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現場のデータを可視化・活用できるPLCのクラウド化とは?

ASCII.jp / 2022年9月20日 20時0分

 本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「現場のデータを可視化・活用できるPLCのクラウド化とは?」を再編集したものです。

目次

株式会社GUGENとは? 「今あるPLCを活かすには?遠隔管理やデータ活用のポイントと事例」 付けるだけで遠隔PLCのラダーモニターができる!「FALCONNECT」のご紹介 質問へのご回答

みなさんこんにちは、ソラコム パートナーマーケティングの小出です。

スマートファクトリーの取り組みの手段として注目されている「PLCのクラウド化」をテーマにしたセミナーを開催しましたので、そのレポートをお届けします。イベント動画も公開しておりますので、お時間がある方はこちらをご覧ください。

アーカイブ動画視聴お申し込み

生産設備の制御や自動化に不可欠なPLC(Programmable Logic Controller)は、FA(Factory Automation)で不可欠な存在ですが、近年、AIやIoTによるデータ活用、設備機器の自動化など、スマートファクトリーの取り組みが推進されるなかで、機器の制御にとどまらず、PLC内のデータ活用や、保守の手間の削減を目的とした「PLCの遠隔監視や操作」の必要性が高まっています。その際の課題となるのが「ネットワーク環境の整備や、セキュリティへの配慮」です。

本セミナーでは、通信とクラウドがパッケージとなったPLC遠隔接続システムを提供されているGUGENと通信・セキュリティを組み合わせてご提供できるソラコムより、PLCの遠隔監視の利点を改めて確認しつつ、PLCの遠隔監視の課題を解決する方法をご紹介しました。

株式会社GUGENとは?

ソラコムのパートナー制度において、SPS認定済パートナーとしてSORACOM活用実績を誇る企業です。「すべての人がすぐに使えるIoTを」を掲げ、IoT導入のための技術的な障壁を低くすることで、お客様が負荷なく業務効率化や改善、商品の付加価値向上、新しいビジネスモデル構築などにつなげるアイデアの実現をサポートすることを目指しています。詳細はこちら

「今あるPLCを活かすには?遠隔管理やデータ活用のポイントと事例」

最初のセッションではソラコムの松下より、PLCの概念や働きを改めて整理した上で、PLCをクラウドでつなげるとできるようになることを、実際に活用いただいている企業の事例も交えてご紹介しました。

PLCにストレージやネットワーク機能を搭載し、機器操作や機器操作の稼働記録に利用することで、省力化を図る取り組みが進む中、手軽かつ安全にネットやクラウドとつなげるための解となるのがIoTです。

PLCを活用して遠隔から機器を直接操作したい、または機器のデータを集約し、蓄積データを可視化して利用したい、といういずれのパターンにおいても、通信環境を準備することが必須となります。その具体的な接続方法として、標準で暗号化されているLTEを利用してネットワーク接続を実現する典型的な構成をご案内しました。

ソラコム 松下の講演資料はこちらです。

この際に、ソラコムが提供するネットワークに加えて必要になる「クラウド」や「中継器」「中継器とPLCの接続」をワンパッケージで提供しているのが、GUGENの製品です。

付けるだけで遠隔PLCのラダーモニターができる!「FALCONNECT」のご紹介

株式会社GUGENは株式会社アスコの新規事業部が独立した形で2021年に設立した会社です。創業当時から製造業に特化したIoTの会社として、FA(Factory Automation)出身の人材を中心にクラウドや通信の技術を提供しています。

既存製品の「PUSHLOG (プッシュログ)」が小規模・スタンドアローン設備向けの製品であるのに対し、新製品の「FALCONNECT (ファルコネクト)」は中・大規模の設備監視やラダーモニターが可能な機器です。

FAの現場ではすでに見える化も進み、現場の情報収集も社内LAN等でネットワークにつながる機能はあるものの、遠隔からの監視、操作となると、セキュリティ上の問題や現場の多様な要望に対応するために、新たに「システム開発」が必要になるケースが多く見られます。そのようなシステム開発において、PLCやFA現場の課題への知見とIoTについての知識を兼ね備えた人材が必要となるため、期間も費用も積みあがってくるのが現状です。

