「病み期はどう乗り越えればいい？」20代の“メンヘラ2人組”が60代の地方議員に人生相談してみた

事業をうまく石川県進出させるには？

企業向けのアプリを見せている様子

高桑：私からは事業について相談させてもらっていいでしょうか？　普段は個人向けにチャット相談アプリを運営していて、これから企業向けにも展開していこうと思うのですが、石川県内にうまく進出するにはどうしたら良さそうでしょうか？

紐野さん：不安や不満、疑問などがあったときに、会社に言いたくなかったらそっちへ言いなさいという感じになるのですね？

高桑：はい！　そうです。会社に相談するほどでもない小さな悩みやプライベートなことも相談できるような感じです。

紐野さん：おもしろいですね。石川県にはいろんな会社があって、極めて都会型の運営している会社もあれば、土着型の古い体質の会社もあります。そういうサービスに関心を示す会社はあると思います。

いかちゃんぴ：うれしいコメントですね。

紐野さん：ただね、地方は人の紹介が大事だと思います。テレビや新聞を見て「これ面白いな、ちょっと電話して1回聞いてみようか」というパターンはなかなか地方にはない気がします。

高桑：そうなんですね……。SNS広告などを出せばいいのかなと思っていましたが、それだけだと大変そうですね。

紐野さん：都会の人は抵抗がないかもしれないけど、地方の人は「これいったい何の会社？」「悪い会社じゃないの？」「騙しにかかるんじゃないの？」って考えるかもしれません。だから、まずどこでも会社を1社つかまえられれば良いと思います。

高桑：お話聞けてよかったです。着実に進めていこうと思います。

紐野さん：必ずそういう需要はあるし、会社によっては相談できる場所がなかなかないことが非常に大きな課題になっているところもあると思いますよ。

高桑：ありがとうございます！　がんばります！

紐野さんがメンヘラ化しちゃうことってあるんですか？

いかちゃんぴ：紐野さんはあんまり病んだりしないんじゃないかと思うのですが、メンヘラ化しちゃうことってありますか？

紐野さん：そりゃ、当然ありますよ。仕事がうまくいかなかったり、人間関係でこじれたりすることはありますから。今はもう自分より若い人が多いから罵倒されるようなことはなくなりましたが、若いときは結構いろんなことを言ってくる人もいました。泣かされるぐらい口汚く罵る人もいましたね。

いかちゃんぴ：えー！　泣くほど…！

紐野さん：私はそんなときは我慢することもあったけど、相談できるとこに相談することもありました。だけども、我慢できる度合いは人によって違う。そこに問題があるのだと思います。たとえば、人によっては自ら命を絶ったり、逆に社会に反抗したりする場合もあります。だから、一律には考えるべきではない。行政も社会全体も一律に人間を捉えると、そういう跳ね返りのようなものが出てきて事件が起きるんだろうなと思います。

高桑：まさに、その通りだと思います。私たちのサービスも病んだときに頼れる場所の間口を広げたり、選択肢を増やしたりできたらいいなと。

いかちゃんぴ：最後に、若い人たちに何かコメントがあればお願いします。

紐野さん：みんな今、自分がやっていることに自信を持って、精いっぱい頑張ってほしいです。特に若い人たちには何事にも興味を持つことを強くオススメします。なぜなら、自分はいまだに若いときに『もっとこうしたほうが良かった』とか『もっとこうしておきたかった』とかいろいろ思うからです。少しでも前向きにという思いで頑張ってほしいなあと思います。 　そして、今日2人と話していて、人に話すのも大事だと感じました。つらいときや悩んだとき、疑問があるときには、まず人に聞いたり話したりしてみるのが大事かもしれませんね。

高桑：本日は貴重なお話をたくさん伺えて、非常に勉強になりました。今後も石川県内でいろいろ頑張っていきたいので、ぜひ応援してもらえるとうれしいです。

紐野さん：本当にがんばって。協力しますからね。

高桑・いかちゃんぴ：ありがとうございます！

※会場提供：「桜桃 -ゆすら-」、カメラマン：野村弘樹

高桑蘭佳（たかくわらんか）

　1994年生まれ。石川県出身。東京工業大学大学院環境社会理工学院研究生。2018年8月にメンヘラテクノロジーを設立。彼氏を束縛したくて起業した大学院生として「アウト×デラックス」（フジテレビ系列）や、「指原莉乃＆ブラマヨの恋するサイテー男総選挙」（AbemaTV）などに出演。