動画や電子書籍を大画面で! 10.1型Androidタブレット<LAVIE Tab T10>は普段使いやサブ機としても活躍する1台だ
ASCII.jp / 2022年9月29日 13時0分
スマホは通話やメール、SNSでのコミュニケーションはもちろんのこと、写真、地図、買い物、ゲームなど、様々な用途で利用できるツールだ。今では手放せない便利な"相棒"として、日々活用している人は多いだろう。
しかし、このスマホにも不得意なことがある。それは、動画や電子書籍といった、大画面を前提としたコンテンツを楽しむことだ。
もちろん、スマホでも動画の視聴はできるし、日々、映画を楽しんでいるという人も少なくない。しかし、外出先であれば持ち歩きやすさ重視でスマホを選んでいても、家にいる間は大きなテレビで視聴している、という人のほうが圧倒的に多いはずだ。
電子書籍も同様で、小説を読む場合はまだマシだが、マンガは見開きどころか1ページ表示するのすら厳しく、コマごとにせわしなく操作する必要に迫られる。いくら電子書籍が手軽で便利といっても、頻繁にページ操作が必要となれば、煩わしく感じてしまう。
こういったコンテンツは、スマホよりも大きな画面を持ったタブレットが得意とする分野だ。とはいえ、タブレットは高機能・高性能化が進んでいる機器のひとつで、PCに代わるデジタルツールとして人気が高い。実際、機能や性能が高いほど価格も高騰。エントリーモデルでも5万円前後、高機能なものを選ぼうとすれば、10万円を超えることも珍しくなく、気軽に買えるとは言いがたい。
そんな、大きな画面でコンテンツを楽しみたいという人にオススメなのが、NECパーソナルコンピュータのAndroidタブレット<LAVIE Tab T10>だ。今回は、その店頭販売モデルである<LAVIE T1055/EAS>をレビューしていく。
見やすいIPSパネルを採用した10.1型の大画面 臨場感が高まる立体的な音にも注目!
<LAVIE T1055/EAS>は、スペックを見てわかる通り、SoCのグレードやメモリー容量が抑えめのエントリーモデルだ。しかし、画面は10.1型と大きく、解像度も1920×1200ドットと高くなっているため、大きな画面で動画や電子書籍を楽しみたい人にはピッタリだ。
しかも液晶は、視野角が広いIPSパネルを採用。画面は光沢のあるグレアとなっているため、色鮮やかに表示できるのがメリットだ。なお、パネルは製造の関係で色味に若干の個性があり、試用機では青味の強いパネルとなっていた。ただし、これはカラーモードの設定からある程度調整できるので、好みの色合いにするといいだろう。
画面の美しさは、「さすが」の一言。低価格なエントリーモデルでは解像度が低かったり、パネルの品質が低いということも珍しくないが、この<LAVIE T1055/EAS>はそういった低画質とは無縁だ。
電子書籍、とくにマンガの読みやすさはスマホの比ではない。新書サイズの見開きよりもやや小さめというサイズ感なので、見開き表示でも文字が潰れることがなく、拡大せずに自然に読めるのがいいところ。ページをめくる頻度が大きく下がるほか、見開きを使った大ゴマも、そのまま表示できるのが強みだ。もちろん、動画でもこの画面の美しさは魅力。フルHDらしい美しい画面で動画が楽しめる。
動画視聴の面でいえば、画質もさることながら、音質も気になるところだ。<LAVIE T1055/EAS>はこの音にもこだわりがあり、内蔵の小さなスピーカーにもかかわらず、驚くほど力強い、迫力のある音が再生可能。わずか8.5mm厚のボディに内蔵されていると考えれば十分すぎる音質だ。
とくに驚いたのが、Dolby Atmosを採用した音の立体感。小さなステレオスピーカーなのに音の広がりや奥行きが感じられるため、映画やライブ動画がさらに楽しめるのだ。
このように質の高いコンテンツ再生が可能ながら、重量はわずか約460g。これだけ軽ければ、ソファでくつろぎながらはもちろんのこと、ベッドで横たわりながら使うといったことも現実的だ。
気になる性能をベンチマークソフトでチェック
電子書籍や動画再生に向いているというのは確かだが、性能も気になるところ。いくら画面が大きくても、操作の反応が鈍い、スクロールがつっかかる、妙に待ち時間が長いといったことが続いてしまえばストレスがたまり、快適に使えるとは言いづらくなってしまう。
そこでまずは、ひと通りタブレットらしい使い方を試して、気になる挙動がないかをチェックしてみた。試したのは、電子書籍を読む、フルHD動画の視聴、ブラウザーでウェブページのスクロール、Googleマップで地図表示、写真撮影といった基本的なものだ。
