攻めた筐体で“飽きない”デザイン、冷却も抜群なBTOPCでゲーム&動画編集が長期間快適!
ASCII.jp / 2022年11月24日 13時0分
ケースにCooler Masterの「HAF 700 EVO」を採用したことで、個性的ながらも機能性に富むゲーミングパソコンに仕上がっているパソコンショップSEVENの「ZEFT G27RPBA」。
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ミドルレンジ向けのスペックとなる本機だが、はたしてゲームパフォーマンスはどの程度なのだろうか? ここではいくつかのテストを実施し、ZEFT G27RPBAのポテンシャルを確かめてみたい。
ZEFT G26LRG https://pc-seven.co.jp/spc/16766.html 標準構成時の価格:27万1800円(税別)、29万8980円(税込)
2560×1440ドットまでなら快適なプレイを実現
ZEFT G27RPBAの仕様については別記事を参考にしてもらうとして、早速、定番ベンチマークである「3DMark」(Version 2.24.7509)の結果から見ていこう。
まずは「Fire Strike」からだが、ZEFT G27RPBAは、テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでは総合スコアが5000台まで落ち込んでしまうものの、Fire Strike“無印”では2万を超えるまで総合スコアを伸ばし、その性能の高さを発揮している。
DirectX 12のテストとなる「Time Spy」では、ZEFT G27RPBAはさすがに総合スコアを落としているが、それでもTime Spy“無印”で9000台と踏ん張りを見せていた。
では、実際のゲームではどうなのか、「バイオハザード ヴィレッジ」の結果に移ろう。ここでは、描画負荷が最も大きくなる「限界突破」プリセットを選択したうえでゲームをプレイし、その間のフレームレートを「CapFrameX」(Version 1.6.9)で取得している。なお、グラフ中に限り、1パーセンタイルフレームレートを「Minimum(1%)」と表記することを断っておく。
さて、その結果だが、ZEFT G27RPBAは1920×1080ドットで1パーセンタイルフレームレートが120fpsに迫る勢いを見せ、2560×1440ドットでも常時70fpsを超える高いフレームレートを発揮。かなり、快適にプレイできることは、誰の目にも明白だ。ただ、3840×2160ドットになると荷が重すぎるためか、1パーセンタイルフレームレートは40fpsを割ってしまっている。
続いて「Apex Legends」では、オプションから描画負荷が最大となるように設定してゲームをプレイし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で計測している。
その結果だが、ZEFT G27RPBAは1920×1080ドットで最小フレームレートが100fpsにあと一歩のところまで迫り、平均フレームレートは110fps以上と良好だ。2560×1440ドットでも、ZEFT G27RPBAは最小フレームレートは80fps弱を発揮し、プレイに支障はまったくない。その一方で、3840×2160ドットではやはりフレームレートが落ち込み、最小フレームレートが60fpsを割ってしまった。
さらに、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、最高品質に設定。そのうえでベンチマークを実行しているが、スクウェア・エニックスが示す指標ではスコア1万5000以上が最高評価とされている。それを踏まえると、ZEFT G27RPBAは2560×1440ドットでもそれを満たし、快適なプレイが実現できそうだ。ただ、3840×2160ドットはやはり重荷のようで、スコアは7000台にまで低下している。
ド派手なPCケースながら、Core i5-12600KFとGeForce RTX 3060というミドルレンジのスペックを採用することで価格を30万円以下に抑えているだけに、4Kでのゲームプレイは少し厳しそうだ。しかし、WQHDなら最新のゲームも快適に遊べる実力は持っている。加えて、この見た目は好きだけどもう少し性能がほしいという場合は、BTOカスタマイズページからスペックを強化して注文することも可能だ。
では、ゲーム以外のパフォーマンスはどの程度なのか、システム全体の性能が推し量れる「PCMark 10」(Version 2.1.2556)の結果を見てみよう。ここでは、無償版では利用できる「PCMark“無印”」のテストを実行しているが、ZEFT G27RPBAの総合スコアは8000弱と良好だ。
そこでスコアの詳細を見てみると、ZEFT G27RPBAはDigital Content Creationが1万2000以上ともっとも高い数値を叩き出している。このテストでは、フォイトレタッチや動画編集といったコンテンツ制作のパフォーマンスを知ることができるが、ZEFT G27RPBAはそういった用途で高いパフォーマンスが期待できるということになる。
アプリケーションの起動やWebブラウジングの性能を見るEssensialsや、ビジネスアプリケーション性能を知るProductivityでも、ZEFT G27RPBAは1万前後のスコアを発揮しており、ゲーム以外でも、十分なパフォーマンスを備えているといっていいだろう。
コンテンツ制作で高性能が期待できるZEFT G27RPBAだが、動画のトランスコード性能も確認しておきたい。そこで、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」をプレイした、解像度が1920×1080ドットで、7分弱のMotionJPEGの動画ファイルを用意し、それを「FFmpeg」を用いて「H.264/AVC」と「H.265/HEVC」にトランスコードする際に要した時間を計測してみた。
その結果だが、ZEFT G27RPBAは、H.264/AVCは7分強で作業が終了し、動画ファイルの長さとほぼ同じ時間で済んでいる点は評価できよう。負荷が大きなH.265/HEVCでも、作業時間は17分強と十分実用的な結果といっていい。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)でストレージ性能も確認しておきたい。その結果だが、ZEFT G27RPBAはシーケンシャルアクセスであればリードは最大3500MB/sほど、ライトは最大3100MB/sほどと高速で、ほぼ公称値どおりの結果が得られている。
ランダムアクセスもリードが最大700MB/sほど、ライトが最大500MB/sほどと、ゲームの起動やデータのロード、それにOSの起動でストレスを感じることはまったくなかった。
コンテンツ制作の性能の高さは魅力 ゲームに仕事にと長く活躍できる1台
以上のように、ZEFT G27RPBAは3840×2160ドットはさすがに荷が重すぎるが、2560×1440ドットであれば十分な快適なゲームプレイを実現している。さらに、利用者の多い1920×1080ドットになると、ゲームの快適性はかなり上がり、力不足を感じることはまずないはずだ。
さて、14基ものケースファンを備えたZEFT G27RPBAだが、さすがに動画ファイルのトランスコードなどCPUに高負荷が掛かると、その動作音はかなり大きくなってしまう。ただ、ゲームではそれほどCPUに負荷が掛からないためか、ウルサイと感じるまで動作音が大きくなることはなかった。
ZEFT G27RPBAの価格は、基本構成で29万8980円と、スペックを考えるとリーズナブルなほうではないものの、ハイエンドなPCケースを採用しているのに加え、ゲーム以外のパフォーマンスも優秀で、とくにコンテンツ制作が優れている点に魅力を感じる人も多いのではないだろうか。
最近は、ゲームのプレイを録画し、それを切り抜いたり、編集したりして、twitterなどのSNSにアップするといった遊び方もめずらしくなくなった。また、パソコンをゲームだけでなく、仕事でビジネスアプリケーションを活用したいと考える人も多いことだろう。そういった用途では、このZEFT G27RPBAは十分な性能を備えており、長期的に活躍できる1台であることは間違いない。
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