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Amazonが、空間オーディオ機能を強化した「Echo Studio」など新製品を実演

ASCII.jp / 2022年10月25日 16時0分

 Amazonは10月25日、Echoシリーズの新製品体験会を開催した。

 米国で9月に発表した、空間オーディオ機能を強化した「Echo Studio」、新しい「Fire TV Cube」、「Alexa対応音声認識リモコン Pro」の新製品発売に合わせて、報道関係者を招いたもの。会場は渋谷にあるAmazon Music Studio Tokyoが利用された。

空間オーディオ機能を強化した「Echo Studio」

 新製品の「Echo Studio グレイシャーホワイト」は、ハード的には従来のEcho Studioと同じだが、ソフトウェアがアップデートされている。空間オーディオ処理技術で、ステレオ音源の広がりある再生が可能になった。クロストークキャンセレーションに加え、スピーカービームフォーミング機能を搭載。後者は7つのマイクで取得した反射音の情報を活用し、最適な空間再現をする。

 空間オーディオ処理技術のオン/オフはAlexaアプリから切り替えが可能だ。オンにすると左右に加え、上方にも音が広がり、ステレオの音源でもより広い空間を意識した再生が可能となっている。

 空間オーディオのコンテンツについては、2019年からAmazon Musicで360 Reality AudioやDolby Atmosの配信を開始。もとはAmazon Music HDのプランに契約する必要があったが、2021年にはAmazon Music Unlimitedに契約していれば誰もが利用可能となった(Amazon Music HDプランは統合)。

 当初は懐疑的な声もあったが、海外のビルボードチャートではトップランク楽曲のうち、2/3がドルビーのフォーマットに対応している。Amazon Musicとしても、空間オーディオをより身近にするため、「空間オーディオJ-POP」などのプレイリストを用意し、より身近に体験できる環境を整えている。Amazonでは「空間オーディオを通じて、ファンとアーティストの距離を近づけたい」としている。

新しい「Fire TV Cube」と「Alexa対応音声認識リモコン Pro」

 Fire TVについては2015年の発売以降、累計販売台数、月間利用者数の両方が順調に増えている。Fire TV Stick、同4K Max、Fire TV Cubeの3シリーズがあり、このうちFire TV Cubeが新しくなった。Fire TV内蔵テレビも登場し、映画やビデオなどのコンテンツだけでなく、Fire TV対応アプリも増えている。2020年12月、2022年7月にはUIもアップデート。継続したUXの改善に取り組んでいる。

 スマートホーム連携機能も強化。Alexaショートカットパネルの中に、スマートホーム用のダッシュボードが用意されており、家庭内のスマート家電を一覧できる。

 新製品のFire TV Cubeは10月27日出荷開始で、販売価格は1万9980円。従来比20%性能をアップ。Fire TV Stick Maxとの比較では倍の性能になるという。マイクとスピーカーを内蔵し、声の操作が可能。4K解像度に加え、Dolby Vision、HDR10、HDR10+やDolby Atomosにも対応。新たにHDMI入力端子を装備し、ゲーム機などの接続が可能。ゲーム中に音声で操作したり、ドアベルの映像がポップアップして気づけるといった使いこなしが可能だ。

映画を観ている時に来訪者があっても、Ringのドアベルの映像がPinP機能で表示され、すぐ把握できる。

 また、本体から赤外線の照射も可能。設定時にテレビの機種を選ぶことで、声を使ったテレビの操作もできる。Fire TV Cubeに「地デジに行って」「NHKを再生して」などと言えば、テレビがそのチャンネルに切り替わる。さらに、HDMIのARC機能を利用し、Fire TV Cubeで再生中ののコンテンツの音だけでなく、テレビの音もEcho Studioで再生可能となっている。もちろん照明を始めとしたスマート家電との連動も可能だ。  

一番右が新しいリモコン

 Alexa対応音声認識リモコン Proは11月16日発売。販売価格は3980円。リモコンを置き忘れた際にAlexaで「アレクサ、リモコンを探して」と呼びかけると、リモコンが「ピロローロロ」といった信号音で答える。機能のほか、リモコンを持ち上げると点灯するバックライト機能、簡単に出力先を切り替えられる「ヘッドホンボタン」、2つのカスタムボタンの装備などが特徴となっている。

 カスタムボタンは単にアプリを選べるだけでなく、定型アクションを割り当てることもできる。設定時には直近やよく利用したコマンドを選択肢として選べて使いやすい。

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