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3万円切りで手に入る23.6インチ湾曲タイプのゲーミングディスプレーMSI「G242C」レビュー

ASCII.jp / 2022年12月16日 11時0分

 プロゲーマー御用達サイズと言われる23.6インチで、湾曲タイプのゲーミングディスプレー「G242C」がエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)から発売中だ。

 湾曲画面は“没入感”という言葉と合わせて用いられることもあって、顔を覆うような大型ディスプレーに採用されることが多いが、23.6インチというコンパクトサイズでも十分メリットはある。さすがに没入感というには、かなり画面に顔を近づけないと味わえないが、視線移動で焦点距離がほぼ変わらなくなるため、目の疲れを軽減しつつ画面全体を把握しやすい。

 しかも、G242Cはゲーミング性能をそのままに価格をグッと抑えているのも特徴。今回はそんな本製品をレビューする。

最大170Hzのリフレッシュレートで速い動きも見やすい

MSI「G242C」。上部と左右はスリムベゼル採用なので、2画面、3画面で利用したときつなぎ目が目立ちにくい

 まずは本製品のスペックから見ていこう。23.6インチフルHD解像度で、VAパネルを採用し、湾曲率は眼球の曲面に近い1500R。リフレッシュレートはオーバークロック時に170Hzで、HDMI端子接続時でも165Hzを確保。応答速度は1ms(MPRT)と高速で、輝度は250nit、コントラスト比は3000:1となっている。

 最大表示色は1677万色で、色域はsRGBカバー率が96%、DCI-P3カバー率が89%なので、IPS液晶パネルより若干劣るものの、ゲームのプレイでは問題ないレベルだ。

 設置時の調整機構は、チルトの-5°~20°のみ。MSIの低価格戦略のモデルは、調整機構を省くことで価格を抑えているので、より調整して設置したいのであれば、VESA75にスペーサーネジで対応しているので、ディスプレーアームを活用することをオススメする。

ディスプレーの調整機構はチルトのみ

 背面はゲーミングディスプレーらしいデザインで、MSIのロゴも刻印。やはりLEDイルミネーションは搭載していないが、OSD操作のスティックタイプのナビキーは採用されている。

ディスプレーの背面。MSIのロゴの刻印が入っており、LEDイルミネーションはない
OSDの操作は、MSIディスプレー定番のスティックタイプのナビキー

 インターフェースは、HDMI 2.0b×2、DisplayPort 1.2a×1、ヘッドホン出力×1で、電源は36WのACアダプター接続となっている。

左から、HDMI 2.0b×2、DisplayPort 1.2a×1、ヘッドホン出力、電源端子

 ゲーミング機能としては、なめらかでカクつきを低減するFreeSync Premiumに対応。また、バックライトを明滅することで黒いフレームを挿入し、残像感を低減するアンチモーションブラーや視界が確保しづらい暗闇のシーンで、輝度を上げて見やすくするナイトビジョン機能も搭載。ゲーミングディスプレーとしての基本的な機能は揃っている。

 ほかにも、目の疲れを抑えるブルーライト軽減やアンチフリッカー機能も備えているので、長時間での使用でも疲労を軽減してくれる。

ブルーライト軽減などの目の疲れを抑える機能を装備

小さくても湾曲は見やすい

 実際に使ってみたが、筆者は特にディスプレーアームを使わずとも、十分プレイしやすい位置に設置できた。23.6インチでの湾曲画面は、大画面に比べれば包み込まれる感はさすがにないので、そういった面ではあまり効果は期待できないが、目を左右に動かす動作を頻繁にすると、平面タイプよりも見やすいと感じてくる。

筆者は、FPSは得意なほうではないが、このサイズで湾曲だと画面全体を把握しやすいと感じた

 そして、このサイズは画面全体が視界に捉えられるので、ゲーム全体を把握しやすい。FPSのときは、端のほうでなにか動きがあるとか、レースゲームのときはコーナリング時のクリッピングポイントやブレーキングポイントがわかりやすいとか、ゲームプレイの面ではメリットだらけかもしれない。

 170Hzというリフレッシュレートにより、残像感が少なく、速い動きでも非常に見やすい。「Blur Busters UFO Motion Test」のサイトで確認してみたが、IPSパネルより残像感はなくプレイできるはず。アンチモーションブラーをオンにすると、さらに見やすくなった。VAパネルは、発色はIPSに劣るが、応答速度は勝るということだ。

「Blur Busters UFO Motion Test」サイトの「Ghosting Test」。アンチモーションブラーをオンにしなくても、なめらかで残像感は少ない
同サイトの「Video Game Motion」。写真だとわかりにくいが、170Hz駆動部分は非常になめらか

 PlayStation 5の120Hz駆動対応ゲームにも対応。HDRには対応していないが、3000:1のコントラスト比なので、ある程度の逆光表現もできている。まぁ、勝つためのプレイでは逆光なんてないほうがいいし、ナイトビジョン機能のお世話になったほうが断然いいので、リアリティを求めていなければ無問題である。

「フォートナイト」など120Hz起動対応ゲームは、ゲームの設定で変更する必要がある
「グランツーリスモ7」の画面。夕日が眩しいコースだが、HDR対応のディスプレーほど走りにくくはない

湾曲ディスプレーでも3万円切りという嬉しい価格

 G242Cの実売価格は2万8000円前後。量販店など店頭販売を中心に展開しており、オンラインでの購入は大手量販店のオンラインショップなどでしかあまり見当たらない。ディスプレーは店頭で買うと持って帰ってくるのが面倒だが、自分の目で画質や残像感、使い勝手などをチェックできる。本製品で「小さい画面サイズでの湾曲ってどうなの?」と感じている人は、ぜひ先頭にて自分の目で確認してほしい。

 とにかく、ゲームを本気でプレイしたい人なら、23.6インチという画面サイズ+湾曲という選択肢は“アリ”でしょう。価格も安いので、初心者から中級以上のゲーマーにオススメしたいディスプレーだ。

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