシステムだと楽しみも倍増しそうだ。

解説をしてくださったソニーマーケティング株式会社の方々。BRAVIAならではの新しい魅力が存分に味わえた

 個人的には、65型くらいのサイズだとまさに等身大のドライバー視点になるような気がする。そこにバケットシートとハンドルコントローラーを組み合わせるのがリアリティを追求したレースゲーム環境ではないだろうか。

 有機ELの映像は精細で美しい色というだけでなく、動画応答性も優れるので動画ボケのような見え方をすることがなく動きも鮮明。それがレースゲームだとリアルさに繋がっていると思う。レイトレーシングによる光の反射も天候や時間帯で車や景色の見え方がまるで変わるなど、本物っぽさは倍増していると思う。

 最新のBRAVIAは高画質・高音質以外の新機能も充実しており、これからの新しいテレビという気がした。BRAVIA CAMのジェスチャーコントロールもさらに色々な手の動きに対応すればリモコン不要で使えるかもしれないし、もっと新しい楽しみも増えそうだ。ゲームについては、ゲーム好きならばぜひ買い換えをオススメしたい実力。魅力がいっぱいの新しいBRAVIAをぜひ体験してみてほしい。

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