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富士フイルム「X-T5」実機レビュー = 最高クオリティの写真をダイヤル操作で撮る快感!

ASCII.jp / 2022年11月25日 10時0分

「XF23mmF2R」の作例。コンパクトでも描写力は高く、ピント部はシャープな写り。絞りF5.6・シャッタースピード1/1400秒・ISO400。
「XF23mmF2R」の作例。水平垂直に気を付けて撮影してみたが歪みはほとんど感じない。絞りF5.6・シャッタースピード1/110秒・ISO400。
「XF23mmF2R」の作例。最短撮影距離は22㎝なので、かなり近寄って撮影することができる。絞りF2・シャッタースピード1/3200秒・ISO125。
「XF23mmF2R」の作例。ふと見上げると街灯にカモメがいたので思わずシャッターを切ってみた。絞りF5.6・シャッタースピード1/110秒・ISO400。
「XF23mmF2R」の作例。木漏れ日の光芒を活かしてたかったのでF16まで絞ったが、回折現象はあまり気にならなかった。絞りF16・シャッタースピード1/15秒・ISO400。

 「XF30mmF2.8R Macro」は35mm換算46mmの標準マクロ。最短10cm撮影倍率1倍(35mm換算では1.5倍)の接写が可能。開放絞りもF2.8と明るめなので万能に撮れる一本だ。

「XF30mmF2.8R Macro」のサイズ感。全長は69.5mmで重量は195g。量販店価格は8万8000円。
「XF30mmF2.8R Macro」と「X-T5」に装着した状態。フード込みだとそれなりの長さになるが、スリムなので手にするとコンパクトに感じる。
「XF30mmF2.8R Macro」の作例。最短撮影距離の10cmで撮影。フードと付けている被写体にぶつかってしまう。絞りF2.8・シャッタースピード1/350秒・ISO400。
「XF30mmF2.8R Macro」の作例。絞り開放で撮影しているが、近接撮影でもマクロレンズらしい解像感。絞りF2.8・シャッタースピード1/500秒・ISO125。
「XF30mmF2.8R Macro」の作例。キレのある解像感のおかげで葉の生命力が伝わる。絞りF5.6・シャッタースピード1/120秒・ISO400。
「XF30mmF2.8R Macro」の作例。街中のスナップ。適度なボケ感で奥行のある写真になった。絞りF2.8・シャッタースピード1/80秒・ISO400。
「XF30mmF2.8R Macro」の作例。人の見た目に近い46mm相当の画角は、被写体の切り取りかたで望遠撮影をしたような写真にもなる。絞りF5.6・シャッタースピード1/10秒・ISO400。

 これらの単焦点レンズは手ブレ補正非搭載だが、「X-T5」はボディー内手ブレ補正搭載なので心強い。「XF30mmF2.8R Macro」で試してみると、遠景なら1/2秒、近景でも1/8秒程度なら高確率のブレを防いでくれた。

しっかり構えて慎重に撮影すれば遠景ではシャッタースピード1/2秒でもブレは防げた。使用レンズ「XF30mmF2.8R Macro」・絞りF8・シャッタースピード1/2秒・ISO1600。
近景ではシャッタースピード1/8秒くらいだと安心。使用レンズ「XF30mmF2.8R Macro」・絞りF2.8・シャッタースピード1/8秒・ISO500。

 動画と静止画を問わず、あらゆる撮影で万能を求めるならバッテリーグリップやクーリングファンなどのアクセサリーが豊富で、8K動画にも対応している「X-H2」のほうが優位性は高いだろう(ちなみに価格差は3万円程度)。

 ただ昔ながらのカメラのように、純粋に写真を楽しみたいのなら、軽快でアナログ操作が楽しい「X-T5」がいい。画質や機能は同じでも、撮り心地が異なる機種をラインナップし、好みによって選ぶことができるのはユーザーにとって嬉しい悩みだ。

 

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