ソニー、LinkBudsシリーズを新展開
ASCII.jp / 2022年10月26日 10時0分
ソニーは10月26日、「LinkBuds S」シリーズにエコを意識した新色モデル“Earth Blue”(アースブルー、WF-LS900N/L)を追加すると発表した。発売は11月4日で、ソニーストアの直販価格は2万6400円になる見込み。
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また、開放型の「LinkBuds」シリーズにはTeams認定モデルとして「LinkBuds UC for Microsoft Teams」(グレー、WF-L900UC)を投入する。発売は11月25日で、店頭での販売価格は3万円前後になる見込み。
合わせて、今後実施する完全ワイヤレスイヤホン向けのソフトウェアアップデートについても予告した。
LinkBudsシリーズがマルチポイント接続に対応
まず、ソフトウェアアップデートは待望の“マルチポイント接続”に対応。スマホとPCなど2台のデバイスに同時に接続しておき、シームレスに切り替えられるようになった。PCでオンライン会議に参加している際にスマホに着信があった場合、それに応えられる。
既存製品を含め、すべてのLinkBudsシリーズが対象となる。マルチポイント接続時でも高音質なLDACコーデックが利用できるなど、他社ではあまりない特徴も持っている。
対象モデルは「LinkBuds S」「LinkBuds」が先行し11月17日。また、WF-1000XM4も今冬中に対応予定とのこと。
粘度の違いを逆手に取った、LinkBuds Sの新色EarthBlue
LinkBuds Sの新色EarthBlueは、ハウジングの製造時に“エコな新技術”を採用。再生プラスチックの使用に加え、地球をイメージしたマーブル調の柄をデザインに取り入れている。マーブルの入り方には微妙な個体差があり、1台1台が異なるデザインになるという。スペックについては従来機種と同様。販売価格も同じになる見込み。
ソニーグループでは“Road to ZERO”という環境計画を立てている。まずは製品ごとのプラスチック使用量を10%減らし、2050年までに環境負荷ゼロを目指す試みだ。イヤホンを例にとると、昨年の「WF-1000XM4」からパッケージにブレンドマテリアルの再生素材を採用。「WF-C500」などエントリークラスの製品でも梱包の小型化に取り組んできた。さらにLinkBudsシリーズでは外装パーツに再生プラスチック素材を使用している。
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これまでのLinkBudsでは、クルマからの廃材を使用した再生プラスチック素材を利用していたが、EarthBlueではこれに市場から回収したウォーターサーバーボトルの材質を配合している。ウォーターサーバーボトルの材質は粘着性が高く、従来素材と混ぜると製造時に縞模様が入ってしまうが、これをデザインにうまく生かした形だ。なお、再生素材使用率自体は従来と同様となる。
このモデルの発表に合わせ、LinkBudsシリーズの売り上げの一部を環境保護団体に寄付していく決定もしたという。
環境保護団体の支援については、LinkBuds Sの全カラーが対象になる。国際NPOのConservation International(CI)に、1台につき2ドルを寄付。人類の生存に欠かせない海を守る活動に役立ててもらうそうだ。
Teams認定モデルのLinkBuds UC
Teams認定モデルの「LinkBuds UC for Microsoft Teams」(WF-L900UC)は、無印のLinkBudsにTeamsの操作性とマルチポイント接続機能を追加したもの。基本機能は同じだが、パソコン接続用のUSB送信機が付属する。
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LinkBuds UCでは、タッチ操作でMicrosoft Teamsの操作も可能になっている。例えば、離れた場所からマイクのオン/オフ、受話、挙手の操作ができる。ウェブ会議中、一時的に離席する際などに便利な機能だ。
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タップ操作のアサインは、音楽再生時、Teams接続/着信時、スマホ着信時などで別個に割り当てられている。また、LinkBuds UC用にHeadphones Connectアプリの機能も追加されており、ワイドエリアタップの感度が選択可能になった。
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なお、Teamsは契約しているプランによって利用できる機能が異なる。LinkBuds UCはデスクトップ向けのTeamsを対象として、基本的に企業向けプランでの利用を想定しているので、個人向けの無料プランや家庭向けプランでは使用できない機能がある。
また、上述のようにマルチポイント機能はすべてのLinkBudsシリーズが対応していく予定だが、LinkBuds UCはUSBトランシーバー経由とBluetooth接続を併用しているため、内容としては異なる。USB接続の利点としては、ドングルを差すだけでよく、ペアリング操作が不要である点。パソコンとしか接続できないが、抜き差しするだけで簡便に複数のパソコンと接続できる。
ソニーとしては常時接続という従来のコンセプトを進め、仕事と生活の両立を進める製品として訴求していく。LinkBuds UCで、在宅/オフィスを問わず、オンラインでの会議とリアルの融合をすすめられるとしている。例えば、在宅で育児をしながら仕事をしている人でも、子供の声を確認しながら、会議に参加できる。中央に穴の空いたドライバーを採用し、周囲の音を聴きやすくしたLinkBudsは、密閉型のLinkBuds Sと比較して10%ほど仕事での需要が高いという。
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