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キャスター・配信業をこなす岸大河さんのデバイスへの情熱が爆発! 自宅で使うコダワリアイテム10選【前編】

ASCII.jp / 2022年10月24日 13時0分

岸大河さんにキャスターやストリーマー業で欠かせない10つのデバイスを聞いた

 PCゲームを長く続けていると、デバイスにもコダワリが増えていく。加えて、配信をしたり、ゲーム動画の撮影をしたりしたくなると、そのコダワリはキーボード、マウス、ヘッドセットだけでなく、マイクやカメラ、ライトなども気になってくる。

 しかし、デバイスには数多の製品があり、しかも最近だと著名なメーカーでそれなりの値段の製品であれば、どれも質が高いうえに、それぞれ独自の機能を持ってるためどれを買っていいか迷いがち。

 また、どのメーカーの製品がいいかではなく、推しているプロゲーマーやストリーマーが使っている製品を購入するという人も増えてきているのではないだろうか。しかし、有名なストリーマーやプロゲーマーだと、PCゲームに使うデバイスにはかなりコダワリを持っている人が多い。

 そこでプロゲーマーやストリーマーが、ゲームプレイや配信に欠かせない製品を聞けば、間違いない製品をしることができるのではないだろうか。ということで、プロゲーマーやストリーマーが、ゲーム・ストリーミング人生に欠かせない10のアイテムを聞いてみようと思う。

今回のゲスト:岸大河さん

 日本を代表するゲームキャスターの1人。Protagon株式会社 代表取締役。「VALORANT CHAMPIONS TOUR」の日本公式キャスターや「Clash Royale League」の日本語実況のほか、さまざまな大会・イベントでキャスターとして活躍。「StanSmith」名義でプロゲーマーとして輝かしい成績を残した経歴も持つ。また、「Logicool G ブランドアンバサダー」「OMEN by HPエグゼクティブアドバイザー」「Herman Miller ゲーミングアンバサダー」など、ゲームだけでなくパソコンやデバイスの良さを伝える活動も実施するなど、eスポーツ・ゲーム以外にも多岐にわたって活躍。Twitchではストリーマーとして日々配信もこなしている。

Twitterアカウント:@StanSmith_jp Twitchチャンネル:岸大河 - Twitch オフィシャルサイト:https://stansmithpro.com/

ゲーム・ストリーミングに欠かせない10アイテムを、プロゲーマー・ストリーマーに聞く! 第1回はeスポーツキャスター、ストリーマーの岸大河さん

 第1回目は、eスポーツキャスターやストリーマーとして活躍されている、岸大河さん。もともと「StanSmith」という名義で活動していた経験もあり、プロゲーマー目線、ストリーマー目線、そしてキャスター目線としてもデバイスにコダワリを持っていそうという理由でお願いした。結果は、想像以上にしっかりとコダワリを持っていることがわかった。

 今回、1回分としてインタビューさせてもらったが、岸さんの製品に対する思いを想定以上にたくさん聞けたので、前後半にわけてお届けする。前半となる今回は、ゲームプレイに欠かせないアイテムを、後半は自宅でのキャスターとしての収録や、ストリーマーとしての配信といった仕事に欠かせないアイテムについて紹介する。

ゲーミングパソコン「OMEN 45L Desktop」

自宅でゲーム・配信

岸大河さん(以下、岸さん):1つ目のアイテムは、デスクトップパソコンの「OMEN 45L Desktop」です。

──岸さんは「OMEN by HPエグゼクティブアドバイザー」としても活躍されていますよね。

岸さん:当時OMENは「オーバーウォッチ」の大会スポンサーだった記憶があり、そのときからOMENはパソコン業界の中でもラグジュアリー感があって印象的だったのに加え、正方形のパソコン(OMEN X by HP Desktop 900)といった挑戦的なパソコンも出していて、面白いメーカーさんだなと感じていました。そんななかお声がけしていただき、いい製品の訴求には協力させていただきたいなと思い、現在の活動に至ります。

OMEN 45L Desktopをまじまじと見つめながら「改めていいですよねこのデザイン。自作PCっぽさもあって」と語る岸さん

──OMEN 45L Desktopのここが気に入っているという部分はどこですか?

