1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

1回の充電で365日見守る!?「SwichBot 屋外カメラ」を衝動買い

ASCII.jp / 2022年10月14日 12時0分

3年以上愛用していたどこでもスマカメのバッテリーがヘタってきたのでバッテリー長持ち自慢の「SwitchBot屋外カメラ」を衝動買いした

 このコラムで、内蔵バッテリーとWi-Fiで利用できるプラネックスコミュニケーションズの「どこでもスマカメ」を紹介して3年以上が経過した。筆者宅では、この3年のあいだ2台のどこでもスマカメのうち1台は室内に、もう1台はテラスに接地して留守中のワンコやテラス側の防犯対策に活用していた。

 どこでもスマカメはここ3年以上も充電・放電を繰り返したのでかなりバッテリーがヘタってきたので、そろそろ次のウェブ屋外カメラを物色していた。そんな時に偶然、SwitchBotの屋外カメラの先行割安販売(9480円)のニュースがAmazon.co.jpから届いた。比較的速攻でデリバリーされると聞いて7月中旬に注文したが、その後お届け予定は9月23日に変更されてしまった。

「雨の日も、暗い夜も。1度の充電で365日おうちを見守る」という宣伝コピーが鮮烈だ。「1度の充電で」を抜いていれば普通過ぎるコピーだ

 ちょっとがっかりしていたところ、今度は8月に入ってすぐに出荷されるとのメールが届き、実際の商品は8月12日に届いた。届いてぶっ飛んだのは、パッケージの商品名の下に記述されていた「雨の日も、暗い夜も。1度の充電で365日おうちを見守る」という宣伝コピーだった。詳細は後述するとして、今回はそのSwitchBotの屋外カメラをご紹介したい。

SwichBot 屋外カメラはソフトボールサイズの球体広角Wi-Fi充電式見守りカメラだ

ソフトボールサイズの 球体広角Wi-Fi充電式見守りカメラ

 SwitchBot屋外カメラの特徴は、パッケージにも書かれている通りWi-Fi通信(802.11 b/g/n,2.4GHz)でネットワーク配線不要、10000mAhバッテリー搭載で長時間駆動が可能、ソーラーパネルオプションも選択可能、大音量100dBのアラート設定可能、防水・防滴対応(IP55)、有料クラウド&ローカルストレージ(microSD最大256GB)録画対応だ。

 SwitchBot屋外カメラ本体サイズは86×86×83mm、重さ320g。動作温度は-20〜50度、画角は110度(水平)、解像度はHD1080P、ナイトビジョン機能で最大動体検知距離は約7.5mとなっている。サイズ的には手に持ってみると分かるが、懐かしいソフトボールの1号ボール(直径約85mm)に近い感じだ。

 パッケージの中には、本体を除きカメラを固定するホルダー、USB充電ケーブル、壁面接着プレートとネジ、取説などが入っている。筆者は前述したように、どこでもスマカメの1台を同社の強力なクリップ器具を使用して、テラスのダクトカバーに固定している。この3年の間、台風などの風雨に耐えて問題なく固定しているので、本体に三脚穴のあるSwitchBot屋外カメラも、引き続き使用する予定でいる。

本体以外に付属する備品はSwichBot 屋外カメラの取り付け関連製品とUSBケーブル、取説だ
3年半近く灼熱の真夏も暴風の日も勤めてくれたSwichBot 屋外カメラと同じような充電式Wi-Fi見守りカメラのどこでもスマカメ

 防水防塵のSwitchBot屋外カメラは、主電源のオンオフスイッチやUSB Type-C充電ポート、microSDカードスロット、リセットスイッチ穴などの入出力ポート系が、カメラレンズと反対側の背面に配置されている。

