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「これはやってきたな」raytrekの新PCケースにイラストレーターも唸る

ASCII.jp / 2022年12月2日 22時30分

サードウェーブが発表会を実施し、「raytrek」の新ケースを採用するデスクトップパソコン「raytrek 4C Series」を発表

 サードウェーブは12月2日に発表会を実施し、クリエイター向けパソコンブランド「raytrek」から、新たに開発されたPCケースを採用するデスクトップパソコン「raytrek 4C Series」(以下、4C Series)をお披露目した。

 4C Seriesは、同社がさまざまなクリエイターからヒアリングし、「クリエイターがフォーカスした音、形、色に集中するためのPC」をコンセプトとしたPCケースを新たに設計。「落ち着きのある質感」「本物感」「高いメンテナンス性」「親しみやすさ」「高い冷却性能」を目指し、製品を開発したという。

サードウェーブ 製品・マーケティング統括本部 プロモーション部 raytrek サブプロダクトマネージャーの黒川 裕大氏(写真左)と、サードウェーブ執行役員 製品・マーケティング統括本部 統括本部長の佐藤 和仁氏(写真右)が登壇

シルバーとブラックのツートンカラー 傾斜を採用したコンソールパネル

発表会では3つのポイントにわけて紹介

 4C Seriesのケースは、「存在感がありつつも主張しない、クリエイターが主役であることを忘れない」をコンセプトに、シルバーとブラックのツートンカラーを採用。ツールとしての役割を主張する配色にしたという。フロントのシルバーの部分には、落ち着きのある質感を実現するために、ヘアライン加工が施してある。

デザインの特徴
シルバーとブラックのツートンカラーを採用
フロントはヘアライン加工が施されている

 また、親しみやすさを感じてもらうために、フロント両サイドには曲線を採用。これにより、正面から見たときに細く見えるような役割も担っているとのことだ。

機能の特徴

 前面のインターフェース部は、GALLERIAのケースと同様45度の傾斜があり、周辺機器を接続しやすくなっている。加えて、GALLERIAのケースとは異なり、電源ボタンとインターフェースのラインに窪みを設けており、手触りだけである程度位置を把握できるようになっているのもポイントだ。

インターフェース部分には45度の傾斜があり、アクセスしやすくなっているほか、窪みが設けてあって手探りでも場所がわかりやすいようになっている

 また、電源ボタンにもこだわっており、あまり見たことがない仕様になっている。ボタンを下におろすと電源が付き、もう一度降ろすとオフになる。ボタン部分は控えめに光るようになっており、机の下など暗い場所に置いてあっても、視認しやすいようにもなっている。

電源ボタンは下におろすと電源のオンオフが可能

4ヵ所のフィルターが簡単に着脱可能 パソコンに詳しくない人もメンテナンスしやすく

性能の特徴

 4C Seriesは、フロントの両サイドに吸気口があり、取り外し可能なフィルターが備わっている。フィルターはマグネットで固定されており、簡単に取り外しできる。加えて、左サイドパネルと天面、底面にもフィルターがあり、こちらも取り外すことが可能だ。

フロントの両サイドに吸気口がある
マグネットで固定されていて簡単に着脱できるフィルターを搭載
天面のフィルター
左サイドパネルのフィルター
底面のフィルター
底にはゴム足がついており、通気がよくなっている

 4ヵ所のフィルターが“簡単に”取り外し可能なのは、4C Seriesのケースならでは。これは、クリエイターの中にはパソコンについてそこまで詳しくない人もいるため、そういう人でも簡単にメンテナンスできるよう配慮しているとのことだ。

360mmラジエーターの水冷クーラーまで搭載可能 フロントは14cm×2、リアは12cmのケースファン採用

 ケース内部には、フロントに大口径の14cmファンを2基、リアに12cmのファンを1基採用。前面から冷たい空気を取り込み、天面や背面から排気する仕組みになっており、エアフローもしっかりしている。