そこで、FAの現場で起こりうる課題に対しての解として、GUGENでは開発コストや工数を削減できる、汎用的なサービスを製品として提供しています。

「FALCONNECT」には、SORACOMを利用した携帯電話通信網への接続と、現場で必要と思われる様々な機能がすでにセットされており、電源につなぐだけで通信が開始します。また、クラウドのシステムや設定用のWeb画面も内蔵されているため、設定後すぐに使用を開始することができます。加えて、セキュア接続機能はすでに搭載、遠隔監視機能も本年度中に搭載予定です。

「FALCONNECT」についての詳しいご説明は、製品サイト、および講演資料をご参照ください。また、アーカイブ動画にてデモ画面もご覧いただけますので、併せてご確認ください。

GUGEN講演資料

FALCONNECT製品サイト

アーカイブ動画視聴お申し込み

質問へのご回答

イベント当日は、多くのご質問をお寄せいただきました。改めて回答します。

質問:PLCとマイコンとの違いはなんですか?

回答:それぞれ目的は「リレー(スイッチ)操作」という点では同じ事ができます。マイコンではミリ秒といった細かい調整や、リレーの状態管理を自身でプログラミングして実現します。PLCはリレー操作に特化した調整や状態管理を “ラダー言語” といった専用の環境での実装や管理が可能です。

質問:FALCONNECTのセキュア接続機能のプロトコルの制約はありますか?

回答:Ethernetを携帯回線経由でつないでいる土管の役割になっており、Ethernetの実行スピードに影響する部分はありますが、基本的にプロトコルの制約はありません。

質問:FALCONNECTの接続の認証について、SSO(Single Sign On)と連携する仕組みはありますか?

回答:要望を多くいただいており、検討しているところです。

質問:FALCONNECTでRS-485がオプション扱いになっている背景は?

回答:RS-485をはじめとするシリアル通信は設備単体の管理目的が多いため、シリアル通信を標準装備しているPUSHLOGをご案内しています。PLCは有線LANを搭載しているケースが多いことから、FALCONNECTでは有線LANを標準としました。FALCONNECTでも、RS-485、RS-232Cなどのシリアルとつなぎたい場合は拡張ユニットでの対応が可能です。

質問:データの保存期間は延長可能か、最大のデータ件数は?データレンジは?

回答:最終仕様は変更の可能性もありますが、今の予定としてはFALCONNECTのデータ保存は最大1年分が可能です。収集しているデータや周期により容量は異なるため、期間での保証としています。周期は最速1分から設定可能です。データ件数は複数のPLCの合算で最大4096件までです。データ容量のプランは3段階を用意する予定です。

質問:すでにMicrosoft AzureやAWSを使っている場合、そちらのストレージにデータを転送する場合のアーキテクチャは用意されていますか?

回答:PLCから取得してサーバーに蓄積したデータはWebAPI機能に対応しているため、データ転送は可能です。また、指定のエンドポイントにデータを転送するサービスの付加も可能です。

質問:海外で使用できますか?

回答:現状は日本国内のみですが、海外の認証への対応は順次行っていきたいと思っています。その際には、ソラコムの通信が海外でも利用可能です。

質問:使っている通信は?

回答:PUSHLOGでは、NTTドコモ回線とSoftBank回線の通信を利用できます。FALCONNECTは現状NTTドコモ回線のみですが、今後ラインナップを検討していきます。

質問:工場内だと携帯回線がつながりにくいのですが

回答:ソラコムとして電波状況について直接できることが少ないのが現状です。改善要望は、当該通信キャリア様に寄せていただければと思います。また中継機の導入などについても、通信キャリア様へのご相談をお願いいたします。

― ソラコム パートナーマーケティング 小出 (satoko)

投稿 現場のデータを可視化・活用できるPLCのクラウド化とは? は SORACOM公式ブログ に最初に表示されました。

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