NZXT「H7」にゲームプレイ・動画編集に丁度いいスペックを搭載、万能モデルがほしい人にイチオシなBTOPC
ASCII.jp / 2022年10月24日 13時0分
NZXTの新PCケース「H7」を採用することで機能性に富み、使いやすくパワフルな仕様を実現したパソコンショップSEVENのゲーミングパソコン「ZEFT G27H7」(関連記事)。果たして、ゲームでどの程度のフレームレートが得られるのだろうか。そこで、ZEFT G27H7でゲームをプレイし、そのパフォーマンスを確かめてみたい。
ZEFT G27H7 https://pc-seven.co.jp/spc/16673.html 価格:29万円5680円(※追加カスタムを除く、10月21日現在)
2560×1440ドット以下なら高fpsを発揮 1920×1080ドットならコアなゲーマーも満足いく性能
まずは、定番のベンチマークツール「3DMark」(Version 2.22.7359)からだが、「Fire Strike」に着目すると、ZEFT G27H7はFire Strike“無印”で2万5000台という高いスコアを発揮。さすがに、テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraではスコアは7000台にまで低下するものの、ZEFT G27H7の3D描画性能はかなり高いといって差し支えない。
DirectX 12のテストとなる「Time Spy」を見ても、ZEFT G27H7は、Time Spy“無印”で1万を超えるスコアを叩き出しており、DirectX 12採用タイトルでも、高いフレームレートが期待できる。
では、実際のゲームではどうなのか、「Apex Legends」におけるパフォーマンスを見てみよう。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定してゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)を用いて取得している。
その結果だが、ZEFT G27H7は3840×2160ドットでも最小フレームレートが60fpsを上回っている点は立派。1920×1080ドットにいたっては、常時110fps以上のフレームレートを実現しており、コアなゲーマーでも満足のいくパフォーマンスを備えているといっていい。
続いて「バイオハザード ヴィレッジ」では、グラフィックス自動設定から描画負荷が最も大きくなる「限界突破」プリセットを選択。そのうえでゲームをプレイし、その間のフレームレートを「CapFrameX」(Version 1.6.9)で取得。なお、グラフ中に限り、1パーセンタイルフレームレートを「Minimum(1%)」と表記することをここで断っておく。
ここでも、ZEFT G27H7のパフォーマンスは良好で、1920×1080ドットでは最小フレームレートは150fpsに届く勢いを見せている。3840×2160ドットになると最小フレームレートが50fpsを割ってしまうものの、Apex Legendsのような一瞬の判断が命取りとなる対戦ゲームとは異なり、40fpsあればプレイに支障はまったくない。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果も確認しておこう。ここでは「最高品質」に指定してベンチマークを実行しているが、ZEFT G27H7は1920×1080ドットでスコアは2万を超え、2560×1440ドットでも1万7000台という高いスコアを発揮している。
スクウェア・エニックスが示す指標では、スコア1万5000以上が最高評価とされており、ZEFT G27H7であれば2560×1440ドット以下の解像度で快適にプレイできることは誰の目にも明らかだ。
それでは、ZEFT G27H7のゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておこう。まずは、システム全体の性能が推し量れる「PCMark 10」(Version 2.1.2556)からだが、ここでは無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。ZEFT G27H7の総合スコアは8000以上と良好で、スコアの詳細を見てみると、とくにDigital Content Creationが1万3000台とスコアが最も高い。
Digital Content Creationでは、写真や動画編集、それに3Dグラフィックスのレンダリングなど、コンテンツ制作に関するパフォーマンスがテストされる。つまり、ZEFT G27H7は、そういった用途でも存分に活躍できるというわけだ。しかも、基本性能を測るEssentialsやビジネスアプリケーションの処理性能を見るProductivityでも、ZEFT G27H7はスコアが1万を超えており、さまざまな用途で高性能が期待できるマシンといっていい。
「FFmpeg」を用いたトランスコード性能もテストしておこう。ここでは、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」をプレイした、解像度が1920×1080ドットで、7分弱のMotionJPEGの動画ファイルを用意。それをFFmpegで、「H.264/AVC」と「H.265/HEVC」にトランスコードする際に要した時間を計測した。
まずH.264/AVCでは8分弱で作業が終了しており、動画ファイルの実時間とあまり変わらない結果となった点は評価できる。一方、負荷が高いH.265/HEVCでは時間が掛かってしまうものの、それでもトランスコードに要した時間は20分弱と実用的な結果で終わっている。最近は、ゲームのプレイ動画をtwitterなどのSNSにアップする人も少なくなく、そういった用途でもZEFT G27H7の性能が活きてくる。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)で、ZEFT G27H7のストレージ性能もチェックしておきたい。まずは、CドライブであるSSDのテスト結果からだ、ZEFT G27H7はシーケンシャルリードで最大3500MB/s、シーケンシャルライトで最大3100MB/sと高い転送速度を発揮。ランダムアクセスでも、リードが最大760MB/s、ライトが540MB/sと高速で、ゲームの起動やデータのロードなどでストレスを感じる場面はまったくなかった。
一方、DドライブのHDDは、SSDと比べるとどうしても見劣りしてしまう。このあたりは、高速性よりも容量を選択した形なのだろう。
ゲーム以外にも活躍できる隙のない性能 この性能で30万円を切るのはリーズナブル
以上のテスト結果から明らかなように、ZEFT G27H7のゲームパフォーマンスは非常に高い。3840×2160ドットでは、力不足の場面が露呈するものの、2560×1440ドット以下の解像度であれば、ほとんどのゲームが快適にプレイ可能だ。しかも、ゲーム以外の用途でも高いパフォーマンスを見せており、写真や動画編集、それに仕事や事務作業など、さまざまな場面で活躍することは間違いない。
それでいて、価格は標準構成で27万1800円からと30万円を切っており、お買い得感はかなり高い。ゲーミングに特化したPCより、オールラウンダーなパソコンがほしいと考える人も少なくなく、ZEFT G27H7は、そういった需要に打ってつけの1台といっていい。
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