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ギガ不足の味方! 誰でも無料でPCも接続できる公衆Wi-Fi、ドコモ「d Wi-Fi」を試す

ASCII.jp / 2022年10月23日 12時0分

 モバイルでも大容量プランが使いやすくなり、わざわざ公衆Wi-Fiに接続する機会が減っている人は多いと思う。それでも月末になってギガが足らなくなってきたり、大量の通信をしたいときに、通信量を節約したいケースがある。そこで現在は申し込みさえすれば、誰でも無料で使えるドコモの公衆Wi-Fi「d Wi-Fi」をあらためて試した。

無料で作成できるdアカウントさえ持っていれば誰でも使える「d Wi-Fi」。特に都内の駅ホームなどで多くアクセスポイントが用意されている

通信量が足らなくなったので セキュリティもしっかりした公衆Wi-Fiを使いたい

 筆者自身はコロナ禍以降、外出機会が少なくなり、モバイルの通信量は余り気味。しかし、世の中の自粛もだいぶ緩和され、リアルなイベントも急速に復活してきた。

 それと並行して、世の中ではここ数年の間に動画配信サービスが飛躍的に伸び、筆者も視聴時間が増えているのは事実。そんな状況のなかでコロナ禍以前の行動に戻れば、通信量の消費は増えてしまいそう。そこで、再び注目したのが公衆Wi-Fiというわけだ。

 ただ、セキュリティーの観点からも、飲食店の壁に接続情報が貼ってあるアクセスポイントには繋ぎたくないという人もいるだろう。暗号化キー(パスワード)がかかっているのは当然としても、パスワードは丸見えで、実際に繋いでみるとPCのエクスプローラから「ネットワーク」でマシンがずらり、という状況ではセキュリティーの意味がない。しかも途中経路でなにかしているかもしれない。

 その点、通信事業者が提供するサービスであればセキュリティー面でも安心感を持って利用できるというわけだ。

dアカウントさえ作れば、基本的に誰でもタダで使えて スマホだけでなく、PCも接続できる

 ドコモの公衆Wi-Fiは「mzone」「docomo Wi-Fi」と名前を変えて提供されてきたが、現在は「d Wi-Fi」に一本化されている。

以前はドコモ契約者向けに「docomo Wi-Fi」という名称でサービスが提供されていたが、今は「d Wi-Fi」に一本化されている

 他の多くの公衆Wi-Fiと違うところは、個別に認証する仕組みを備えていること。そのため、最初の設定などに少し面倒な手順があるものの、一度設定して繋げることができれば、それ以降は接続するたびに認証のための画面が出て、そこにIDとパスワードの入力といった作業が必要ない。

 実際に利用するにはドコモの「dアカウント」を持っている必要があるが、dアカウント自体はドコモ回線を契約している必要はなく、誰でもすぐ作ることができるため、利用の障害とはならないだろう。

dアカウントの取得はアプリからなら簡単

 前置きが長くなったが、d Wi-Fiの接続方法をざっくりと説明しておこう。必要なのはdポイントカードとそれが紐づいたdアカウント。そして、d Wi-Fiの利用自体にも申し込みとd Wi-Fiパスワードの設定が必要となる。

「dアカウント設定」というアプリをインストールする。今回の画面はAndroidだがiPhoneも基本的には同じ
dアカウントにログインするが、アカウントがないなら新規に作成する
dアカウントはメールアドレスですぐ登録できる。住所氏名を入力するのはdポイントカードの作成時だ
設定が完了したところ。このあと、ここに「d Wi-Fi」の項目が追加される

 というわけで、dアカウントをまだ持っていなければ、一番最初に作っておく。dポイントカードはスマホ内に電子的に作成する。

 dアカウントの作り方にはいろいろ方法があるが、スマートフォンからなら、「dアカウント設定」というアプリを用いる。d Wi-Fiの利用にもリンクしているので便利だ。必要となる情報は電話番号とメールアドレス。どちらも認証のためのコードが送信されるので、その場で確認できる状態でないと手続きが先に進まない。

