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「WEB3スマホ」やアマギフを毎日もらえるスマホも! ドバイで見かけた謎スマホたち

ASCII.jp / 2022年12月5日 12時0分

 スマートフォンメーカーは大手への集約が進んでいるが、今でも新興企業やスタートアップが新しいアイディアの製品を次々と出している。先日、ドバイで開催された展示会「GITEX 2022」の会場でも、大手メーカーにはない機能を持ったスマートフォンが多数展示されていたので紹介しよう。

1億画素カメラとデュアルフロントカメラ ハイセンス「Infinity H60 5G」

 ハイセンスの「Infinity H60 5G」はミドルハイレンジの製品ながら、本体仕上げやカメラ性能を高めており、同社のフラッグシップモデルとして中東やアフリカなどで販売されている。背面はビーガンレザーを採用した高級感ある仕上げで、手に持った感触も心地よい。チップセットはMediaTekのDimensity 810を搭載している。

ハイセンス「Infinity H60 5G」。背面はビーガンレザーだ

 ディスプレーは6.6型で側面は角を落としたエッジデザイン。フロントカメラが2つあり、1600万画素と深度測定の組み合わせで美顔撮影のみならずポートレートモードでボケの効いた自撮りができる。このカメラ構成はファーウェイなど一部のメーカーしか採用していないものだ。

1600万画素と深度測定カメラをフロントに備える

 カメラは1億800万画素+500万画素超広角+200万画素マクロ+200万画素深度測定。カメラアプリでも「108MP」を選択できるが、実はメインカメラは6400万画素であり、疑似的に1億800万画素にあげている。他社製品との差別化に、あえて高解像度を謳う仕上げにしているようだ。

メインカメラは6400万画素を1億800万画素にあげている

NATOのセキュリティー規格対応 Energizer「Hoox」

 Energizerの「Hoox」はタフ仕様のボディーのミドルレンジスマートフォン。チップセットはMediaTekのHelio P22を搭載する4Gモデル。メモリー4GB、ストレージは64G。5000mAhバッテリーに加え、IP69の防水防塵対応、1.2mの深さで30分使用できるタフな仕上げとなっている。ディスプレーは6.2型とやや小さい。カメラは4800万画素のシングル構成で、フロント側には800万画素を搭載する。

Energizerのタフスマホ「Hoox」

 Hooxの特徴は高いセキュリティー機能を持っていること。NATO(北大西洋条約機構)のセキュリティー規格に対応するハードウェアを搭載しており、内部に保存したデータの漏洩を防ぐことができるという。具体的な技術の説明はなかったが「世界で最も安全なスマホ」とのこと。

 またプリインストールされているアプリ「Hoox」を使った通話やメッセージも暗号化され、内容を傍受できないという。現在は開発中のモデルで、どのような価格で販売になるか楽しみだ。

セキュリティーを高めた通話アプリも搭載

WEB3スマホでNFTや仮想通貨も 安全に取り引きできる

 Inoiの開発中の「WEB3 PHONE」はこれからの時代のスマートフォンユーザーが日常的に使うであろう、仮想通貨取引などを安全に利用できる製品だ。開発中のモデルでありハードウェアスペックはまだ確定していない。OSはAndroidで動き、専用のアプリケーションがビルトインされている。なお、アプリやシステムを開発しているのはスウェーデンのMinima Global社だ。

WEB3 PHONE

 専用アプリケーションからは、仮想通貨やNFTの売買が可能。メッセージを含む通信はすべて暗号化される。ハードウェア的なコールドウォレットは搭載していないものの、安全性をOSレベルで強化しているという。

仮想通貨やNFTアートの取り引きに向いている

 仮想通貨やNFTアートの売買は今後活発化していくだけに、安全性の高いスマートフォンを求めるユーザーは増えていく。スマートフォンのカメラ性能は今の使い方であればすでに行きつくところまで達しており、これからはハードウェアの性能アップより、セキュリティーをどう高めていくかを各メーカーは考えていく時代になりそうだ。

街中で見つけたNFTアートをスマートフォンから気軽に買える時代が来るかも

スマホを使うだけでアマゾンギフトがもらえる 「Mode Earn Phone」

 ベルギーのBmizeが開発した「Mode Earn Phone」はスマートフォンを使うだけで毎日お金がもらえるという夢のような製品だ。初代モデルは2020年に発売され、現在後継機が開発中で、まもなく発売予定という。スペックはMediaTekのオクタコアCPU(型番非公開)搭載、メモリー4GB、ストレージ128GB、カメラは1300万画素で4000mAhバッテリーを搭載。スマートフォンとしての性能は抑えめだ。

まもなく発売になるMode Earn Phoneの2世代目モデル。性能は低い

 しかし、Mode Earn Phoneの最大の特徴はスマートフォンを日々使うことでポイントをゲットできることなのだ。本体を購入せずとも毎月10ドルを支払えば利用でき、18ヵ月おきに新しい機種に交換してくれる(通信費は別途キャリア契約が必要)。1日4時間、音楽を聴く、ゲームをする、ニュースを読む、アンケートに答える、ビデオを見る、検索する、といったスマートフォンの操作をするだけで年間最大900ドルを得ることができるという。主に広告を表示することでユーザーはポイントをゲットできるようだ。

ポイントゲットのためのMode Earnアプリがプリインストール

 それだけではなく画面のロックを解除する、本体を充電するといった、ハードウェア操作でもポイントが加算され、ポイントはアマゾンギフトなどで受け取ることが可能。実際にアメリカのアマゾンで販売されており、購入者の評価を見ると実際に収益を得ているという体験談が書かれている。ネガティブ評価もあるが、この製品の本質から外れている内容のため、どうやらポイントは本当に得られるようだ。実際に使い勝手を試してみたいものである。

実際に収益が得られるという。ぜひ試してみたい

スマホのバックパネルも自分で交換できる DONO「ESG-X20」

 韓国のDONOはフロントのガラスはもちろん、背面のバックパネルも自分で交換できるスマートフォン「ESG-X20」を展示していた。パッケージは普通のスマートフォンよりも大きく、ディスプレーの表面を覆う保護ガラスと、背面のバックパネルがセットになっている。落下させてしまい、ヒビが入っても自分で交換修理ができるのだ。

前後のパネルを自分で交換できる「ESG-X20」

 チップセットはMediaTek Helio G95、メモリー8GB、ストレージ256GBを搭載。6.46型ディスプレーに1600万画素のフロントカメラを搭載。メインカメラは6400万画素+800万画素超広角+200万画素マクロ+200万画素深度測定で、5000mAhバッテリーを搭載する。スマートフォンとしての性能は悪くはないだろう。

ミドルハイレンジクラスのスマートフォンだ

 パネルは付属の工具で取り外しでき、自由にパネルを変えられる設計になっていることから、外観のカスタマイズも自在にできる。企業がノベルティーとて自社ブランドを大きく掲示したスマートフォンを作ったり、保険会社が顧客に提供する専用端末としての展開など、カスタマーニーズに適した外観の製品を手軽に作ることができるわけだ。

ノベルティーや企業向け専用製品として外観のカスタマイズもできる

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