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OPPOの新スマホ「OPPO A77」は2万円台の低価格ながらカメラとバッテリーが充実

ASCII.jp / 2022年9月26日 12時0分

 OPPOが今日26日に発表した新しいスマートフォン「OPPO A77」は、5G非対応ながら2万4800円と非常にリーズナブルなスマートフォン。性能的にはローエンドながら、128GBのストレージや5000mAhのバッテリーを搭載するなど、ユーザーニーズが高い機能はしっかり強化を図ったメリハリ重視のスマートフォンだが、どの程度快適に利用できるのかを実機から確認してみよう。

デザインはトレンドを踏襲 独自の背面加工も

 まずは外観から確認すると、ディスプレーサイズは6.5型でサイズは約75×163.7×8mm、重量は約187g。デザインも同じOPPOの最新モデル「OPPO Reno7 A」と同様スクエアなものとなっており、最近のスマートフォンのトレンドを踏襲している印象だ。

「OPPO A77」の外観。6.5型と大画面かつ持ちやすいサイズ感だが、フロントカメラ部分はノッチとなっている

 ただディスプレーは有機ELではなく液晶で、解像度はFHDではなくHD+(1612×720ドット)。前面のフロントカメラもパンチホールではなくノッチとなっており、OPPO Reno7 Aと比べると画面占有率は低い。この辺りは低価格モデルだけにやむを得ない部分といえるだろう。

 背面のデザインを見ると、こちらはOPPO Reno7 Aと同様にOPPO独自の「OPPO GLOW」という加工が施されている。光に当てるとキラキラ光るというのは好みが分かれるが、触感がサラサラしており指紋が付きにくいのは好感が持てる。カメラ部分もOPPO Reno7 Aに合わせてかスクエアな形状で大きめだが、出っ張りはそこまでない。

背面は「OPPO Reno7 A」と同様、OPPO独自の「OPPO GLOW」加工でサラサラした触感と、光に当てるとキラキラ光るのが特徴だ

 側面を見ると右側面に指紋センサーを備えた電源キー、左側面に音量キーとSIMスロット、底面に充電用のUSB Type-C端子と3.5mmのイヤホン端子を搭載。低価格モデルとしてはスタンダードな内容となっている。ちなみにmicroSDスロットはSIM同じトレイに挿入する形となるが、SIMスロットとは独立しているので安心感がある。

右側面には音量キーとSIMスロットが用意。SIMスロットはmicroSDスロットも兼ねている
左側面には電源キーが備わっている。電源キーは指紋センサー搭載だ
下部にはUSB Type-C端子と3.5mmイヤホン端子を用意

カメラは実質1眼だが満足度は高い

 続いてカメラをチェックすると、OPPO A77のカメラは約5000万画素/F値1.8の広角カメラと、約200万画素/F値2.4の深度カメラの2眼構成。とはいっても一方は深度測位用なので、撮影に用いるカメラは実質的に1つだけとなる。

カメラは2眼だが、一方は深度測定用なので実質的には約5000万画素カメラの1眼構成となる

 実際に撮影した感じでは、カメラの性能が高まったこともあって比較的暗めな場所でも明るく撮影でき、5倍までのデジタルズームも可能など、高度な撮影を求めるのでなければ十分な実力を備えている印象だ。これまでOPPOの低価格スマートフォンは、カメラ数は多いがその用途が非常に限定されているなど、疑問が付く構成であることが多かっただけに、カメラの数を減らして性能強化を図った点は好感が持てる。

OPPO A77のメインカメラで撮影した写真
こちらは2倍デジタルズームで撮影した写真。よく見れば細部が潰れていたりするが、スナップショット用途なら十分な写りだ

 カメラの機能としては、定番のポートレート撮影や夜景モード、そして5000万画素をフルに活用しての撮影などが可能で、このクラスの端末のカメラとしては必要十分だろう。またOPPO製カメラの特徴でもある、AIの活用で写真を補正し鮮やかな色合いにする「ダズルカラーモード」も用意されているので、被写体の映りが気になった時は活用してみるといいだろう。