電源オン・オフスイッチ、充電ポートやmicroSDスロット、リセットSWは背面に集中配置されている。操作目的に応じて2段レベルで開閉するシリコンカバーが特徴だ

 シリコン素材の防水キャップは、全開するタイプと充電のためにUSBポート部分だけを開放する2段構造になっている。付属のUSBケーブルはサイズ的に問題なかったが、筆者の常用のフレキシブルなUSB Type-Cケーブルは、プラグ部分が少し大きく入らなかったので、キャップ全体を開放して充電した。そして、録画のためにローカルストレージとしてmicroSDカードをセットした。ユーザーオプションで、スマホ側のアプリを導入後に同社の有料クラウドストレージを申し込むことも可能だ。

microSDカードによるローカル録画以外に有料のクラウド録画も提供されている

まず専用アプリをインストール

 さてSwitchBot屋外カメラを活用するには、ほかのウェブ系カメラと同様にスマホに専用アプリを導入する。今回筆者は、最初にOPPO Reno 7 AにGoogle Playにある「SwitchBot」アプリをインストールした。

まずはスマホにSwitchBotアプリをDL導入する。スマホ画面上のQRコードをSwichBot 屋外カメラで読んで紐付け、Wi-Fi設定して、任意のデバイス名を付けて必要ならスマートスピーカーでの操作を設定する

 SwitchBot屋外カメラも、昨今のウェブカメラ系の初期設定に多いスマホ画面上に表示されるQRコードをSwitchBot屋外カメラで10〜20cmの距離から認識することで、紐づけされる。後はWi-Fiルーターを選択、パスワードを入力することで、以降SwitchBot屋外カメラはWi-Fiルーターを介して操作できるようになる。

 筆者は同時に自宅内に数台あるAmazon Echoデバイスと連携して、音声でも操作できるようにアプリ画面の指示に沿ってAlexa(Amazon Echoデバイス)とリンクをした。もちろんGoogle Smart Speakerも対応している。

どこでもスマカメで使っていたクリップ機器を継続使用するので今回はSwichBot 屋外カメラに付属の固定ホルダーは使用しない

続いて仮設置して性能テストを開始

 前述したが、SwitchBot屋外カメラは以前のどこでもスマカメで使用していた、簡単なクリップ器具を引き続き使用して固定することにした。固定する場所も、ひとまず従来と同様の空調ダクトの金属カバーにクリップして、自動車など動体物の多い道路側のテラスに仮設置して性能テストをしてみた。

スマホ画面のアプリで位置を確かめながらSwichBot 屋外カメラの位置調整をする
朝、夕方、夜の静止画をクリップしてみたなかなか鮮明だ。夜はSwichBot 屋外カメラ本体のスポットライトを照らしてみた少しテラスの内側が明るいのが分かる
SwichBot 屋外カメラの設定ではロゴや日時のウォーターマーク、映像の上下反転や録画媒体の選択が簡単に設定、変更できる
実際に朝と夜の風景動画を撮影してみた。なかなか鮮明な画像だ

 最終的に数日間設置して、動体検知に対する対応動作や静止画や動画の録画状況、昼間・夜間の撮影結果の大まかなところを理解できたので、最終的な設置場所に移動させることにした。

設置テストが終了したので、SwichBot屋外カメラの最終的フォーカスエリアを決めて取り付け位置を決定した

最終的フォーカスエリアを決めて 取り付け位置を決定

 基本的にはテラスから見える景色を楽しむわけではないので、筆者宅のテラスがほぼ100%見ることのできる場所を探した。幸いにもパイプダクトを固定している支柱をクリップ器具でガッチリと固定することができた。SwitchBot屋外カメラの位置固定は、スマホ上のアプリ画面でモニターしながらクリップするだけで、定位置に固定できるように調整した。

 今回のSwitchBot屋外カメラの設置は、テラス内外を24時間365日監視するのが目的だが、カメラの画角の関係で不要な部分も映ってしまう。映るのは良いのだが、全体を動体検知するとなると本来は不要な検知が多発し、バッテリーをはじめ不要なリソースを無駄に使ってしまう。

 SwitchBot屋外カメラは、現在の可視エリアの中で本当に必要な部分だけを動体検知の対象エリアにしてすることが可能だ。どうしても方形のエリアのみの指定であるので完璧とまではいかないが、今回はこの検知エリア指定をすることで、道路を通行するクルマなどによる誤検知を最小化することができた。今のところ設定は「人体検出」と「ペット検出」をオンにしている。

