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とっても気に入った富士フイルム「X-T5」の総集編 秋の猫を撮りまくった!

ASCII.jp / 2022年11月23日 12時0分

しゃがんでカメラを構えてる私を警戒しつつ歩いていく様子がいい。レンズ越しに見てるだけだから、警戒しなくていいよ。2022年11月 富士フイルム X-T5

 秋は、人にとっても猫にとってもお散歩にいい季節。陽がどんどん短くなるのはつらいけど、日なたが楽しい季節なのだ。で、散歩して出会った猫写真がもうちょっとあるので、3週連続で富士フイルム「X-T5」の話である。総集編みたいな感じだ。

富士フイルムのX-T5。レンズは「XF30mmF2.8 R LM WR Macro」(30mmマクロ)を付けてある。猫たちはストラップが気になってるらしい。

 最初は、歩いてる猫3連発。

 1枚目は冒頭写真。塀に沿ってこっちを気にしながら歩いてる猫。猫がちょっと離れたところにいたので、しゃがんで望遠レンズでねらったら、塀に沿ってとことこと歩いてきたのだ。それをファインダーで追いながら。動いてる猫を追うときはファインダーを覗くのが、いちばんしっかり捕らえられるのだ。

 2枚目は緩い坂の上にいたチャシロのハチワレ。まさかこっちに歩いてくるとは思ってなくてびっくりしたのだけど、細かいところは猫AF+コンティニアスAFが頑張ってくれたので、こっちは「おおっ」と思いながらシャッターを切るだけでいいのだった。

猫は塀に沿って歩くのが好き。塀に沿って坂を下ってきたの図。この高低差ならモニタをチルトさせるまでもなし。2022年11月 富士フイルム X-T5

 この子は、結局こっちへ来てくれたわけじゃなくて、途中で塀にぴょんと飛び乗って、どっか行っちゃったのだけど。

 3枚目は、「保護猫シェルター QUEUE」にて。

50mm F2のレンズを付けて、歩いてくる猫を連写。前足の位置がきれいだったので、このカットにした。2022年11月 富士フイルム X-T5

 次は、くつろいでる秋の猫、三者三様だ。

 日差しを浴びて、エアコン室外機の上で気持ちよさそうにぬくぬくしてる猫がいたのだ。それを望遠で。

猫の瞳を捕まえてたの図。目元に緑の枠が出ている。おかげで撮るほうは構図とタイミングに集中できるのだ。

 よく見ると、室外機の上には人工芝のマットが敷かれている。どこかのおうちの人が飼ってるのか、飼ってるわけじゃないけど懐いてきたので生活をサポートしてるのかわからないけど、ちゃんと猫の居場所を作ってあげてるようだ。

室外機の上にちゃんと猫用スペースが作られてるのだった。特に秋冬の猫は室外機の上が好きなのだ。2022年11月 富士フイルム X-T5

 次は、橋の下でまったりしてた猫。こちらは毛並みも乱れてて、かなりよれよれで、けっこう年を取ってるのだろう。

散歩してて、たまたま出会った橋の下の猫。ちょっとよれよれ。2022年11月 富士フイルム X-T5

 よく見ると、耳もカットされてるし、コンクリートの上に直に寝てては寒かろうと思いきや、マットも敷いてあったりして、定期的に世話をしてる人がいるようだ。なんとか冬を越せますように、と思いつつシャッターを切る。

ネコのためにちょっとしたマットが置かれてるのだった。この上なら冷たくなかろう。2022年11月 富士フイルム X-T5

 3匹目は、保護猫シェルター QUEUEで。

暖かい部屋で気持ちよさそうに腕まくらしてるハチワレ。2022年11月 富士フイルム X-T5

 最後は、うちの猫3連発で締めたい。マクロレンズでぐりぐりと寄った、うちのかふか。ここまで寄ると、猫AFよりも、ピンポイントAFで瞳に合わせにいったほうがいい。

ソファーの上でくつろいでたキジトラのかふか。小さく鳴いた瞬間を撮ってみた。2022年11月 富士フイルム X-T5

 さらにぐいぐいと寄ってみよう。そしたら、瞳の中にカメラを構えてる自分も写ってたりして楽しいのだ。

黒猫のミル。部屋が暗かったので瞳が大きくなってるわけだが、おかげで目の中にいっぱい映り込むのだった。2022年11月 富士フイルム X-T5

 マクロの次は、室内望遠。日差しが入る窓際で、ぬくぬくしてるかふかを部屋の反対側から望遠でねらってみた。

飼い猫をあえて望遠で撮るってのも、なかなかオツなのである。しかも逆光。2022年11月 富士フイルム X-T5

 かくして、富士フイルムのX-T5は大変気に入ったので、懐に余裕があったらすぐにでも買いたい感じ。もっと高性能なカメラや高画質なカメラは世の中にあるのだけど、比較的小型・軽量で、撮りたいときに手にしやすいし携帯性も高い、価格もそこまで高くないし、何よりチルト式モニタや猫AFが撮影をアシストしてくれるのがいいのである。

 にしても、この連載を始めた頃(なんと2007年!)に必要だった細かいテクニックが、テクノロジーの進化でどんどん不要になっていくなあ。おかげでもっと本質的なところに集中できるようになっていいことだなあ、と思う。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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