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OPPO初のタブレット「OPPO Pad Air」の魅力は薄くて軽くて低価格

ASCII.jp / 2022年9月26日 12時0分

 多くのスマートフォンを提供してきたOPPOが、日本向けに初めて投入したタブレット「OPPO Pad Air」。10型クラスのスタンダードなタブレットながら、薄さと軽さに力を入れた持ちやすさと、独自のインターフェースによる使いやすさ、そして3万7800円という低価格が大きなポイントとなっている。実機からその実力を確認してみよう。

薄さだけでなく背面加工でも持ちやすさに配慮

 まずは外観から確認すると、ディスプレーサイズは10.3型で、形状は最近のiPadなどに近しいスクエアなもの。サイズは横にした状態で約245.1×154.8×6.9mm、重量は約440gとなっている。

「OPPO Pad Air」の前面。スクエアな形状でディスプレーは10.3型、ベゼルも比較的抑えられており画面占有率は83.5%とのこと

 同じ10型クラスで価格帯も近いことから競合となりそうなのはアップルの「iPad(第9世代)」だが、そのサイズは約250.6×174.1×7.5mm、重量はWi-Fiモデルで487gとなっている。OPPO Pad Airはそれよりもやや薄く軽く、ベゼル幅を狭くするなどしてコンパクトにまとめていることが分かるだろう。

 一方で、非常に特徴的なのが背面のデザインだ。OPPO Pad Airの背面にはアルミ素材が用いられているのだが、2つの表面加工を組み合わせており、デザイン面での特徴を際立たせているのだ。

 面積の広い部分は、「OPPO Reno7 A」などにも採用されているOPPO独自の加工「OPPO Glow」で、さらさらしたマットな触感が特徴だが、やや滑りやすい印象がある。一方の狭い部分は、砂丘をイメージしたという波打つテクスチャー加工が施されており滑りにくくなっていることから、手で持つ時はこちらを持つと落としにくいだろう。

背面。加工が2層に分かれており、「OPPO Glow」による加工はマットで触感がよく、テクスチャー加工が施された部分は波のような凹凸がある
片手で持ってみたところ。テクスチャー加工の方を持つと滑りにくい

 側面のインターフェースを見ると、横にした状態で左側に電源キー、右側に充電用のUSB Type-C端子、そして上部に音量キーとmicroSDスロットが備わっている。microSDを用いることで512GBのストレージを増やすことができるが、利用する際にはSIMピンを使ってトレイを出す必要があるので注意したい。

microSDスロットはSIMスロットと同様のトレイ式で、出し入れするにはSIMピンが必要だ

「ColorOS 12」のインターフェースは使いやすい

 では、タブレットとしての使い勝手はどうか。まずはタブレットで利用することが多いであろう動画視聴についてだが、ディスプレーは液晶だが解像度は2K(2000×1200ドット)と高く、視認性も良い。

 また音響面に関しても、側面の左右に2つずつ、合計4つのスピーカーを搭載しているのに加え、立体音響の「Dolby Atmos」にも対応。実際にさまざまな映像を視聴してみたが、低音の響きもよく臨場感のある音声を楽しめた。

横にした状態で両側面にはスピーカーが2つずつ備わっている。逆さまではあるが「Dolby Atmos」の文字が入っているのも分かる

 インターフェース面はどうか。OPPO Pad AirはほかのOPPO製スマートフォンと同様、Android 12をベースとした「ColorOS 12」を採用しているのだが、タブレットに合わせたインターフェースの工夫がなされている。その代表例となるのが複数のアプリを同時に利用する時だ。

 たとえばアプリを開いた状態で、画面中央を2本指で上から下にスワイプすると簡単に画面を分割することができる。画面分割自体はAndroid標準の機能として存在してはいるのだが、その操作がやや分かりにくかったりするだけに、簡単な操作で2画面分割して複数のアプリを利用できるのはうれしい。

Androidではやや操作が分かりにくい画面分割だが、OPPO Pad Airでは2本指で画面中央を上から下にスワイプすれば簡単に分割できる

 またフローティングウィンドウにも対応しており、アプリを画面上の好きな位置に置いておくことも可能。こちらはフローティングウィンドウにしたいアプリを開いた後、4本指で画面中央にピンチインすればよい。

起動中のアプリをフローティングウィンドウとして画面上に置くことも可能。こちらもアプリ起動中に4本指でピンチインすればよい

 もう1つ、ブルーライトを抑えて目に優しい「アイコンフォート」も、電子書籍を利用することが多いタブレットで役立つ機能といえる。OPPO Pad Airでは設定により、アイコンフォート使用時に画面を白黒にすることも可能なので、より目の負担を抑えたいという時に活用したい。

「アイコンフォート」の設定では画面を白黒にすることも可能。読書をする時などに利用したい

チップセットやカメラの性能は高くない

 続いて性能面を確認すると、搭載するチップセットはクアルコム製の「Snapdragon 680」で、メモリーは4GB、ストレージは64GB。スペック的に見るとシャオミの「Redmi Note 11」やモトローラ・モビリティの「moto g32」などが近く、5G非対応の低価格スマートフォンと同等の性能と捉えておけばよいだろう。

「Geekbench 5」でのOPPO Pad AirのCPUベンチマーク結果
「3DMark」(Wild Life Extreme)でのOPPO Pad Airのベンチマーク結果

 それゆえ性能は高いとはいえず、AAAクラスのゲームを遊ぶのは厳しい。実際、「原神」のグラフィック設定もデフォルトで「低」となっており、かなり画質を落とさないと快適なプレイは難しい。基本的にはライトなゲームを楽しむもの、と思っておいた方が良さそうだ。

「原神」のグラフィック設定はデフォルトで「低」。グラフィック設定を落とさないと快適なプレイは難しい

 一方でバッテリーは7100mAhと、コンパクトなサイズを考慮すれば大容量で、18Wながら急速充電にも対応している。安価なタブレットは急速充電に対応していないことが多いだけに、この点は急速充電に力を入れるOPPOらしい仕様といえるだろう。

 最後にカメラについてだが、背面のカメラは約800万画素/F値2.0、フロントカメラは約500万画素/F値2.2となっている。タブレットということもあって性能、そしてカメラアプリの充実度は高いとはいえないが、ポートレート撮影やビューティー機能などはしっかり備わっているのも、セルフィーを重視するOPPOらしい点といえるかもしれない。

カメラアプリの機能の充実度は高いとは言えないが、ポートレート撮影ができたり、ビューティー機能が利用できたりする
背面のカメラで撮影した写真。画素数が低いだけに細かな部分はつぶれてしまっている

【まとめ】性能面を考慮すれば上位モデルの投入にも期待

 まとめると、OPPO Pad Airは薄さと軽さ、ColorOS 12の独自インターフェースで使い勝手は非常によく、映像を視聴したり、メールやSNSを確認したりするのには非常に適したデバイスだといえる。価格も4万円を切るなど購入しやすく、動画視聴などが主な利用用途であれば満足できる内容といえそうだ。

 一方でベースの性能は高いとは言えず、ゲームなど高い性能を要求する用途には適していないことから利用用途が絞られてしまうのは惜しい。そうしたニーズに応える上でも、より性能が高い「OPPO Pad」の国内投入にも期待したい。

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