動体検知エリアは往来のクルマや通行人に影響を受けて誤検知しないようにテラスの内側に設定した。動体検出の対象は人体とペットに限定し検出感度は「中」に設定

 実際に我が家のワンコのボビーがテラスに出ると、確実に「ペット検出」がされていることが分かる。検知の結果は時系列に赤いグラフで表示され、microSDカードを再生することで、記録された動画を何時でも見ることができる。もちろん、アプリ側でメールやお知らせのアラート通知設定をしておけば、タイムリーに管理者にも知らせてくれる。

早速、家のワンコのボビーが検知されてmicroSDカード録画されていた。検知時にメール通知の設定しておいたところメールも届いた

 また動体検出設定ページの最下段にある「検出アラート」をオンにして、警告音のパターン(3種類)や音量、鳴り続ける時間(5秒・10秒・30秒)の設定をすることで、動体検知後すぐにSwitchBot屋外カメラ本体からアラート音を設定どおりに、鳴らすことが可能だ。侵入者にとっては、脅威の仕様だ。

実際の警告音はこんな感じでけっこう迫力はある

今回の設定は警告音1のパターンで音量は中程度、鳴り続ける時間は5秒に設定した

 SwitchBot屋外カメラが我が家に来て約2ヵ月が経過したが、趣味の範疇で2画面のマイクロソフトSurface Duo2でSwitchBot屋外カメラとスマカメQS30を同時に眺めて見たり、Androidタブレットでキッチンから見たりしている。また寝室をはじめ各部屋に1台配置したAmazon Echoデバイスから音声で、「T教授の屋外カメラをみせて」と声掛けすることで見ることも可能となった。

我が家のキッチンや寝室など家族の部屋にあるAndroidスマホやタブレットAmazon Echoなどすべてでテストしてみた
「雨の日も、暗い夜も。“1度の充電で”365日おうちを見守る」というパッケージの広告告知コピーの意味はいまだに不明だが1回の充電でバッテリーの持ちがチョット短いが9日〜12日くらいで納得できるなら「SwitchBot屋外カメラ」は買いのアイテムだ

宣伝コピーの根拠は気になるが カメラやセンサーの動作も録画品質も良くできた製品だ

 さて、冒頭でお話したパッケージに大きく記された「雨の日も、暗い夜も。1度の充電で365日おうちを見守る」という宣伝コピーの謎だが、実際にSwitchBot屋外カメラを2ヵ月使って、その間にフル充電を数回してみた感覚では、とても365日もの間、バッテリーが持つとは思えない。

 筆者宅の実際の運用では、バッテリー消耗が激しいと注意書きされている「すべての動体」チェックをすることなく、1日に数回テラスに出る家族やペットの動体検知をやっているだけだ。その環境でも短いと9日間、最長でも12日間でバッテリーは完全にゼロになることを確認している。この感覚は、他社製品でも筆者のここ10年ほどの経験値と近いものだ。

 10000mAhのバッテリー容量で現在のSwitchBot屋外カメラのスペックで「雨の日も、暗い夜も。“1度の充電で”365日おうちを見守る」ことができれば、ノーベル賞クラスの異次元バッテリーを搭載した無敵のモデルだと言える。しかし、パッケージに記された宣伝コピーの訂正はまだ見ていないので、筆者がわかっていない使い方なら、もしかすると実現可能なのかもしれない。

 SwitchBot屋外カメラは、この手の家庭やSOHO用監視カメラの中では安定した動作で、動画録画品質もセンサーの動作も良くできた製品だ。しかしとにかく今は「1度の充電で365日おうちを見守る」という宣伝コピーの根拠が、気になって気になって落ち着いて製品の運用と活用に没頭できないでいる。今はとにかく一刻も早く謎の解明を待つだけだ。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:SwitchBot屋外カメラ ・購入:Amazon.co.jp ・価格:9481円(先行キャンペーン価格)

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください