サントリー「BOSS」30周年!「大人がなりたい職業調査」実施 ポイントは「やりがい」
ASCII.jp / 2022年12月23日 15時0分
サントリー食品インターナショナルは11月、1992年に発売した“働く人の相棒”「BOSS」ブランドの30周年を記念して、30代~60代の働く男女を対象とした「大人がなりたい職業調査」を実施しました。
本調査はインターネットで30代~60代の働く大人1500人を対象に実施され、各年代の比率としては30代が22.2%、40代で30.4%、50代で27.7%、60代以上で19.7%という分布になっています。実施期間は2022年10月14日~10月19日。
なお、本調査内容については、サントリー食品インターナショナルの公式サイトにて全文が掲載されています。
大人がなりたい職業ランキング 2022 調査内容について
この30年間でさまざまな職業が誕生し、職場の環境や働き方も大きく変化を迎えている中、同社では、アンケートで判明した「今、大人がなりたい職業」やその理由から、現代の大人の「働くこと」に対する価値観を紐解いています。
具体的には、性別や年齢、職業・キャリア、スキルなどの諸条件を考慮せずに行なった”今、大人がなりたい職業”の調査では、全体の72.1%が「新しい職業にチャレンジしたい」と回答し、男性(69.0%)より女性(75.8%)の意向が高く、中でも30代(80.5%)と50代(79.2%)の女性のチャレンジ意向がおよそ8割と高くなっています。
またチャレンジしたいと答えた1081人に、今なりたい職業を尋ねたところ、1位「医師」(6.6%)、2位「社長・起業家」(4.3%)、3位「パイロット」(3.5%)という結果に。
上記の職業に就きたいと思った理由については、医師は「人を助けたい」「社会の役に立ちたい」が多く、社長・起業家は「自分の力を試してみたい」、パイロットは「憧れ」「子どもの頃からなりたかった」という声が多く寄せられていました。なりたい職業を選んだ理由を選択肢の中から答えてもらうと、「やりがい」(49.6%)がほぼ半分を占めるという結果になりました。
さらに昨今、YouTuberやパーソナルトレーナーなど新しい職業が生まれる中、同社は「この30年間で生まれた新職業でなりたい職業ランキング」についても調査を実施。
男性のトップ3は「システムエンジニア」(15.2%)、「デイトレーダー」(14.4%)、「YouTuber」(10.5%)で、女性は「公認心理師」(18.7%)、「野菜ソムリエ」(14.2%)、「動物看護師」(13.7%)という結果になりました。
「この30年間で生まれた新職業でなりたい職業ランキング」についても、なりたい理由の一位に「やりがい」(35.5%)が挙がり、給与や待遇面、仕事の将来性よりも、やりがいが重要視されている結果になっています。
昨今の働き方の変化がこうした結果となっているのか、本調査を行なった経緯、調査内容、そしてアンケート内で大人が答えた「やりがい」について、サントリーの広報担当者の方にインタビューしました。
広報担当者にインタビュー
――今回、大人がなりたい職業調査を行なった背景について教えてください
蛭田さん:BOSSは「働く人の相棒」ということを発売以来、コンセプトにしています。1992年から販売している商品で、今年30周年を迎えたことを記念して、「今、大人がなりたい職業」などをアンケート調査したり、大人の働くことへの価値観を紐解くことで、働く人への寄り添う姿勢を提示できたらいいなと考えました。
――「今、大人がなりたい職業」と「この30年間で生まれた新職業でなりたい職業」のランキングを比較したとき、男女でかなり違う結果になりましたね?
