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3万円台240Hz&残像感超抑制ゲーミングディスプレー「XG2431」の凄みを体感

ASCII.jp / 2022年11月29日 11時0分

 サイネージやプロジェクターをはじめ、様々な映像機器を世に送り出してきたViewSonic。現在はゲーミングディスプレー市場にも参入しており、PCやPlayStation 5向けの製品を続々とリリースしている。

 今回レビューする「XG2431」もリフレッシュレート240Hzに対応する、23.8型ゲーミングディスプレーだ。世界初となるBlur Busters 2.0認証を受けており、残像感を極限まで抑えた滑らかな表示を実現している。

ピボットまで対応する万能スタンドなど、 XG2431の使い勝手をチェックしてみた

 本機は光沢をほぼ排除したマットブラックで、シックな印象を受ける。最大解像度はフルHD(1920×1080ドット)、最大リフレッシュレートは前述の通り、240Hzとなる。

 気になるパネル方式はIPSを採用しており、視野角で輝度や色の変化を受けにくい。そのほかの詳細なスペックに関しては下の表を見てほしい。

 ディスプレー部は横幅が約540mmで、縦幅が325mmほど。PCデスクに置きやすい手頃な大きさといったところだ。ベゼルは約6~7mmと狭めなので、マルチディスプレー環境でも画面と画面の隙間の違和感は少ないだろう。

 ディスプレーを支えるスタンドはV字型ではなく土台型で、あまり場所を取らないのもポイントだ。また、VESAマウント(100×100mm)をサポートしているので、スタンドを外せばディスプレーアームを付けられる。

付属品の輪を装着することでケーブルマネジメントがしやすくなる

 ディスプレーは最大で120mmの高さ調節と、下方向に5度、上方向に15度のチルト、左右45度までのスイーベル調節に対応する。ほんの少し力を入れるだけでグイッと向けられるので、労せず自分に合ったポジションに調整しやすい。

高さ調整は簡単で、調整可能な幅も120mmと余裕がある
傾きは下方向に5度、上方向には15度まで調整できる
首振りは左右45度ずつ。見やすい位置に調整しよう

 スタンドがここまで豪華になってくると、もちろんディスプレーを90度回転できるピボットにも対応している。動画配信時のコメント表示や縦スクロールのシューティングゲームといったエンタメ用途だけでなく、プログラミング時のソースコード表示など、様々な用途で利用できる。

240Hzで縦画面はかなり贅沢だが、どう使うかはユーザー次第だ

 映像入力端子はHDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4の3系統で、音声出力は3.5mmのステレオミニジャックを搭載。USBハブ機能も備え、USB 3.2 Type-A×2(ダウンストリーム)、USB 3.2 Type-B(アップストリーム)という仕様だ。

 ちなみに、背面下部にある2つのクリップは「マウスバンジー」。マウスのケーブルがPCデスクやマウスパッド当たって操作性を阻害しないよう、ケーブルを浮かせるためのものだ。

ディスプレーの背面下部。インタフェースは右側に並んでおり、手前両端にはマウスバンジーのクリップが見える。ゲーマーが困りそうなところをしっかり理解した構造と言える

 正面向かって右側には6つのボタンがある。こちらはディスプレーの詳細設定を行うためのOSDメニューを表示・操作する際に利用する。それぞれのボタンには少しだけ突起がついているため、指先でササッとメニューをいじれる感じだ。

OSDメニューで映像の明るさなどを細かく設定できる

ハイリフレッシュレートで快適にゲームを楽しめる

 ゲーミングディスプレーを選ぶ時に重要なポイントの1つが、リフレッシュレートだ。リフレッシュレートはディスプレー側が1秒間に何回表示できるのかを表す数値で、通常は「○○Hz」といった感じでスペックシートに記載されている。

 リフレッシュレートの値が低いと1秒間に表示できる回数が少なく、カクカクとした見た目になってしまう。逆に、数値が高いほど滑らかな映像になる。特にFPSやTPSといったジャンルのゲームでは、敵の視認性に関係してくるので重要な要素となる。

 また、ビデオカードがいくら高性能でフレームレートが高くても、ディスプレー表示する回数が少なくては表現しきれない。例えば、120fps(1秒間に120コマ)でGPUが描画しても、ディスプレーが60Hz(1秒間に60回)なら、1秒間にユーザーが視認できるコマ数は60コマまでとなる。

 つまり、高性能なビデオカードを使っていても、ディスプレーのリフレッシュレートが低いと非常にもったいないことになるのだ。その点、本機は240Hzなのでハードコアゲーマーが求める水準を満たした製品であると断言していいだろう。

 では、どれくらい見た目が違うのか。参考までにその差が体感できる動画を作成してみたので、ご覧いただきたい。FPSタイトル『オーバーウォッチ 2』を30fpsと240fpsで動作させ、ディスプレーを直接録画してスローモーションで見せている。

©2022 Blizzard Entertainment, Inc.

 ゲーマーなら気になるであろう「応答速度」もチェックしてみよう。応答速度が遅いと、表示しているオブジェクトの輪郭がぼやけたり、残像や滲みが生じたりする。ちなみに、ゲーミングディスプレーを選ぶ際の基準は、1ms~5msが理想とされている。

 FPSやTPSといったゲームで遊ぶ時は特にだが、応答速度が遅いと先ほどの動画(30fps)のような現象が起こり、正確に狙いを定めることが難しくなる。当然、プレイフィールが損われ、気持ち良くプレイできなくなってしまう。

 対して、本機の応答速度はオーバードライブを使用すれば、GtGとMPRTともに1msと高速なので、快適にプレイできるはずだ。

 また、本機の残像低減機能はBlur Busters社が調整した設定がプリセット(PureXPモード)としていくつか登録されている。端的に述べれば、残像感がすごく抑えられたゲーマー向けのスゴ技ディスプレーといったところだ。

 プリセットのPureXPモードをオフにした状態(左)と、Extream(右)にした状態で。UFOの足が4本から3本に減っており、残像を低減していることがわかる

  このほかにも、暗所での視認性を向上させる「black stabilization」や「AMD FreeSync Premium」など、ゲーマーにとって嬉しい機能はひと通り備わっている。

タクティカルFPSの『Ready or Not』をプレイ。「black stabilization」で、暗所でもオブジェクトを問題なく視認できる
Ready or Not © Void Interactive Ltd

まとめ:ゲーマーを喜ばせる機能満載のXG2431

 以上で、レビューは終了する。ゲーミングディスプレーの標準的なサイズである23.8型かつ240Hzの高リフレッシュレートで、ゲーマーに嫌われる残像感を可能な限り抑えた仕様はかなり魅力的だ。

 これだけの機能を備えた製品となれば、値段も少々張るのかなと思いきや、実売価格は3万8500円前後とかなりお手頃な印象だ。ディスプレーの買い替えを考えているのであれば、XG2431は有力な選択肢となるだろう。

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