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久留米工業大学が新入生向けに採用した推奨機種は、ペンタッチも使えるハイスペックノートMSI「Summit-E13FlipEvo-A12MT」

ASCII.jp / 2022年11月29日 11時0分

 1966年(昭和41年)に久留米工業学園短期大学(福岡県久留米市)として設立した久留米工業大学は、工学部5学科(機械システム工学科、交通機械工学科、建築・設備工学科、情報ネットワーク工学科、教育創造工学科)、大学院3専攻(モビリティシステム工学専攻、電子情報システム工学専攻、エネルギーシステム工学専攻)等を設置し、日本のものづくり・産業界に貢献する1万7000名以上の人材を輩出してきた。  そんな久留米工業大学では、入学後すぐにPCを使用した実践的な教育がスタートする。授業ではアプリの使い方を身につけたり課題制作に取り組んだりするために、必携PC制度を導入しているが、要件を満たした大学推奨機種として、ペンタッチにも対応するMSIの「Summit-E13FlipEvo-A12MT」を2022年度から採用した。  本記事では、Summit-E13FlipEvo-A12MTの採用に携わった、同校工学部 情報ネットワーク工学科の教授である河野 央さんと、PCサポートセンター教育研究コーディネーターの八坂 亮祐さんを取材、MSIのマシンを採用した理由や導入後の変化、学校教育における同校の今後の展望などを伺った。

久留米工業大学では必携PC制度を導入しており、新入生向けの大学推奨機種として、ペンタッチも可能な「Summit-E13FlipEvo-A12MT」を採用した
久留米工業大学の導入事例
 
課題
 久留米工業大学では、必携PC制度を導入し、全学生がPCを所持している。授業で必要なアプリ操作や課題制作に対応可能な要件を満たした推奨機種を採用している。新入生は、入学後すぐにPCを使った授業をスタートするが、入試時期の関係で注文がばらつくため、全員にPCが行き渡るのは例年GW明けになっていた。また、故障や不具合等に対応するメーカーサポートの迅速性は、授業を滞りなく進めるために必要不可欠だった。  
導入
 ゲーミングPCで有名なメーカーとして以前からMSIには関心を持っており、同校の研究室でテスト導入してみたところ、スペックや使用感には問題がなく、ペンタッチ対応などの必要な要件もクリア。MSIからも納期保証やコスパの高い構成の提案があり、大学推奨機としての導入にも手応えを感じたため、Summit-E13FlipEvo-A12MTの導入を決定した。  
成果
 近年は、半導体不足により流通が混乱し、PCの納品が世界的に遅れている。他大学では、PCが必要なタイミングに間に合わないという話もあったが、MSIは納期が明確で久留米工業大学はスムーズに新入生へ提供することができた。サポートも迅速で故障の対応も早いため、授業への影響も最小限に抑えられている。今後は、久留米工業大学とMSIが連携したセミナーやイベント等の企画も検討している。

質問1:「Summit-E13FlipEvo-A12MT」の導入前に感じていた課題や導入に至った背景を教えてください

久留米工業大学 工学部 情報ネットワーク工学科 教授 博士(芸術工学) 河野 央さん

河野さん:当校では2018年から、機械システム工学科や交通機械工学科など、工学部の5学科で、必携PC制度を導入して、学生には一人一台のPCを所持してもらっています。日本の産業界やものづくりに貢献できる人材を育成するために、PCにはCAD系などのソフトをインストールし、入学時から実践的な教育を提供してきました。もちろん購入するPCは、なんでも良い訳ではありません。授業でインストールするソフトを問題なく使えたり、課題制作をスムーズに進めたりする必要があるため、選び方がわからない新入生のために、必要な要件を満たした推奨機種を当校から案内しています。  その際、毎年問題になるのが、学生が購入した推奨機種の納期でした。当校では、入学後すぐに必携PCを使った教育が始まりますが、入試時期の関係で、スタートから全員がPCを持っている状態にはなりません。学生は、合格後に購入を判断する必要があるため、例えば3月に入学が決まってから注文すると、実際に学生の手元に届くのがGW明けになってしまうこともありました。  また、学生が毎日家と学校を往復して持ち歩き、授業や自習で使用することを考えると、故障や不具合が発生したときのサポートも迅速に行なう必要があります。PCに必要な要件やサポート面の煩雑さを考えると、むやみに機種を増やすのは避けたいところではありましたが、先ほどお話しした納期の問題もあったため、改めてラインアップを見直すことにしました。