 そして、dアカウント作成後は、d Wi-Fiのページの「お手続きサイトへ」をクリックし、d Wi-Fiの申込みをする。

d Wi-Fiのページの「お手続きサイトへ」をクリック
dポイントカードがないと、作成画面に誘導される

 この際、dポイントカードがないとd Wi-Fiを申込みできないので、まだ持ってないならdポイントカードの申込みもする。カードは物理カードでなく、スマホ画面に表示されるカードを選べばよい。

d Wi-Fiの申込となる。コンテンツフィルタは成人なら契約の必要はない
契約を完了した

 申込みはドコモとの契約となるため、規約を読んだり、チェックを入れるなど、こちらも手順が複雑となるが、画面の指示に従って進めていけばいい。

 なお、dアカウントにはクレジットカードなどの支払い手段を登録する必要がない。世の中には無料でアカウントを作成できてもクレジットカードの登録を求めるサービスもあるが、d Wi-Fiではそういうことがないので、誰でも気軽に申し込める。

「d Wi-Fiパスワード」を取得して設定すればOK あとは実際に接続してみよう

 d Wi-Fiの申込みを済ませても、もう1つ必要なものがある。それが「d Wi-Fiパスワード」で、d Wi-Fiを申し込んだあとに作成できる。

d Wi-Fiパスワードを設定する。ここには「0000docomo」に接続する際の情報も記載されている
d Wi-Fiパスワードは変更も可能だ

 ここまで作業を済ませれば、「0000docomo」のSSIDを持つアクセスポイントに、d Wi-Fiのサイトで確認できるWi-Fiのパスワードで接続。最初に表示されるページで、dアカウントとd Wi-Fiパスワードを入力すればインターネットを利用できるようになる。

0000docomoに接続した場合に表示されるページ。d Wi-Fiを選ぶ
ここで認証を済ますと、インターネットに接続できる

 ただし、より便利かつ安心に使うのであれば、あらかじめ認証の設定が必要になる「0001docomo」への接続を強くおすすめしたい。この方法では最初に表示されるページでIDとパスワードを入れる手間はなくなるほか、万が一、偽の0000docomoのアクセスポイントが作られているケースで情報を抜き取られるような恐れはない。また接続が簡単なところもd Wi-Fiの特徴でもあり、これを使わないのは本当にもったいないからだ。

 スマートフォンでの設定方法としては、前述の「dアカウント設定」というアプリを起動し、d Wi-Fiの契約が済んでいると、トップメニューに「d Wi-Fi」という項目ができている。そこをタッチして手順に従うだけとなる。そうすると、d Wi-Fiの接続が自動になり、0001docomoのエリアに入ると自動的に接続が開始される。

「dアカウント設定」を開くと、d Wi-Fiの項目ができている
ここから自動接続を設定できる
設定をした上でd Wi-Fiのエリアに入ると、このような表示がされるので「許可」をしておくと、あとは自動で接続される
ちなみにコンビニ前でWi-Fi接続状況を表示したところ

d Wi-FiはPC/Macでも利用可、自動接続設定もできる

 d Wi-Fiの接続はスマートフォンだけに限ったことではない。PCなどでも利用できる。接続方法は「0000docomo」への接続なら、接続後のページでIDとパスワードを入力することになり、スマートフォンなどと手順は変わらないが、「IEEE802.1X認証」に対応したOSなら、「0001docomo」に自動接続できる。その場合はスマートフォンやタブレットのようなアプリはないので設定方法が異なる。

WindowsとMacでの「0001docomo」を用いた自動接続の方法はPDFファイルで説明が用意されている

 WindowsやMacについてはウェブサイトに設定方法が記載されているので、そのとおりに設定しておけば、d Wi-Fiのエリアに入ることで自動でログインして利用可能となる。設定方法の手順はそれほど難しくなく、dアカウントとd Wi-Fiパスワードがあればすぐに設定可能だ。詳しい方法はウェブサイトで確認してほしい(https://www.docomo.ne.jp/service/d_wifi/usage_pc.html)。

d Wi-Fiはギガ不足対策のため、準備はしておくといい

 このようにドコモユーザーでなくても誰でも利用できるd Wi-Fi。通信量が足りなくなることが多い人は、申し込んで使えるようにしておいて損はないだろう。

 申込みにどのくらいの手間がかかるかだが、最初に「dアカウント設定」アプリを起動しはじめてから、接続できるまで順調なら10分もかからない。筆者も試してみたが、d Wi-Fiのエリアであるコンビニの前で立ったままアプリのダウンロードからdアカウント申込み、設定、接続まで作業できてしまったレベルだ。

 最後に通信速度のことを言っておくと、場所や時間帯、ほかのユーザーの状況によってさまざまだ。爆速ということもまれだが、著しく遅いということもない。スピードテストをすれば、数Mbps程度ということが多いように感じている。無料のd Wi-Fi、ギガ不足の際にうまく活用してみてはいかがだろうか。

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