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【AMDチップス集】スマホからFPSチェックやゲーム録画などができる、今さら聞けない『AMD Link』の基本的な使い方

ASCII.jp / 2022年10月17日 11時0分

 本連載では、AMD関連の超基本的な使い方から&以外に知らない便利な活用法などをお伝えしている。第5回目となる今回は、実はとても便利な「AMD Link」の基本的な使い方をご紹介したい。

 ちなみに記事では、2022年10月3日リリースの「AMD Software: Adrenalin Edition」バージョン22.10.1での解説になる。バージョンによって画面や動作が異なる場合があるので、その点はご注意頂きたい。

 AMD Linkは2021年4月20日にアップデートされた「Radeon Software Adrenalin 2021 Edition 21.4.1」で初めて追加された機能だ。配信当初からスマホ用のアプリ経由で、Radeon搭載PCとスマホをローカルネットワークで接続し、PCのパフォーマンスの確認や、録画の開始、スマホでのストリーミングプレイなどが行なえた。

AMD Link

 その後、PC版の「AMD Link」も提供され、今ではRadeon非搭載のPCからもRadeon搭載PCに接続できるようにり、ストリーミングのマルチプレイも可能になった。

 では、まずはスマホアプリによる接続方法と、できることを解説したい。初めてAMD Linkを使う場合は接続先のRadeon搭載PCと、接続するためのスマホが同一ネットワーク内にいる必要がある。

 そのうえで、歯車アイコンの設定を開き、「AMD Link」タブを選択。AMD Linkを有効にすることで利用可能になる。細かい手順は以下のとおり。

 実装された当初よりは接続性が向上したが、それでも接続できない場合はウイルスソフトやファイアーウォールが邪魔をしていることもあるので、一時的に切るか、AMD関連を例外に設定するなどを試してみよう。

Radeonを搭載したPCの「AMD Software: Adrenalin Edition」の設定にある「AMD Link」を開き、「AMD Linkサーバー」を有効にする
「AMD Linkサーバー」を有効にすると利用可能になる
AMD Linkアプリ(Google Play/iTunes Store)をダウンロードして、インストールする
「AMD Software: Adrenalin Edition」の「QRコード/PINを表示」をクリックし、QRコードとPINコードを表示し、QRコードをスマホのカメラで読み取るか、PINコードを手動で入力すれば接続する
スマホがPCに接続できたら、AMD Software: Adrenalin Edition側のスマホの表示が「接続済み」になる

 ちなみに、初回で接続したスマホは登録されているので、2回目以降はスマホのAMD Linkで一度接続したPC名を選択するだけで、PCと接続ができる。

一度接続したことがあれば、2回目以降はPC名をクリックするだけで接続できる

PCの状態を確認したり、録画データを視聴したりできる

 AMD LinkでスマホをRadeon搭載のPCに接続できたら、ホームに最近起動したゲーム情報や最近録画&再生した動画や画像情報などが表示される。「ゲーム」にはPCにインストールされ、AMD Software: Adrenalin Editionに登録されたゲームが並び、選択して起動するとPC側でゲームが起動し、スマホを介してストリーミングでプレイできる。

 AMD Software: Adrenalin Editionに登録されないSteam以外のゲームの追加方法は、AMDチップス集の第4回で紹介しているので、やり方を知らない場合は、そちらを参考にして欲しい。

PCに接続すると、AMD Linkのホーム画面に最近プレイしたゲームや最近使用した動画などが表示される
AMD Linkのゲームタブでは、PCにインストールされたアプリやゲームが一覧で表示される
ゲームを起動すると、ストリーミングでPC画面が表示され、スマホでPCゲームがプレイできる。コントローラーはバーチャルコントローラーのほか、Bluetoothで接続したコントローラーなども使える

©Bandai Namco Entertainment Inc.

 また、AMD Software: Adrenalin Editionで録画した動画やスクリーンショットを確認したり、スマホ側から録画やスクリーンショットが可能。PCのパフォーマンスを確認したり、起動中のゲームのフレームレートを確認できる。

メディアには、録画した動画やスクリーンショットが表示される

©TYPE-MOON / Project LUMINA

アクションには、デフォルトでスクリーンショットの作成、動画を開始などが用意され、スマホから遠隔でPCの録画などが行なえる。また、「新しいアクションを追加」でホットキーの追加や、プッシュツートークのオン/オフ、カメラ切り替えなどが追加できる
パフォーマンスでは、CPUやRAMの使用率などが確認できる
さらに、FPSでキャプチャすることで、起動中のゲームのリアルタイムのフレームレートが表示され、平均FPSが計測できる。ちなみにフレームレートの計測は、ゲーム画面がフルスクリーンの時のみ有効になる

 また、余談だがAMD Linkのホーム画面にある、コントローラーから電波が飛んでいるようなアイコンをクリックすると、ゲームを起動せずとも、PCのデスクトップが表示できる。

 デフォルトでは、操作がオンスクリーンのバーチャルコントローラーになっているが、ストリーミング中の画面上部(横画面になっている場合の上)からスライドしてコントローラーのアイコンをクリックすれば、操作を外部コントローラー(Bluetooth接続のコントローラーなど)や、トラックパッド、オンスクリーンのキーボードに変えられる。

 スマホの小さい画面では視認性が厳しいが、たとえば画面が大きめのタブレットを使ってAMD Linkで接続すれば、PCを遠隔操作して使えなくもない。人によって用途はさまざまだが、PCがある部屋とは別の場所からPC内のファイルを開いて確認するなどの、ちょっとした作業ができて便利だ。

インターネット接続もできるがモバイル通信だと厳しい

 ちなみに、AMD Linkでは一度ローカルネットワークで接続した端末なら、インターネット接続も可能になる。

一度ローカルネットワークで接続した端末は、PCプロファイルが保存されており、接続アイコンを右クリックすることで、インターネット接続が選択できる
AMD Linkでインターネット接続設定をしたPCを選ぶと、インターネット接続が選択可能になる

 しかしながら、パフォーマンス情報を得たり、録画開始したりするなら特に問題ないが、ストリーミング表示するには、4Gモバイル回線では厳しかった。5G回線がもっと普及すればモバイル通信でのゲームプレイも可能かもしれないが、それは少し先の未来かもしれない。

 AMD Linkは、手軽にスマホからRadeon搭載PCに接続できる。Radeon GPU搭載PCが必要というハードルはあるが、たとえばPCとは離れた場所でゲームをプレイしたり、実況配信していたりする際に、手元のスマホで録画や配信開始/終了ができる利便性がある。

 また、ゲーム画面にフレームレート表示することなく、ゲームプレイ中のフレームレートも計測でき、録画したゲームプレイ動画を、そのままスマホで楽しむことが追加アプリなしで可能となる。Radeon搭載PCを持っている人なら、ぜひ使って欲しい機能だ。

 ちなみに、AMD Linkは冒頭で触れたようにPC版も登場し、AMD Link経由で接続した複数の端末で、ゲームのオフラインマルチ対戦も可能になっている。その進化した機能については、次回詳しく紹介したい。

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