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Apple Musicでカラオケ! 年末から使える「Sing」はどんな機能?

ASCII.jp / 2022年12月8日 12時0分

12月の後半から始まる新サービス「Apple Music Sing」の詳細を報告します

 Apple Musicが配信する数千万の楽曲で「カラオケ」が楽しめる機能が12月末に追加されます。「Apple Music Sing」と名付けられた新しいサービスの内容について、取材によりわかったことをまとめてみました。

数千万曲の歌詞を見ながら歌える機能

 Apple MusicにはiPhoneにiPad、Apple TV 4Kを接続したテレビの画面などに、対応する楽曲の「歌詞」を表示できる機能があります。歌詞の一部をFacebookやインスタグラムのストーリーズとして、あるいはメッセージに添付して「シェア」する機能も楽しめます。

楽曲の再生ページの左下にある歌詞表示アイコンをクリック。歌詞の全画面表示や共有機能が現在も利用できます

 12月後半から世界のApple Musicユーザーに提供されるApple Music Singは、いわゆるカラオケを楽しむための新機能です。Apple Music Voice以外のサブスクリプションプランを登録するユーザーが、追加料金を払うことなく利用できます。

楽曲のジャンルやテーマごとに分けられた50以上のカラオケ対応プレイリストが加わります

 対応する楽曲は邦楽も含む数千万曲。Apple Musicの「検索」タブの中に新設される「Apple Music Sing」のカテゴリには、ジャンル別に分けられた50以上のカラオケ対応プレイリストが用意されます。

操作性はとても良さそう

 歌いたい楽曲を選んで、画面に表示される「歌詞表示」と「マイク」のアイコンをタップします。マイクのアイコン選択から表示されるスライダーを上下させるとボーカルの音量が変わります。著作権利の関係からボーカルの音量を完全に消すことはできませんが、ボリュームを絞りきるとかなりバックグラウンドの演奏だけに集中できるバランスになります。

ボーカルトラックの音量をスライダーにより調整できるようになります

 アップルではこれまで独自に研究開発を続けてきたオーディオ機器のノイズキャンセリング機能、FaceTime通話による音声分離や、その他の機械学習によるアルゴリズムのテクノロジーをまとめあげて、Apple Music Singのボーカル調整機能を実現したといいます。

 トラックの分離処理はクラウド側ではなく、iPhoneなどデバイス上で行われるため、スライダーによる音量調節、あるいは歌詞を音節ごとにタイミング良く表示する高い操作性を特徴としています。

対応するデバイスはiPhone、iPadとApple TV 4Kであることが発表されています

 Apple Music Singの対応デバイスはiPhoneとiPad、および最新のApple TV 4Kであることが発表されています。機種やOSのバージョンについて、取材によりわかった追加情報があればお伝えします。なおAndroid版、およびブラウザ版のApple Musicでは利用できないようです。

音楽サービス「LINE MUSIC」も、ボーカルの音源を分離して音量バランスを下げる機能などが充実しています

デュエット曲にも対応。今後のサービス拡大にも期待

 Apple Music Singには、ボーカルの音量調整のほかにも「デュエット表示」の機能があります。ふたり以上のボーカリストがかけ合いながら歌う楽曲を選曲して、「Sing」機能をオンすると画面の左右に歌詞が互い違いに表示されます。デュエット曲だけでなく、複数の歌手がスイッチしながらメインのボーカルパートを演奏する楽曲の場合は、どうなるのでしょうか。こちらはサービスが開始されたら試してみたいと思います。

 同様のカラオケ機能を提供するサブスクリプション音楽配信サービスには「LINE MUSIC」があります。LINE MUSICにはソニーが開発した音源分離技術を採用して、多くの楽曲のボーカル音量を低く下げる機能があります。スマートフォンに有線イヤホンをつないだ環境であれば、LINE MUSICのカラオケ機能で「採点」を楽しんだり、カラオケトラックに自分の歌声をミックスしてイヤホンで聴くといった楽しみ方も可能です。

 今回新規にローンチされるApple Music Singには採点機能に関するアナウンスはありませんが、好評を得ることで今後様々な機能が追加されることも期待できそうな気がします。筆者はギターを弾いたりもするので、反対に「ボーカル以外の演奏の音量を下げる」機能も欲しいと思いました。

 

筆者紹介――山本 敦  オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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