ド派手RGB好きで組む時間がない人に贈る、ケースもユニークなBTOPC
ASCII.jp / 2022年10月31日 13時0分
Cooler MasterのPCケースの「HAFシリーズ」は、その名の由来のとおり大量のエアーをケース内に取り込むことで強力なエアフロ―を確立し、高い冷却性能を実現することから、非常に人気が高い。そのHAFシリーズの最新モデルとなる「HAF 700 EVO」をさっそく採用したBTOパソコンが、パソコンショップSEVENの「ZEFT G26LRG」だ。今回は、ZEFT G26LRGについて一体どのようなマシンなのか、詳しく紹介していこう。
ZEFT G26LRG https://pc-seven.co.jp/spc/16766.html 標準構成時の価格:27万1800円(税別)、29万8980円(税込)
14基ものケースファンを搭載 CPUクーラーやファンなどすべて光るLED
ZEFT G26LRGは、ケースにHAF 700 EVOを採用したことで、その外観はかなり個性的だ。とくに、フロントパネルには、「エッジライトインテークブレード」と呼ばれるガラスパーツを6枚装着しており、それがLEDによりライン状に点灯し、個性溢れる雰囲気を醸し出している。
さらに、フロントパネルの中央には円形の液晶ディスプレーが装備され、GPU使用率やGPUの温度などのステータスをリアルタイムでらに、の「MasterPlus」(Version 1.8.4)を用いれば、そのディスプレーに日付や時刻を表示できるほか、CoolerMasterのロゴや好きな画像や動画を映し出すことも可能だ。
さらにフロントパネルには、マイク入力とヘッドフォン出力のほか、USB 3.2 Gen.1 Type-Aを4つに、USB 3.2 Gen.2 Type-Cを1つの計5ポートのUSBを装備しており、使い勝手は上々となっている。
ケースのHAF 700 EVOについてもう少し触れておくと、フロントパネルや天板、それに底面がすべてメッシュ構造になっており、HAFシリーズらしく通気性のよさが挙げられる。さらに、独自の着脱方式を備えており、ほとんどドライバを用意することなく、フロントパネルやサイドパネルを取り外すことが可能。メンテナンス性は秀逸といっていい。
さらに、ZEFT G26LRGがユニークなのは、HAF 700 EVOのフロントパネルに同調して、内部の14基ものファンがすべてLEDにより点灯し、CPUクーラーや電源ケーブル、それにマザーボードとビデオカードにいたるまで、かなり派手なイルミネーションを展開している。これらのLEDは、付属アプリケーションの「L-Connect 3」(Version 1.1.9)で、色や光り方を一括制御することが可能だ。
さて、ZEFT G26LRGでは、CPUに「Core i7-12700KF」(以下、i7-12700KF)を採用。このi7-12700KFは、12コア/20スレッドタイプのCPUで、Turboboost Technology適用時の最大動作クロックは5.0GHzと、ゲーミング用途では十分なスペックを誇る。また、モデルナンバーに“F”が付いていることからも分かるとおり、CPUにグラフィックス機能は用意されていないが、ゲーミングパソコンの本機ではビデオカードを使用するため、それが問題になることはないはずだ。
CPUクーラーには、ケースと同じCooler Masterの空冷タイプとなる「Hyper 212 LED Turbo ARGB」を搭載。このクーラーは、タワー型のデュアルファン構成で、LEDにより点灯する様は、ケース内でかなりの存在感を放っている。最近は、簡易水冷クーラーが全盛の時代になりつつあるが、その状況であえて空冷クーラーを採用しているZEFT G26LRGは興味深い。もちろん、空冷でも冷却面でまったく問題はない。
ビデオカードは、GPUに「GeForce RTX 3060」を搭載したASUS製の「ROG-STRIX-RTX3060-O12G-V2-GAMING」を装備。定評のあるROG-STRIXシリーズを、標準搭載している点に魅力を感じる人も多いのではないだろうか。同カードは、ブーストクロックが1882MHzと、リファレンスから105MHz引き上げられたクロックアップモデル。
GPUクーラーには、Axial-tech仕様のファンを3基備え、そのうち中央の1基のみ逆回転することで、エアフロ―の整流性を高め、冷却効果の向上を実現している。また、GPUの温度が50℃以下になるとファンの回転が停止する機能も用意されている。
マザーボードは同じASUS製でインテル Z690チップセットを搭載した「TUF GAMING Z690-PLUS WIFI」を採用。こちらも定評のあるTUF GAMINGシリーズからの採用となり、2.5GbE対応有線LANのほか、Wi-Fi 6に対応した無線LANも装備する。
メモリーにはDDR4-3200を32GB搭載しているが、モジュールにはGskill製「Trident Z Neo」を採用し、ファンや電源ケーブルと合わせてLEDが点灯するのは印象的。もちろん、速度や容量面でもゲーミング用途で不満はまったくない。
ストレージは、NVMe接続でM.2タイプのSSDを1TB搭載。試用機では、Western Digital製の「WD Blue SN570」が装備され、シーケンシャルアクセスはリードが公称3500MB/s、ライトが公称3000MB/sと速度も容量も、ゲーミング用途で十分な仕様だ。
さて、これらの支える屋台骨ともいえる電源ユニットは、ケースやCPUクーラーと同じくCoolerMaster製の「V850 Gold」を採用。この電源ユニットは、80PLUS Gold認証を取得し、12Vの出力は最大で844Wを誇り、ハイエンド向けでも十分スペックを備えている。
価格は基本構成で29万8980円 個性的だが長期的に扱いやすい構成
ZEFT G26LRGは以上のように、HAF 700 EVOのエアフロ―の高さを活かしつつ、LEDによるイルミネーションに特化したかなりユニークなパソコンに仕上がっている。それでいて、ゲーミング用途で考えても、i7-12700KFにRTX 3060という組み合わせで、フルHDならかなり快適なプレイが期待できそうだ。
価格は基本構成で29万8980円と30万円弱で購入可能。将来のアップグレードでもHAF 700 EVOであれば労することは考えづらく、長期的な使用を考慮すれば十分お買い得といっていい。ほかに類を見ない個性的なPCでゲームをプレイしたいと考えるのあれば、このZEFT G26LRGは一考の価値ありだ。
そこで、別記事ではZEFT G26LRGのゲームパフォーマンスがどの程度なのか、実際にゲームをプレイして確かめてみたい。
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