久留米工業大学では、入学時からPCを活用した実践的な教育を提供している

質問2:Summit-E13FlipEvo-A12MTを選んだ決め手を教えてください

久留米工業大学 PCサポートセンター教育研究コーディネーター 博士(農学) 八坂 亮祐さん

八坂さん:導入にあたっては、PCの要件だけでなく納期についても、当校とMSIさん、代理店の三者でディスカッションを重ねています。その際に、MSIさんからは納期への対策として、事前にある程度注文されるボリュームを見越して部材を確保や製造を進めておき、注文が入ったら可能な限り迅速に届くよう準備しておくと、お話をいただきました。MSIさんはノートPCをすべて自社工場で製造しており委託もしていないため、製造のコントロールがしやすいと聞いています。完全受注生産のメーカーと比べると、その分早く対応していただけることになるので、一度お願いしてみることにしました。 河野さん:MSIさんのマシン自体に関しては、たまたま私が個人的に購入して使っていましたが、性能が良く、授業でも問題なく使えるだろうなと思っていました。また、一度修理に出したこともあるのですが、非常に素早く対応していただけて良い印象を持っていたため、導入を検討することになったときも、安心して進めることができました。ペンタッチの対応が必要になることで、選択可能なメーカーや機種が狭まってしまうジレンマもありましたが、MSIさんには要件を満たすだけでなく他のメーカーと比較しても性能が高く、コスパも良いモデルをご提案いただけたことも、導入の一因になっています。

ペンは推奨機種の導入当初から必須要件にしている

質問3:導入後の成果や手応えはいかがでしょう?

八坂さん:懸念していたPCの納品については、例年に比べて非常にスムーズに手配していただけました。今年は、3月末までに注文した学生に関しては、漏れなく最初の授業に間に合い、足並みを揃えることができましたので、とてもありがたかったです。特に近年は、コロナや半導体不足の影響で製造や物流が世界的に滞っているため、他の大学では納品がかなり遅れていると聞きました。  サポートに関してもMSIさんはリペアセンターがすべて国内にあり、窓口にも学校法人専任のスタッフがいるため、気になることがあればスムーズに対応していただけます。修理依頼もすぐに受け付けてくれるので、安心してお任せできました。 河野さん:性能に関しては今年導入したばかりで、本格的にスペックを消費するソフトを使ったり作業をしたりするのはこれからですが、事前にCAD関係やIllustratorなどのソフトをインストールして使ってみた先生からも問題ないと太鼓判をもらっています。  また、一部自主活動で、3DCGやUnityなどを使ってゲーム制作をしている学生もいて、早速有効活用しているようです。今年は入学直後から、MSIのPCを持って自習をしている学生も学内で数多く見かけました。学生にとっては見た目も大切ですね。初めてPCを持つ学生も多くいますが、スタイリッシュなデザインで、格好良いと学生は話しています。  今後について、当校ではAIについて学ぶ選抜クラスを設けていますが、例えば深層学習をする際に、グラフィックボードを積んだマシンがあると、実際に学習させることができて理解が深まります。また、交通機械工学科の学生からもフォーミュラーマシンを設計する際に必要だという話が出るようになりました。学生の自主活動や地域の課題解決など、ニーズによってPCに求められる要件も異なるので、来季以降に導入する機種についても、MSIさんにいろいろと相談させていただければと思っています。

質問4:久留米工業大学の今後の展望や目標を教えてください

河野さん:当校は工学部として、ものづくりの大学を標榜していますが、そこに最近は「AI」や「DX」といったワードが絡むようになりました。昔ながらの手法で学んできた実験や演習なども、どんどんPC上でデジタル化され、シミュレーションに活用されています。そこで、実際に社会でどのように使われているかを考えるためには、現場でPCを使った検証や実装なども必要になるため、ハイスペックで持ち運びも可能なマシンの需要や活用範囲は、今後もどんどん広がっていくでしょう。  当校でも、全校的にAIやプログラミングの教育をスタートして3年が経ちます。これまで身近ではなかった学生も、学科を問わずPCを使う時間が増えました。今後も求められる技術やトレンドをチェックしながら、学生のカリキュラムを考えて、業界で通用する人材を育成していきたいと思います、 八坂さん:今はGIGAスクール構想がスタートし、学生もPCに触れる機会は増えてきましたが、学生間でPCスキルの差が広がっている印象を受けるようになりました。タッチタイピングや文書作成などをすぐに身につける人もいますが、そうではない人もいるので、入学後は早く基本的な操作を身につけて、高度な活用ができるようになってほしいと思っています。  当校でもコンピューターリテラシーの授業は行なっていますが、MSIさんとは担当者の方と直接話せる機会も多いので、学生の教育も含めたハードウェア全般のサポートも相談させていただけるとうれしいです。

久留米工業大学は、2020年にAI応用研究所を設立。地元企業との連携やAI 関連カリキュラムの整備、学内スタッフへのAI 教育などを進めている

久留米工業大学が導入したノートPCのスペック

1966年(昭和41年)に前身の久留米工業学園短期大学(福岡県久留米市)を設立。学内には、工学部5学科(機械システム工学科、交通機械工学科、建築・設備工学科、情報ネットワーク工学科、教育創造工学科)、大学院3専攻(モビリティシステム工学専攻、電子情報システム工学専攻、エネルギーシステム工学専攻)のほかに、インテリジェント・モビリティ研究所、学術情報センター、地域連携センター等を設置。時代に合わせた地域社会の要請に応え、「人間味豊かな産業人の育成」の建学精神の下、これまでに1万7000名以上の人材を輩出している。

関連リンク MSI 久留米工業大学

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