岸さん:気に入っている部分はたくさんありますよ。

──たくさん! ではぜひ1つずつお願いします!

岸さん:まずは、デザインですね。パーツが入っているケース内と上のラジエーターの間に隙間がある、ほかでは見たことないオリジナルな構造をしていてカッコいいですし、なによりラジエーターがパーツ周辺になくてスッキリしているので、エアフローもしっかりしているのがいいですね。これでゲームも配信も行なっていますが、ファンがうるさいと感じたことも、ゲームプレイ中に熱でパフォーマンスが落ちたなと感じたことも、1度もないですね。

「このケース内部とラジエーターの間に隙間があって、ケース内部が広々としているんですよね」と語る岸さん

──確かに見たことない構造ですね。

岸さん:ですよね。しかも、この間が空いているので、実はちょっと移動してパソコンを置いている場所を清掃したいというときにも、便利なんです。

──取っ手の役割も担っていると。

岸さん:そうです。あと、サイドパネルはどちらもツールレスでボタンをポチっと押せば外れるワンタッチ式なので、メンテナンスやパーツを拡張したいときに、いちいちドライバーを取り出さずにすむのも便利ですよ。

「ちょっとケースのなか掃除しようかなって思い立ったときに、ドライバーがなくてもパカって空くのはめちゃくちゃ便利ですよ!」と岸さん

──ツールレスは最近のPCケースでは増えてきましたけど、やっぱり便利ですね。

岸さん:あと、裏配線がめちゃくちゃキレイで、しかもケーブルが全部黒で統一してあるので、表側(左サイドパネル側)の見た目もめちゃくちゃスッキリしています。

──岸さんから裏配線という言葉が出るとは! アスキーとしてはうれしい(笑)

岸さん:パソコンの自作はあまり経験がないですが、デスクトップパソコンはかなり昔から使っていますからね。あと、うれしいポイントとしては、裏側にストレージがすぐ接続できるようにSATAケーブルが用意されている点ですね。例えば前のモデルからストレージだけ取り出して強化するといった際に、すぐに差してベイに収納するだけという手軽さもいいです。

右側のサイドパネルを開けると、SATAケーブルが出てくる。これにストレージを接続して、ベイに収納すればすぐに追加できる

──ケースだけでもかなりコダワリを感じる1台ですね。

岸さん:ケース以外にも、購入時にどのメーカーさんのパーツを使用しているかがしっかりと表記されているのも、推しポイントです。安心できますから。

──そうなんですね。確かに、メモリーがHyperXだなとは思っていましたが。

岸さん:高い買い物ですから、安心して買えるというのは大切ですよ。あと、背面のマザーボード側の外部出力が初めからないので、パソコン初心者の方でもスッとケーブルをビデオカード側に接続できるというのも、細かい配慮だなと感じます。

マザーボード側の外部出力端子が初めから備わっていない

──マザーボード側に接続するのは、初心者あるあるですからね。私もかなり昔、パソコン初心者のころにはやったことあります。

岸さん:あと、最近Type-Cのデバイスが増えたこともあり、Type-C端子を2基備えているのも、うれしいですね。

製品概要 製品名:OMEN 45L Desktop ジャンル:ゲーミングパソコン メーカー:日本HP 価格:37万5100円から(ハイパフォーマンスモデル)、10月18日現在

ゲーミングマウス「G PRO X SUPERLIGHT」

「G PRO X SUPERLIGHT」

岸さん:2つ目のアイテムは、ゲーミングマウスの「G PRO X SUPERLIGHT」です。

──これは私も使っています!

岸さん:今までさまざまなロジクールGのマウスを試してきて、それぞれ魅力があって、いいところはデバイスごとに違うんですけど、僕は結局これに戻ってきてしまいますね。人それぞれ手に馴染むマウスはあると思うのですが、とにかく軽くて手にフィットするので、とくにFPSプレイヤーはG PRO X SUPERLIGHTで間違いないんじゃないかなと。

「プラモデルじゃないですけど、1つ1つ丁寧に組み立てた芸術品みたいですよね」と絶賛する岸さん

──わかります。ちなみに、G PRO X SUPERLIGHTの前は何を使われていたんですか?

