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M1 Max搭載MacBook ProでWQHD&60fps以上!Appleシリコン対応『バイオハザード ヴィレッジ』を実際にプレイ

ASCII.jp / 2022年10月28日 13時0分

AppleシリコンとMetalFX Upscalingに対応する『バイオハザード ヴィレッジ』を、M1 Max搭載のMacBook Proでプレイしてみた。ゲームの操作はPlayStation 5のコントローラー「DualSense」で行なった。MacではDualSenseやXboxのワイヤレスコントローラーも使えるので、そうしたコントローラーを使えばゲーム機感覚でゲームが楽しめる。画面はイメージ

 アップルは、2022年6月6日に実施した開発者向けイベント「世界開発者会議(WWDC 2022)」の基調講演において、次世代OS「macOS Ventura」に実装する新しいゲーム向けAPI「Metal 3」を発表した。Metal 3はM2やM1といったアップル独自のSoC「Appleシリコン」に対応したAPIセット。

 Appleシリコンに内蔵したグラフィックスに最適化し、超解像技術の「MetalFX Upscaling(メタルエフエックス アップスケーリング)」が利用できるのが特徴。「MetalFX Upscaling」は、低解像度で描画した映像フレームに、超解像処理とアンチエイリアス処理をして高解像度化する、ポストエフェクト処理を実現した技術。

 ゲーム映像を低い解像度でレンダリングしてから高解像度化するため、ハイエンドなdGPUに比べて性能が限られる内蔵GPUでも、高画質で安定したフレームレートでゲームが快適にプレイできる。

 そんななか、世界開発者会議(WWDC 2022)では2022年後半に登場予定としていた、Appleシリコン&MetalFX Upscalingに対応するカプコンの『バイオハザード ヴィレッジ』が、10月28日に発売すると、カプコンから発表があった。

10月28日にMac版の『バイオハザード ヴィレッジ』が発売される。Mac App Store価格は5000円

 そのAppleシリコン対応の『バイオハザード ヴィレッジ』を、いち早く体験する機会を得たので、簡単ではあるがゲームがどれだけ快適に動いていたかを紹介したい。

M1&M2搭載のMacで 『バイオハザード ヴィレッジ』がプレイ可能に

 Appleシリコン対応の『バイオハザード ヴィレッジ』の対応端末は、以下のとおり。M1またはM2を搭載したMacBook ProまたはMacBook Air、iMac、Mac mini、Mac Studioになる。対応OSはmacOS Montereyに加えてmacOS Venturaとのこと。

【対応端末】 MacBook Pro ・MacBook Pro (13-inch, M2, 2022) ・MacBook Pro (16-inch, M1 Pro, 2021) ・MacBook Pro (16-inch, M1 Max, 2021) ・MacBook Pro (14-inch, M1 Pro, 2021) ・MacBook Pro (14-inch, M1 Max, 2021) ・MacBook Pro (13-inch, M1, 2020) MacBook Air ・MacBook Air (M2, 2022) ・MacBook Air (M1, 2020) iMac ・iMac (24-inch, M1, 2021) Mac mini ・Mac mini (M1, 2020) Mac Studio ・Mac Studio(M1 Max, 2022) ・Mac Studio(M1 Ultra, 2022)

 今回はゲームプレイ用として高性能8コア+高効率2コア、合計10コア構成のM1 Maxを搭載した16型(3456×2234ドット)の16インチ MacBook Proにてゲームをプレイしてみた。GPUは32コア、メモリーは64GB。

 『バイオハザード ヴィレッジ』は、「バイオハザード」シリーズナンバリング作品の第8作にあたるサバイバルホラー。『バイオハザード7 レジデント イービル』の事件から数年後を舞台に、同作の主人公「イーサン・ウィンターズ」のその後の物語が描かれる。

物語の冒頭にかつて妻のミアとイーサンを救ってくれた英雄「クリス・レッドフィールド」が率いる部隊に急襲され、妻は殺され、娘のローズが連れ去られるところから物語が始まる

 Mac版『バイオハザード ヴィレッジ』には、前作『バイオハザード7』を彷彿とさせるDLC「トラウマパック」、さらに武器パーツ「ラクーン君」、序盤の助けとなる「サバイバルリソースパック」も収められている。

DLC「トラウマパック」内容 ・サムライエッジ(A.W.モデル01)  ・画面フィルター 「BIOHAZARD 7 ファウンドフッテージ」 ・セーブポイント 「BIOHAZARD 7 テープレコーダー」 ・セーフルームBGM「Go Tell Aunt Rhody」 ・武器パーツ「ミスター・エヴリウェア」 ・最高難易度「Village of Shadows」解放 ・スペシャルアート 「The Tragedy of Ethan Winters」

武器パーツ「ラクーン君」
「サバイバルリソースパック」

 また、最新の追加DLC『ウィンターズ エクスパンション』も後日発売される。本編を三人称視点でプレイする「サードパーソンモード」に、爽快さと遊び応えを増したエクストラコンテンツ「ザ・マーセナリーズ アディショナル オー ダーズ」、そして本編の16年後を描く追加シナリオ「シャドウズ オブ ローズ」。その3つのコンテンツが収録されたパックになっている。詳細は続報を待とう。

Mac版にも今後追加DLC 『ウィンターズ エクスパンション』 も発売される予定

M1 Max搭載のMacBookではWQHD&60fps以上で 『バイオハザード ヴィレッジ』が快適にプレイできた!