 ただ1つ気になったのがポートレート撮影で、プレビュー画面上での背景ボケのかかり具合が安定しなかったこと。実際に撮影するとプレビュー表示に関係なく安定したボケ具合であることから、プレビューでの表示処理が間に合っていないものと考えられるので、改善に期待したい。

ポートレートモードで撮影した写真。撮影した写真には背景にしっかりボケがかかっているのだが、プレビュー画面でのボケ具合が安定しないことが多かった

 なおフロントカメラは約800万画素/F値2.0で、このクラスの端末では妥当なスペックといえる。深度測位カメラはないが、こちらでもポートレート撮影は利用可能なので有効活用したい。

フロントカメラでポートレートモードを使って撮影。深度測位はないが背景にしっかりボケがかかっている

バッテリーは大容量だが性能はローエンド相当

 性能面を確認すると、チップセットはMediaTekの「Helio G35」を搭載しており、メモリーは4GB、ストレージは128GB。microSDと合わせればストレージ容量は充実しているのだが、性能的にはローエンド相当。5G非対応で同じ価格帯の「Redmi Note 11」と比べてもパフォーマンスは低い。

 実際ベンチマークのスコアを見ても高いとは言えず、「3DMark」では3DグラフィックAPIの「Vulkan」に対応していないとして「Wild Life」のベンチマークは実行できなかった。「原神」などの高い性能を要求するゲームプレイは設定を変えても厳しく、プレイするゲームはかなり選んでしまう印象だ。

「Geekbench 5」におけるOPPO A77のCPUベンチマーク結果
「3DMark」の「Wild Life」ベンチマークは、Vulkan非対応のため実施できなかった
「PUBG Mobile」のグラフィック設定はクオリティが「標準」、フレーム設定が「中」まで。デフォルトでは「スムーズ」が選ばれていた
「原神」のグラフィック設定はデフォルトで「低」だが、「最低」にしてもプレイは厳しい

 また通常操作においても、スクロール操作がワンテンポ遅れるなど操作にややもたつきを感じるケースが時折見られ、ハイエンドモデルの操作に慣れている人などは、テンポのずれによる誤操作をしてしまいやすいと感じた。この辺りは価格とのトレードオフでもあるのだが、国内投入されているほかのモデルと比べるとパフォーマンス不足な印象は否めない。

 その一方で、充実度が高いのがバッテリーであり、OPPO A77は5000mAhのバッテリーを搭載している。それに加えてこの価格帯としては数少ない33Wの急速充電「SUPERVOOC」にも対応。標準で専用の充電器が付属するので、急速充電用の充電器を持っていない人でも安心だ。

 なおモバイル通信に関しては5Gに非対応だが、4Gの対応バンドは1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/26/28/38/41/66となっており、国内の主要バンドはおおむねカバーしているようだ。またナノSIM×2のデュアルSIM仕様なので、ここ最近注目されているバックアップ回線の利用が可能な点もうれしい。

SIMは物理SIM(nanoSIM)×2のデュアルSIM構造で、microSDスロットは別に用意されている

【まとめ】安さは強みだが性能はもう少し頑張りが欲しい

 まとめると、OPPO A77は画面サイズやデザイン、カメラ、バッテリーなど多くの人が普段使いで重視するポイントに重点を置いた設計となっている。現時点では4Gの通信速度でも十分満足できる環境にあるだけに、あまり欲張った使い方をしなければ、価格を考慮すれば十分活用できる内容といえるだろう。

 ただ実際の操作感も含め、パフォーマンス面は以前のAシリーズの端末よりも厳しい印象を受ける。価格設定的に難しい部分があったのだろうが、もう少し価格を上げてでもパフォーマンスは向上させてよかったのでは、と感じたというのが正直なところである。

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