岸さん:従来の「G PROワイヤレス ゲーミング マウス」を使っていました。その前は「G303 Shroudエディション」だった覚えがあります。でも、試用期間をとおして、最近ではG PRO X SUPERLIGHTを使っている期間が一番長いですね。

──とくにお気に入りのポイントとかありますか?

岸さん:サイズ、軽さももちろんですが、ホイールのくりぬきといったパーツの1つ1つがよくできていて、無駄がないんですよね。耐久性もありますし、1つの作品としてみたときに、傑作だなと。無線で遅延もないし、プロファイルに関してもよくできているなと感じますし。

「やはり軽くて手にフィットする感じがいいんですよね~」としみじみ語る岸さん
「うん、やっぱりいい」と握り心地を再確認する岸さん

──自宅で私も「ロジクールG POWERPLAY」と一緒に使っていて、ケーブル接続して給電する必要がなくなると、もう最高ですよね。

「ロジクールG POWERPLAY」と一緒に使えば、レシーバーを使用することなくワイヤレス接続も給電もできる

岸さん:そうなんですよ! あと、今後変わるとしたら接続端子がType-Cになるくらいかな? と思うくらい完成度は高いと思います。あと、カラーも色々出ていますので、好みの色を選択できますよ。

製品概要 製品名:G PRO X SUPERLIGHT ジャンル:ゲーミングマウス メーカー:ロジクール 価格:1万8810円

ゲーミングチェア「ハーマンミラー X ロジクールG エンボディゲーミングチェア」

岸さんの自宅にある「ハーマンミラー X ロジクールG エンボディゲーミングチェア」

岸さん:マウスでロジクールを紹介したので、続けて3つ目のアイテムも、ロジクールGとハーマンミラーの「ハーマンミラー X ロジクールG エンボディゲーミングチェア」です。

──いいですね! 流石に価格が高くて買えないですけど、いつか買ってやろうと目論んでいます。

岸さん:個人的にイスと寝具はお金をかけてでもいいものを買うべきと思っていますので、オススメですよ。

──とくに気に入っている部分はありますか?

岸さん:ハーマンミラー単体の製品とは素材がちょっと違って熱が逃げやすいとか、背骨のゆがみ方にもアジャストできるとか、いいところはたくさんありますが、とにかく座りやすいというのが1番ですね。

──チェアで一番大事ですからね。

岸さん:当たり前のことなんですがそれには理由があって、とくに身長に合わせて座面の幅を調整できるのがスゴイです。身長が高いと座面を長くしてあげないと、重心が保てないんです。でも、前に広げることで足がしっかり90度で保てる姿勢にできるので、長時間座っていても本当に疲れません。

「足が90度の状態で地面に付く姿勢がいいと聞いたので、それに合わせて座面を丁度いい長さにしてあります」と、実際に足の角度をみせてくれる岸さん

──座面を調整できるっていうのは、ゲーミングチェアではなかなかないですよね。

岸さん:本当にスゴイですよ。映画館や新幹線の座席で長時間座っていると、お尻が痛くなって座り直すことってあるじゃないですか。それがまったくないですからね。今ではこれなしで長時間ゲームプレイできないってくらい気に入っています。正直、こういったインタビューを受けたり控室で長時間座って待ったりすることがありますが、そのときにエンボディゲーミングチェアだったらって思いますもん(笑)。

──それは確かに(笑)

岸さん:もはやほかのイスだと違和感があるくらい、僕の身体にはフィットしていますね。リラックスしてゲームプレイしたいと思うゲーマーは、ゲーミングチェアはいい製品を買ったほうがいいですよ。パソコンやデバイスより買い替え頻度は低いうえに、今だと毎日長時間座りますからね。

「布団のようにといったら言い過ぎかもしれないですけど、いつ座っても気持ちいいんですよね」と語る岸さん

──テレワーク+ゲームといった生活にもピッタリですね。

岸さんにご自宅でハーマンミラー X ロジクールG エンボディゲーミングチェアを設置している写真をお願いしたところ、こんな素敵な写真を送っていただいた

製品概要 製品名:ハーマンミラー X ロジクールG エンボディゲーミングチェア ジャンル:ゲーミングチェア メーカー:ロジクール、ハーマンミラー 価格:24万2000円

