来夏の秋葉原で「“リアル”バーチャルマーケット」開催！ ソニー最新モーキャプ「mocopi」にも対応

　HIKKYは、12月3〜18日にメタバース上で開催するVRイベント「バーチャルマーケット2022 Winter」に先駆けて、発表会を実施。イベント出店各社やブースを紹介したほか、同社のVRエンジン「Vket Cloud」にソニーが同日発表したモーションキャプチャー「mocopi」（「これは革命的！ソニー、外でも使えるモバイルモーションキャプチャーを発表」）などの周辺機器を連携させる「unlink」ソリューションを発表。来夏には現実とメタバースの秋葉原の両方で同時開催する“リアルバーチャルマーケット”と呼ぶイベントの開催についても公表した。

12月3～18日に「バーチャルマーケット2022 Winter」を開催

冬のバーチャルマーケットは JR東海謹製の「リニア新幹線」にバーチャルで乗れる！

　発表会前半はHIKKYの取り組みと、12月にメタバース上で開催するVRイベント「バーチャルマーケット2022 Winter」を紹介。バーチャルマーケットはメタバース空間上で実施される即売会で、国内外で延べ100万人以上が参加する世界最大級のメタバースイベントだ。PCのVRChatと一部はMeta QuestシリーズのVRChatでも参加可能。スマートフォンのブラウザー用の会場も用意する。

株式会社HIKKY代表取締役 舟越靖氏が登壇、「バーチャルマーケット2022 Winter」のほか、自社VRエンジンとソニーの最新モーションキャプチャーとの連携、2023年のリアルバーチャルマーケットについても発表した

　9回目となるバーチャルマーケット2022 Winterでは70社の企業・自治体が出展するほか、一般の540サークルが出展。今回は実際の都市を模した「パラリアルパリ」「パラリアル札幌」「パラリアル名古屋」のワールドを展開する。

　初出展のJR東海は名古屋駅を再現。リニア中央新幹線（L0系改良型試験車）にバーチャル乗車できる。省庁としては初となる環境省も出展する。発表会では各社のブース紹介のほか、5社の担当者によるトークセッションも実施された。

企業ブースが並ぶエリアの一つ「パラリアル名古屋」。JR東海の名古屋駅のほか、BEAMSやディズニープラスなどが出展。「パラリアルパリ」や「パラリアル札幌」を含め合計70社が出展している

JR東海、ジェイアール東海エージェンシーはバーチャル名古屋駅を展開。リニア中央新幹線にもバーチャル乗車できる

大丸松坂屋百貨店はパラリアルパリ会場に出店。年末年始向けのごちそうグルメ2900点や、アートや寝具を販売。メタバース接客する15人のアルバイトも採用する

今回出展している東海旅客鉄道株式会社、ヤマハ株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、株式会社大丸松坂屋百貨店、株式会社ビームスの担当者によるトークセッションも行なわれた

スマホVRでもソニーの最新モーキャプ「mocopi」を利用可能に

　HIKKYでは、スマホなどのブラウザーからメタバース空間を利用できるVRエンジン「Vket Cloud」を開発している。今回の発表会では、Vket Cloudで同日にソニーから発表されたモーションキャプチャー「mocopi」などの周辺機器を利用可能にする「unlink」ソリューションを発表した。

HIKKYによるブラウザーベースのメタバースの提供を実現する「Vket Cloud」で、モーションキャプチャーなどの周辺機器を利用可能にする「unlink」ソリューションを発表

ソニーから発表されたモーションキャプチャー「mocopi」。unlinkに対応する

　これらの機能は今後順次利用可能になり、mocopi以外の機器への対応も想定している。スマホでの動作だが、ブラウザーベースのVket Cloudに接続するアプリを用意して周辺機器を制御する形を考えているとのことだ。

具体的な対応機器の名称や予定は語られなかったが、各社との機器と接続して利用環境を拡張していきたいという

　発表会ではmocopiのデモも実施された。バーチャルマーケット2022 Winterのソニーブースでもmocopiのデモを実施する予定だ。

mocopiは体に装着した6つのセンサーで全身の動きを取得するモーションキャプチャー。iPhoneやXperiaのアプリで制御する

発表会では実際にmocopiのデモを実施。開発中とのことだが、アクロバティックな動きにも追従していた

リアル＆メタバースでバーチャルマーケットを開催

　最後に舟越氏は、“リアルバーチャルマーケット”と“バーチャルマーケット”の同時開催を発表。地域の自治体や企業とともに展開していきたいという。そして、イベントの第1回を2023年夏の秋葉原で実施すると発表した。

実際の街で開催される“リアルバーチャルマーケット”と、メタバース空間の“バーチャルマーケット”を開催。両方が連動したイベントを実施する

第1回を2023年夏の秋葉原で実施。店舗やイベント会場とメタバース空間を繋ぐものになる

　秋葉原の実際の店舗やイベント会場とメタバースの秋葉原を繋げ、リアルとメタバースどちらでも秋葉原を楽しめるものになる予定。秋葉原にゆかりのある企業、店舗からも展開を募集中とのことだ。