蛭田さん:「この30年間で生まれた新職業でなりたい職業」のランキングのほうでは、男女でなりたい職業が違いますね。質問では諸条件(年齢、職業・キャリア、スキルなど)を考慮せずに選んでもらったのですが、男性のほうは今の自分の職業に近いものを選んでいると思っています。
一方、女性のほうは1位が公認心理士だったのですが、「今の世の中に必要な仕事だと思う」などといった時流に即した回答があがっており、そこが男女のランキングの違いとして現れたのかなと思っています。
――男女の違いでは、別の職業へのチャレンジ意向でも女性のほうが男性を上回ってますね。
蛭田さん:(上記と)同じことが言えると思います。女性のほうが新しいチャレンジに前向きなのかなと。女性は自分に近い職業よりもやりたいことだったり、貢献したいといったりした理由で選んでいたようです。
――調査では「やりがい」という理由を男女ともに多く回答していたと思います。
蛭田さん:今回の回答などを見ていると、仕事へのモチベーションや、自分の働きが人の役に立っている、だれかを幸せにしているといったことが「やりがい」という言葉に現れていると思います。
これには時代も関係していると思っていて、人生100年時代といわれる中、定年も伸びたことで、働く時間を自分の納得のいく時間に使いたいという思いも反映されているのではと感じています。
――充実した時間をキャリアの中で見つけることが、これから働く上で大事になってくるのでしょうか?
蛭田さん:そうですね。ワークライフバランスも重要視される中、仕事とプライベートの垣根が薄くなってきている時代ですから、仕事に費やす時間を上手に使いたいという人は多いのではないでしょうか。
――蛭田さんが思うやりがいはなんでしょうか?
蛭田さん:自分の仕事が社会にとってどれくらい役立つのか、意味を持つのかと考えたときに思い浮かんだものが、やりがいになっていると思います。たとえば、自分の仕事が会社のためになったときや、それによって給料があがって家族が喜ぶとき、後輩の為に頑張ろうとするときもやりがいになるので、その時々によって違ったやりがいが生まれますね。
――BOSSでは現在「宇宙人ジョーンズ・禁じられた惑星篇」というCMが放映されています。地球で働き続ける宇宙人という設定のジョーンズが仕事ができなくなるというのは衝撃的な内容でしたが、CMの制作意図などをお聞かせください。
蛭田さん:「宇宙人ジョーンズ」シリーズはその時代観を捉えた内容が多いシリーズになっていますが、宇宙人という引いた視点から客観的に見ることで、働く人が共感するような内容を意図しています。
今回のCMでは「なんで人って働くんだっけ」ということをテーマに、仕事のある世界とない世界を両方描くことで、働く意味について考えさせられるような内容にしています。
また、CM内での中島みゆきさんの「ファイト」という言葉のように、ちょっと大変だなと思うときでも『BOSSがそっと寄り添っているよ』というメッセージを込めています。
――働く人の環境が変化していく中で、BOSSというブランドはどう変化していくのでしょうか?
蛭田さん:BOSSとしての考え方は「働く人の相棒」というところに一貫しており、商品開発もこの“働く人の相棒”という言葉のもとに考えています。
環境の変化、働き方の変化をしっかり捉えることはBOSSとしても大事だと思っていますが、一方で働くことの本質や働く人の気持ちなど変わらない部分もあります。変わる部分、変わらない部分をしっかり捉えて、そこに寄り添い続けることが大事だと思っています。
――やはりBOSSは相棒という言葉がしっくりきますね
蛭田さん:そうですね。人によっては隣で伴走したり、ちょっと後ろから背中を押したりするような存在であったらいいなと思っています。
――ありがとうございました。
30周年を迎えたBOSSは“働く人の相棒”というコンセプトを守りながらも、上手く世の中の変化も取り入れてきたブランドだと思います。
象徴的なのは、近年でいうと2017年に発売されたペットボトル飲料の「クラフトボス」シリーズではないでしょうか。
それまで缶コーヒーのイメージが強かったBOSSですが、多様な働き方が推奨され始めた時期において、クラフトボスシリーズは“働く人の相棒”という変わらない軸を持ちながら、柔軟に世の中に浸透したように感じます。 「環境や働き方、働く職業が変わっても、働くことの本質は変わらない」という言葉がインタビューの中では印象的でしたが、働くことの本質というものを自分の中でしっかりと持っておけば、変化が訪れても対応できるのではないかと個人的にも思います。
これから世の中にどんな変化があろうとも、すぐ横に”働く人の相棒”BOSSが寄り添ってくれるのは心強いですね。
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