ワイヤレススピーカー「KEF LS50 Wireless II」

岸さんのオススメのスピーカーは「KEF LS50 Wireless II」。なお、写真の製品はHiFi スピーカーの「LS50 Meta」となっている

岸さん:4つ目のアイテムは、スピーカーの「KEF LS50 Wireless II」です。

岸さんの自宅に設置してあるKEF LS50 Wireless II。しっかりとスピーカースタンドに設置して使用しているとのことだ

──ゲーマーにはあまり馴染みのないブランドですよね。でも、デザインは未来感があってめっちゃカッコいい。

岸さん:ですよね! しかもフォルムがキレイかつシンプルでカッコいい。

「マジでカッコいいですよねこのフォルム」とまじまじと製品をチェックする岸さん

──まずはKEF LS50 Wireless IIとの出会いを教えてください。

岸さん:出会いは六本木ヒルズのお店でだったと思います。パソコンを買い替えるタイミングがキッカケで、前のモデルは光ケーブルが接続できたんですけど、OMEN 45L Desktopには光ケーブルの端子がなくて。だったら買い替えてしまおうと一念発起しました。

──前のスピーカーでは光ケーブルを使っていたんですね。

岸さん:そうですね。アナログケーブルからプリメインアンプに、そこから光ケーブルでパソコンにといった感じで接続していました。ほかのソケットも考えたんですけど、せっかくならワイヤレスにしてしまえと。

──ワイヤレスだと何かと便利ですよね。

岸さん:パソコンでは「原神」や「ゴッド・オブ・ウォー」をプレイするときにこのスピーカーで音を出していますし、普段のちょっとしたときにはスマホと「Amazon Music HD」を使って音楽を聴いています。

──お気に入りの点があれば教えてください。

岸さん:まずは何といってもデザインと機能がこのシンプルな筐体に集約されていることですね。こういったハイエンドなスピーカーって、音の反響といった関係で壁から距離を取る必要がある製品が多いのですが、日本の家の部屋って狭いのでなかなかそれができないんですよね。その点、KEF LS50 Wireless IIは背面の機構のおかげで壁との距離があまり関係ないんです。

狭い日本の部屋でも使いやすいのもポイントだという

──それはうれしいポイントですね。

岸さん:あとは、ソフトウェアコントロールで色々なことができますし、ワイヤレスを疑うレベルで音はいいです。きめ細かくて、とくに高音の女性ボーカルの声やアコースティックギターの音は格別ですよ。

──ぜひ聴いてみたい!

岸さん:ゲームプレイのほかにも、eスポーツ大会の配信を観ながら配信するときにも、このスピーカーを使用しています。楽にゲームプレイや大会観戦が楽しめて音楽も聴ける、最高の相方ですね。だからこそスピーカースタンドも購入して、しっかりと使っています。

──しかし、かなり高額な製品ですが、購入したキッカケは何だったんですか?

岸さん:僕個人は音響オタクではないんですけど、いい音を聴いてみたいということで、興味本位でも買いました。ですが、さすがに高い買い物なので、さまざまなワイヤレススピーカーを調べて、色々なレビューをチェックしたうえで、最強の音とデザインだなと感じて、これに決めました。

──この価格帯になると、ある程度購入に気合がいりますよね。

岸さん:それはそうかもしれません。でも、いい製品にはお金を支払いたいという想いもあります。購入するすべての製品にいえることですが、開発にもかなりこだわっているだろうなと思いますので、お金を支払えばさらによりいい製品を開発する資金にもなるなと思って、惜しまないようにしています。

──すばらしい!

岸さん:あと、引っ越したりして使わなくなった際は、テレビの横に置いてテレビ用のスピーカーとして使おうと考えています。せっかくいいスピーカーなので。

──ありがとうございます。

製品概要 製品名:KEF LS50 Wireless II ジャンル:スピーカー メーカー:KEF 価格:33万円

長時間、長期間使う製品にはとくにコダワリを!

後編はキャスター・ストリーマーとして欠かせないアイテムを紹介する

 今回のインタビューで、岸さんのオススメするゲーム用のデバイスへの強いコダワリだけでなく、購入の際の選び方やデバイス購入の考え方などもしることができた。今回はゲームに使用するデバイスを紹介してもらったが、後半ではキャスターやストリーマーとして欠かせないアイテムを紹介してもらったので、こうご期待!

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