 さて、そんなMac版『バイオハザード ヴィレッジ』だが、ゲームのプレイはM2搭載MacBook Airだと解像度フルHDの30fps、そしてM1 Ultra搭載のMacStudioでは、4K解像度&60fpsに対応している。『バイオハザード ヴィレッジ』が採用するカプコンのゲームエンジン「RE ENGINE」と、Appleシリコンが融合することで、美麗な映像で快適なゲーム体験が実現する。

不気味な城がそびえ立つ、古びた雪が降り積もる寒村で目を覚ますイーサン。この村で何が起きているのか……

 また、Macはソフトウェアとハードウェアが一緒に設計されているので、パフォーマンスが犠牲になることなくバッテリー駆動でゲームがプレイできるとされている。では、M1 Macではどれぐらい快適にプレイできるのか、実際にプレイしてみた。

 ゲーム側の「グラフィックス自動設定」(メニュー画面のみ設定可能)は、「画面品質重視」とし、画面解像度は2560×1440ドットに設定、シーンによるフレームレートの動きを確認するため垂直同期はオフにし、ゲームが出力する内部フレームレートは、Macの機能で確認した。まずはMetalFX Upscalingを使わずにプレイ。この状態でも60fps後半から75fps前後で動作し、特に問題なくプレイできた。

 次にMetalFX Upscalingの「Quality(画質重視)」でプレイ。フレームレートは、シーンによって90fps前後から110fpsくらいまでの間で動作。たとえば、細かい装飾の建物や、遠方の景色まで表示している場合は、フレームレートが落ちるが、視線を地面に向けると120fps以上まで上がる。

 一方で、MetalFX Upscalingの設定を「Performance(速度重視)」に設定すると、フレームレートが110前後から150fpsくらいまでの間で変動した。地面に視線を向けると160fpsを超えるほど、高いフレームレートを示していた。16インチ MacBook Proのリフレッシュレートは60fpsであるため、MetalFX Upscalingを使わない、ネイティブの状態でも60fps以上とゲームをプレイするには、非常に滑らかな映像で快適にゲームがプレイできていた。

 画質に関しては、たとえば雪が舞う廃村の屋外で、じゅうたんに雪がこびり付いている様などが、非常にリアルでMetalFX Upscaling「Quality(画質重視)」では、オフの状態とほぼ遜色ないリアルな表現を残していた。一方で、「Performance(速度重視)」になると、やや画質が荒くなり、じゅうたんにこびり付く雪のリアルさが損なわれたが、意識して近づかないとそれほど気にならない、といったところだった。

雪が積もる様子や、古い建物などのくたびれ方などが非常にリアルで写実的

 M16インチ MacBook ProのLiquid Retina XDRディスプレイは、ハイライト部で最大1600nitと明るく、高いコントラストが特徴だ。HDR 10にも対応し、『バイオハザード ヴィレッジ』の雪原にある廃村の寂れた感じや、古ぼけた家の中の蝋燭の淡い光による、リアルな光の加減が、写実的な表現を見事に表現し、映像美を際立たせていた。

蝋燭が灯る様子などは、蝋燭の光源もキレイでリアリティーがあり、暗い場所は黒く潰れずに表現されている
もちろんクリーチャーの表現も非常にリアルで恐ろしい。暗く沈むリアルな寒村の様子が、いつ敵に襲われるかという恐怖を増長している

『バイオハザード ヴィレッジ』が高い映像美で快適に楽しめる Metal 3のポテンシャルの今後にも期待!

  Mac版『バイオハザード ヴィレッジ』は、M1またはM2のAppleシリコン搭載のMacであれば、MetalFX Upscalingを利用でき、高画質で安定したフレームレートでゲームがプレイできる。Macを愛用しているユーザーにとっては、バッテリー駆動のMacBookでも手軽に『バイオハザード ヴィレッジ』をプレイできるのでうれしいところだろう。

 今回使用した16インチ MacBook Proは、ノートPCにしては大きく迫力のある16型のディスプレーで、高い輝度とHDRによる表現がマッチし、実にリアルな『バイオハザード ヴィレッジ』の映像を、非常に高いクオリティーで楽しめた。M1 Maxの高いGPU性能により、60fps以上のフレームレートを維持し、MetalFX Upscalingなしでも快適にゲームが楽しめる。

 MetalFX Upscalingが利用できる、Metal 3のポテンシャルは非常に高く、高い映像美を誇る『バイオハザード ヴィレッジ』でも、ここまで快適にプレイできるのであれば、他の対応タイトルにも期待が持てそうだ。今後の対応タイトルにも期待したい。

ゲーム情報

タイトル:『バイオハザード ヴィレッジ』 ジャンル:サバイバルホラー 発売予定日:2022年10月28日(金) Mac App Store価格:5000円(税込) 対応OS:macOS Monterey/ macOS Ventura 対応端末;Appleシリコン搭載Mac CEROレーティング:「D」(17才以上推奨)

※国内向け Mac版『バイオハザード ヴィレッジ』は「Z Version」の販売が予定されていない

©CAPCOM CO., LTD. 2021, 2022 ALL RIGHTS RESERVED.

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