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テラス掃除のために「充電式ハンドヘルド高圧洗浄機」を衝動買い

ASCII.jp / 2022年9月29日 12時0分

梅雨の終わりに、テラス掃除を充電式ハンドヘルド高圧洗浄機でやってみようと思いついて、衝動買いした

 今年の梅雨も終わったころ、自宅マンションのテラス掃除用に「充電式ハンドヘルド高圧洗浄機」を衝動買いした。素人の筆者でも高圧洗浄機には世界的に有名なブランド製品があることは知っていたが、高圧洗浄機の選択にあまり時間をかける気迫がなかったので、Amazon.co.jpであまりあてにはなりそうにもない星評価を見て、安易に商品を手に入れた。

 横浜から現在の都内に引っ越したときにマイカーを止めてしまった筆者宅では、高圧洗浄機のメジャーな使用ジャンルのひとつである「クルマ洗浄」という項目が欠けているが、昨今の低価格化からテラスやバスルームの洗浄だけでも十分もとはとれそうな気がして購入した。

 高圧洗浄機は初めての購入なので経験値がまったくなく、それほどこだわりの条件はなかった。主な使用場所であるテラスには、電源も蛇口もないことからまずは充電式で電源コードを引きずらないこと。できれば自前の小型タンクやバケツの水を利用できて、水道の蛇口直結ではないことくらいだった。後で気が付いたが、これらの条件はけっこう厳しい要求だったのかもしれない。

 実際には10分ほどAmazon.co.jpの「ホーム&キッチン」を探してみたら、けっこう要求に合致した製品が見つかった。筆者が今回衝動買いしたのは「bamboosang」という中国ブランドの充電式ハンドヘルド高圧洗浄機で、器具一式が柔らかいソフトトランクに収納できるタイプだ。周囲のジッパーを開くと、トランクは全開しすべての機器が一覧できる。

専用ケースに押さまって、きれいに収納できる充電式ハンドヘルド高圧洗浄機

 トランクの中味は高圧洗浄機本体、バッテリーパック、充電用のACアダプター、回転ノズル、延長ポール、給水口コネクタ、フォーム(洗剤)ポット、噴射角調整ノズル、フィルター、給水口コネクター、そして簡単な取説だった。

クルマからテラス、バスルームまで様々な環境で使えるオールインワンパッケージ

 バッテリーパックは電圧21V 4000mAhのバッテリーが付属し、専用付属ACアダプターで約5時間で満充電。連続30分の高圧洗浄が可能だ。バッテリー本体に充電状況を示すLEDはなく、ACアダプター側に充電時には赤く、充電終了時には緑色に点灯するLEDランプが付属している。

付属のACアダプターで充電時間は約5時間。専用の4000mAhバッテリーで30分の連続使用ができる

 バッテリー蓄電の関係で連続使用時間はたかだか30分だが、高圧洗浄機本体と、バッテリー、延長ポール+噴射ノズルで重量は実測約1.8kg、このほかどのくらいの重量加算になるかは不明だが、給水口コネクター(ホース)をぶら下げての操作なので、そこそこの重さの物を両手、(腕力があれば)片手で操作する。おそらく連続30分もやれば、十分心地よい疲れを感じるはずだ。

 バッテリー駆動の高圧洗浄機の特徴と価値は、その吐出圧力とバッテリー容量(動作時間)と給水方法の多様性によるだろう。バッテリーパワーに関しては前述したが、吐出圧力は水圧の単位として3.0Mpa(メガパスカル)だとスペックに記述されている。

 文系素人の筆者には初めて聞く単位で、まったく何のことか分からない。ネットで見てみると厚生労働省の「水道施設の技術的基準を定める省令」には、配水管から給水管に分岐する箇所での水圧は「0.15Mpa以上・0.74Mpa以内」となっているらしい。

 なので今回の充電式ハンドヘルド高圧洗浄機は、家庭に来ている水道水圧の4〜20倍くらいだと想像できる。感覚的にバスルームのシャワーが、4倍から20倍になるならかなり強力だ。

 家庭用の手軽な高圧洗浄機には、おおむね2Mpa〜8Mpa辺りが多いようなので、今回衝動買いした充電式ハンドヘルド高圧洗浄機は、比較的低吐出圧力の部類に入りそうだ。駆動電源方式や給水方式や本体パワーによってそのあたりは変化するのだろうが、人生初の安価な高圧洗浄機でもあり、まずは使ってみることを優先した。

 今回の充電式ハンドヘルド高圧洗浄機には、形状と機能の異なるノズルが2種類付属する。最初のノズルはストレートタイプの回転ノズルだ。ノズルを手で持って回転させることで、内側の2枚のブレード間の距離に変更が加わりモードを変更可能だ。直線で極めて狭い面積に集中的に噴射するモードから扇状モード、オプションを利用して霧吹き系の洗剤噴霧モードなどを、自由に選ぶことが可能だ。

ノズルのひとつは回転させることで、ピンポイント噴射から扇状噴射迄対応できるタイプだ

 もう1つのノズルは、先端部分がフレキシブルに180度曲がり、クルマで言うならホイールハウスなどの見え辛く、のぞき込んで洗浄しなくてはならないような場所の洗浄に適しているノズルだ。この2つのノズルで筆者は、ほとんどの環境で過不足なしに活用できている。残念ながらクルマを所有しない筆者は、ノズルとフォームポッドが一体化したオプションはまだ使用していない。

噴射角度を変更できるタイプは、クルマのホィールハウスなど見えない部分にノズルを突っ込んで、洗浄可能だ
筆者はまだ使う機会がないが、フォームポットに洗剤を入れてクルマなどの外観を洗浄できる