フロントに14cmのファンを2基採用
リアに12cmのファンを1基本採用

 加えて、360mmまでのラジエーターを採用する水冷クーラーも搭載可能。なお、360mmの場合は後述するベイはなしになるので注意が必要だ。なお、GeForce RTX 3070 Ti以上のビデオカードを選択した場合は、ビデオカードステイが付属する。

水冷クーラーも搭載可能。
加えて、GeForce RTX 3070 Ti以上のビデオカードの場合、ビデオカードステイが標準で付属。5インチベイも設置してあった

 4C Seriesのクリエイティブ向けマシンとして特徴的なのが、5インチベイ×2を採用している点。こちらには、BTOで光学式ドライブやSDカードリーダーを追加できる。加えて、容量を沢山使うクリエイターにとって、ストレージ容量は重要なため、大容量HDDを搭載しておくというのもありだ。

 なお、ベイは3.5、2.5インチをそれぞれ2基ずつ採用。BTOカスタマイズによって、大容量マシンに仕上げることも可能だ。

は3.5、2.5インチベイをそれぞれ2基ずつ採用

「これはなかなかやってきたな」イラストレーターのPALOWさんが語る4C Seriesの魅力

 発表会では、東京藝術大学院映像研究科長 大学院映像研究科メディア映像専攻教授の桐山 孝司氏が登壇。東京芸術大学で実施している、デジタルツインやメタバースを活用したあらたな芸術表現・体験の研究開発などを実施する「東京藝大アートDX」について紹介。

東京藝術大学院映像研究科長 大学院映像研究科メディア映像専攻教授の桐山 孝司氏
「東京藝大アートDX」というワークショップを実施し、raytrekも協力していたという

 大学内のコンサートホールや展示ルームを3Dスキャンし、VR内でコンサートを視聴したり、展示作品を見たりできるようにしたという。加えて、上野公園エリアを3Dスキャナーで点群データ化し、オンラインで体験可能なバーチャル空間として公開する「デジタル上野の杜プロジェクト」も実施。こちらもデジタル上野公園の中に学生が制作した芸術作品を展示したのだという。

大学内のコンサートホールや展示ルームを3Dスキャン
、上野公園エリアを3Dスキャナーで点群データ化し、オンラインで体験可能なバーチャル空間として公開
デジタル上野公園の中に芸術作品を展示

 なお、raytrekは東京藝術大学のこういった取り組みに機材提供を実施して協力している。桐山氏は4C Seriesについて「4C Seriesは、従来よりも性能と信頼性が高くなったなと感じています。あらゆるクリエイティブをする人にオススメです」とコメントした。

 続いて、イラストレーターのPALOW.さんが登場し、トークセッションを実施。PALOW.さんのスタジオでは、ゲームや書籍のイラスト、デザインワークを手掛けているだけでなく、実際に展示会なども手掛けているという。

イラストレーターのPALOW.さんが登場
ゲームや書籍のイラスト、デザインワークを手掛けているだけでなく、実際に展示会なども実施している

 PALOW.さんは4C Seriesについて「最初みたときに、これはなかなかやってきたなと思いましたね。PCケースって黒が多くて白も最近出てきましたけど、インテリアとして馴染むパソコンと考えると、正直物足りないとい印象がありました。ですが4C Seriesはシルバーとブラックのツートンカラーで、インテリアとして部屋に馴染むものが出てきたなと思いました」とコメント。

 また、機能については「前面の吸気フィルターが外しやすいというのはいいですね。底面が外しやすいケースは結構ありますけど。クリエイターは誰しもがパソコンに詳しいわけではないので、掃除ができないゆえにパソコンの性能をフルで発揮できていないということもあります。なので、これだけメンテナンスしやすいケースであれば、詳しくなくても掃除しようと思うので、いいですよね」と語った。

 最後に「クリエイターがWindows PCを購入するにあたって『これ!』というものは今までなかなかなかったんですけど、クリエイターを目指す人にオススメできるマシンがついに出たなと感じました」とコメントし、トークセッションを締めくくった。

4C Seriesの主なラインアップ

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