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中古車のサビとキズ、傾向と対策

ASCII.jp / 2022年9月25日 9時0分

 5年前に新車だった車を買った情報2022、私は四本淑三です。本日のテーマといたしますのは、中古車の補修計画。

 塗装の状態、ボディの凹みや傷、ウインドスクリーンの飛び石跡など、安い物件ほど損傷も多いものですが、見た目は性能に関係ございません。実用を目的とするなら、見た目の悪さに目をつむって実を取る。それも中古車選びのあり方です。

 それでも程度によっては見過ごせないものもあります。特に私が住んでいるのは道路に融雪剤として塩化カルシウムを撒く降雪地域です。塗装の剥離は直ちに錆につながり、錆びた箇所にはすぐ穴が開く。そうしたリスクは早いうちに潰しておきたいところ。

 ただ、そんな補修の手間も中古車を買う楽しみのうちと私は考えております。たとえしくじっても直ちに人命に関わるものではない。素人なりにハラハラしながらクルマに手をかけられるチャンス。その楽しみの当たりを付けて行こうというのが今回の趣旨であります。

 5年5万キロで188万円のフォレスターSJ型、EyeSight 2.0i-Lは果たしてどれくらい手間がかかるのか。

 ……まあ、結構ございました。

ルーフにたまった泥には気をつけたい

 まず素人の私が見る限り、ウインドスクリーンの飛び石跡はひとつも認められませんでした。車高が高く、ウインドスクリーンの傾斜角が大きいからでしょうか。あるいは高速道路を使う頻度が低かったのでしょうか。ワイパーが止まる部分にスケールがたまっていたので、前世で交換したわけでもなさそうです。いずれにしてもこれは良かった。

 フロントの塗装面に目を移すと、バンパー前面には飛び石跡と虫の死骸でできた塗装の浸食が多数。しかしバンパーは樹脂製なので補修の要なし。ボンネットには小さな凹みが数カ所 、ルーフにはゴルフボール大のごく浅い凹みはありましたが、ともに塗装の欠損なし。やることはありません。

 手間がかかったのはルーフです。これは中古車あるあるですが、一見してきれいに見えたものの、ルーフとサイドパネルのつなぎ目を隠すモールの隙間に、大量の泥が堆積しておりました。過去の経験から言って、これを放っておくとコケが生えて参ります。その殲滅には高圧洗浄機で20分ほどを要しました。モールを外して作業したほうが確実だったかも知れません。

前世が忍ばれるテールゲート近辺

 リアに回りますと、マフラーは着々と錆び始めている様子。これは磨き落とすべきなのかどうなのか。下回りは防錆塗料が吹いてありますが、まだ剥離箇所のチェックはしておりません。一番大事なところなのですが……。

 そして前世が営業車で荷物を頻繁に出し入れしたからでしょう。テールゲート周辺は、バンパーの凹み、引っ掻き傷、塗装の剥離が見られます。前世でこの車をお仕事に使われた皆さん、ご苦労様でした。

 このバンパーの凹みは、純正のカーゴステップパネルを貼れば誤魔化せそうです。傷つき防止にもなって一石二鳥。引っ掻き傷はドアハンドルのような手が触れる所には無数にあり、いずれもポリマー入りのコーティング剤などで消える程度なので不問とします。

 問題はすでに錆びているテールゲートの塗装剥離箇所。ここはさっさとタッチペンで補修したいところ。

 問題と言えばバックカメラのレンズがスケールで白化して、画像が不鮮明なのも困ります。レンズが樹脂であればスケール除去剤も使えるのですが、ガラスかもしれません。私は一か八かで微粒子研磨剤でやっつけようとしていますが、果たしてどうなのか。カメラユニットを交換する前提でがんばります。

ちょっと気になるホイールアーチ近辺の傷

 側面に回りますと、右後部ドアホイールアーチの接触痕が気になります。凹みも傷も目立つものではありませんが、ここはタイヤの巻き上げた水が飛ぶ箇所でもあり、年数が経つとこうした塗装の弱いところから錆び始めるもの。

 もし近所の板金工場にお願いするなら、おそらく5〜6万円程度。自分でクリアを吹いて傷を埋めれば数百円。凹みは「ホイールアーチトリム」という樹脂製のプロテクターで覆う手もあり、純正品なら6万円、社外品なら1万円ちょっと。

 さあ、どうしましょう。

なにか懐かしい感じのするドアの錆

 実はドアの造りを見てその予感はしていたのですが、よーく見るとやっぱりきてました。錆が。

 ドアのアウターパネルとサッシュは、端を折り曲げて骨格に接合する構造です。その両パネルの隙間の塗装にヒビが入って、内から錆が浮き出ている状態。おそらく錆は横にも広がっているでしょう。アウターパネル側の接合部には穴も開いており、虫歯で言えばC3くらいの進行度合い。

 この部分の構造はほかのドアも同じ。右の前後2枚も小さく錆は浮いており、虫歯ならC2程度の状態で、無事だったのは左の後だけ。

 この部分が錆びやすいのは、水が溜まりやすいからでしょう。水の侵入を抑えるため前後ドアのサッシュの間にウェザーストリップを挟んでいるのですが、これが先のパネル接合部の隙間を覆い切れていません。

 逆にサッシュの谷間を伝ってきた水が、この隙間に流れ込むような形になっています。

 もうひとつフロント側のドアについて言えば、フロントピラー下端の樹脂パーツとドアが干渉して塗装が擦れ、すでに錆が出ておりました。

 素人の私が申し上げるのも恐れ多いことですが、これらは構造上の問題であります。すでに生産終了しているので文句を言っても始まりませんから、これ以降のロットは現場で「カイゼン」されたものと信じ、自分でどうにかするしかありません。

 考えてみれば、ちょっと前のイタリア車やフランス車だったら、この程度の些細な問題はあって当たり前。輸入車あるあるですから、かえって嬉しそうに友達に報告したりもしていました。他にない優れたところがあるのだから、ちょっとくらいダメなところがあっても許して行こう。そんな風に車への愛を確認するのが補修作業であります。

 そんなわけで実は「久しぶりに補修ができるぞ、補修ができるのだ」と、私、やや舞い上がっております。おかげでホルツやソフ9さんの補修用品を無駄に買い込んでしまいました。どう考えてもこんなに要らないんですが。

 ちまちま楽しんで行くつもりです。それではまた。

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