 筆者が最も活用しているスタイルは、本体である高圧洗浄機にバッテリーと延長ポールを取り付け、先端に回転ノズルを取り付けたもっともシンプルなスタイルだ。これで頑固な汚れの張り付いたテラスの床面と壁面、テラスに面した少しデリケートな網戸や広面積のガラスサッシまで、ノズルの回転操作による噴霧スタイルの強弱の変更で完璧だ。

筆者が最も愛用している延長ポールに回転ノズルを取り付けた充電式ハンドヘルド高圧洗浄機

片手でも持てるので操作性は抜群! 総重量は少し重いラップトップPCくらいだ

 さて今までは噴霧系のお話をしたが、給水も充電式ハンドヘルド高圧洗浄機は簡単だ。蛇口ダイレクト接続は最初から候補ではないので、給水は以前から自宅に在ったポリバケツを使用した。バケツに一杯水を張って充電式ハンドヘルド高圧洗浄機本体に繋いだホースを使用する。

 ホースの末端のフィルターは、ゴミや埃を吸い込んで本体が故障することを防ぐので、必須アイテムだ。フィルター部分をバケツの底近くに沈め、できればホースの一部をバケツに付属のフックなどで仮固定できれば、フィルターが浮き上がらずバケツの水を最後まで残らず吸い上げて使えるので、安心だ。

筆者宅では主にバケツに貯めた水を使って高圧洗浄をしている。フィルターを底まで沈めて、自然に浮き上がらないようにホースをバケツのフォルダーで固定する

 準備が整ったら、充電式ハンドヘルド高圧洗浄機のトリガーを指先で10秒間ほど引くと、勢いよく水が先端のノズルから噴射される。ノズルの種類によってブレードを絞ったり開いたり、噴射角度を変更してターゲットを狙うだけだ。百聞は一見に如かずなので、動画を見て頂ければ噴射の勢いもご理解いただけるだろう。

充電式ハンドヘルド高圧洗浄機は、片手でも持てるので操作性は抜群だ。総重量はこの感じで約1.8kg。少し重いラップトップPCくらいだ

噴射角度や同じ動作を何度か繰り返すことで、こびり付いた汚れも洗浄できる

ブラシで擦ってもなかなか取れない頑固な汚れも 繰り返し水を噴射し8割〜9割が吹き飛んだ

 洗浄能力は、実際に1ヵ月ほど放置していた筆者宅のテラスの排水溝のビフォーアフターを見ていただければ良いだろう。前述したが充電式ハンドヘルド高圧洗浄機の噴射パワーは3Mpaと、高圧洗浄機の中ではそれほど強力ではないが、水をかけて床ブラシで擦ってもなかなか取れない頑固な汚れも、繰り返し水を噴射することで8割〜9割が吹き飛んでいる。

●左が噴射前・右が噴射後のビフォーアフター

以降、左が充電式ハンドヘルド高圧洗浄機で洗浄する前
同じく右が充電式ハンドヘルド高圧洗浄機で10分ほど洗浄したテラスの排水溝。30分は駆動するので繰り返すことでよりきれいになる

 より多くの予算があるなら、より吐出圧力の強い高圧洗浄機はいくらでも存在するが、上下左右に接近している都会のウサギ小屋マンションの狭いテラス環境での使用を考えれば、ノイズや噴射水の反射、騒音などの制約条項も多い。失敗も多い衝動買いだが、今回の衝動買いはなかなか素晴らしい選択だったと思っている。

2.0リットルのペットボトルならかなり実用的に使える

ペットボトル用の短い給水ホースをセットすれば 給水ホースを引きずることなく「完璧な完全コードレス」

 実はつい先日、付属のペットボトル用の短い給水ホースを使って、充電式ハンドヘルド高圧洗浄機を使ってみた。2リットルサイズのペットボトルを使ってやって見ても、極めて短時間で使い切ってしまうがACコード不要でオマケに給水ホースも引きずることなく「完璧な完全コードレス」だ。すこし重いが、両手持ちで短時間なら効果のありそうなシーンではなかなか便利だ。

実質的に2kgほど重くなるので両腕での操作が安全だ

両腕で支えて操作する以外は同じだ

バスルーム洗浄は、バケツに蛇口から水やお湯を貯めながら使用するか、バスタブの残り湯を使用するので、給水に関してはバケツへの途中給水がなく快適だ

バスタブの残り湯を活用しバスルームを一気に高圧洗浄

 最後になったが、我が家でテラスに続いて充電式ハンドヘルド高圧洗浄機の活躍の場は、バスルームだ。なにぶんバスルームは給水設備があり、そして昨夜流さずに置いたバスタブのお湯をそのままバケツも水がわりに活用できるので効果は抜群だ。カビの発生しやすい時期には、バスルームのコーナーからバスタブ、排水溝周囲、ドアの内側、天井までも一気に高圧洗浄できて最高の効果を発揮してくれる。

 昨今話題の家庭用ハンドヘルド高圧洗浄機だが、吐出圧力をはじめ電源方式、給水方式、サイズ、価格などなど様々な要素を検討して最適の高圧洗浄機を選択すれば、こんなに便利な実用ガジェットはないだろう。今は衝動買いした充電式ハンドヘルド高圧洗浄機を極めて気に入っているが、1年ほど使った頃に次世代モデルを考えてみたい。

今の充電式ハンドヘルド高圧洗浄機を1年ほど使って次を考えてみたい
 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:bamboosang 充電式ハンドヘルド高圧洗浄機 ・購入:Amazon.co.jp ・価格:1万2330円

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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