体感的なものとしては、どのアプリも起動が遅れることもなく、ストレスなく動作していた。危惧していたスクロールのつっかかりもなく、電子書籍もブラウザーも快適に利用できた。Googleマップは拡大/縮小/スクロールはどれも快適。また、動作視聴はフルHD画質で滑らかに再生でき、性能が低いと感じることはまずなかった。
写真の画質は、さすがに最新スマホと比べれば見劣りするが、メモ用というにはもったいないほど高画質。旅行や外出時の撮影には向かないが、日常のスナップ程度であれば十分活躍してくれるだろう。
個人的に便利だと感じたのは、外向きのカメラがオートフォーカスに対応していること。手元から遠くまでしっかりピントが合うため、紙の資料を撮影したらボケてしまったとか、QRコードがうまく読み取れないといった失敗が少ないのだ。廉価タブレットはカメラ性能が削られることが多いだけに、これはうれしいポイントだった。
ちなみに、内向きのカメラは顔認証に対応。PINやパスワード入力をすることなく、素早く起動できるのが便利だ。
なお、快適に使えるのは一般的な操作と基本的なアプリに限っての話。3Dグラフィックス性能が要求されるゲームは動作が重たく、画質設定を落としてもギリギリ遊べるかどうかといったレベルの性能になる。タイミングが重要な音ゲーの類では、判定がかなり厳しくなるだろう。
具体的にどのくらいの性能があるのか、定番のベンチマークで見ていこう。
試したのは、CPUなどの性能ベンチマークソフトとなる「Geekbench 5」、Android機のパフォーマンスを測定する「PCMark for Android」、3Dグラフィックス性能を測る「3DMark」の3つだ。
まずはGeekbench 5の結果を見ていこう。
エントリーモデルに搭載されているSoCだけに、性能はひと昔前のミドルクラスに届くかどうかといったもので、スコアはどちらも低めだ。
続いては、PCMark for Androidの結果だ。
Geekbenchの結果は低めだったが、PCMark for Androidの結果もあまり振るわない。とはいえ、エントリーモデルとして考えるとそこまで低くはない、順当な結果と言えるだろう。
次は、3DMarkの結果だ。
先に試したゲームアプリの動作が厳しかったことからもわかる通り、3Dグラフィックス性能は低め。シミュレーションではどうかと「ウマ娘 プリティーダービー」をプレーしてみたが、遊べなくはないもののレースシーンなどの描画が厳しく、画質を落としても快適とは言いにくかった。
microSDメモリーカードやGPSで利用シーンが広がる!
内蔵ストレージは64GBと十分な容量があるが、動画や写真、電子書籍などを保存していくとすぐにいっぱいになる。しかし、<LAVIE T1055/EAS>はmicroSDメモリーカードスロットを装備しており、最大128GBまで増設できるだけに、容量不足で悩むことは少ないだろう。
USBはType-Cとなっていて、充電が可能。また、USB 2.0となるもののOTGにも対応しているので、USB接続の周辺機器……例えば高音質なDAC、マイクなどの接続も可能だ。高音質スピーカーの接続や、テレビ会議用のマイクなどで活用するといい。
意外に思ったのは、タブレットながらGPSを内蔵していること。LTEや5Gに対応しておらず、家の中で使うのがメインとなるためGPSは必要ないような気もするが、例えば車載PCの代わりにタブレットを使う、といった場合には重宝する。通信はスマホのテザリングで行なえば、大画面のカーナビ代わりに使うこともできそうだ。
Googleマップは画面が大きいほど目的地などを探しやすくなるため、旅行に持っていってホテルで観光情報をチェックする、といった場合にも活躍してくれるはずだ。
普段使いや仕事に最適なタブレッド!
タブレットといえば、以前は“安かろう悪かろう”というものが多く、動作はするが実用的ではない、という感想になりがちだった。そのころにタブレットを購入して使っていた人にとっては、"買ってはいけないもののひとつ"という印象が強いだろう。
しかし、<LAVIE T1055/EAS>を含む現在のタブレットはかなり高性能化されており、さすがにゲームプレーは難しいものの、多くのアプリが快適に動作し、比較にならないほど気持ちよく使えるようになっている。昔の印象で避けているだけなら、もったいない。
<LAVIE T1055/EAS>は動画や電子書籍といったコンテンツを楽しむのに最適だというだけでなく、メールやチャット、リモート会議アプリを駆使してビジネス用の補助機として使うのにも便利な1台だ。スマホの小さい画面が厳しいと感じているのであれば、家で使うサブ機としてぜひ使ってみてほしい。きっと満足できるだろう。
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