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世界最小の12世代コア搭載ノートPC「OneMix4S」実機レビュー = カバンに常備するならこのマシンだ!

ASCII.jp / 2022年12月21日 10時0分

 今年はミニノートもいろいろ登場したが、年末ぎりぎりで、みんな大好き「OneMix」シリーズの最新モデル「OneMix4S」が、テックワンから発売になった。

ついに12世代コア搭載で 爆速激小ノートだ

 OneMix4Sは2021年2月に発売となった「OneMix4」の後継機種だ。ボディデザインはほぼ変わらず、CPUが12世代コアになりました版で、「世界最小」の12世代コアPCである。

 OneMix4ではCPUが11世代の「i5-1130G7」と「i7-1160G7」だったが、今回は12世代となり、標準モデルが「i3-1210U」で、プラチナエディションが「i7-1250U」である。

 つまり、OneMix4では両モデルともに4コア8スレッドでTDPが7~15Wだったが、OneMix4S標準モデルのi3-1210Uは「6コア8スレッド」で、内蔵グラフィックスは「UHD」だが、上位の「i7-1250U」は「10コア12スレッド」でTDPが9~29Wで最高4.7GHz。OneMix4Sでは標準モデルとプラチナエディションの性能差が大きくなったことになる。

 メインメモリーは16GBと容量は変わらないが、OneMixx4の「LPDDR4x」から、今回の4Sでは「LPDDR5」へと、これも高速化した。ストレージはPCIe 3.0 x4と先代と同じで、標準が512GB、プラチナエディションでは1TBと2TBがある。

 ディスプレーも変わらず10.1インチのLTPS液晶2560×1600ドットで、縦横比は16対10なのはうれしい。sRGBカバー率100%で、もちろん10点マルチタッチとペン対応。ペンは前モデルの2048段階筆圧検知から、4096段階筆圧検知も可能となった。

 インターフェースはタイプC×3とマイクロSDカード、イヤホンジャックで指紋認証機能を電源ボタンに搭載している。マウスやUSBメモリーのためにタイプAを1つだけでもつけていただけると便利なのだが。

10.1インチで2560×1600ドットは非常に精細。明るさと鮮やかさも十分である。
本体左(写真上)にはタイプC×2とマイクロSDカード、右にはオーディオジャックとタイプC、指紋センサー内蔵の電源ボタン。
冷却のためのエアーは底面から吸って、背面から放出される
左は14型のNEXTREME Carbon、カバンに入れやすいのはやはり10型だ。

 ボディサイズは227×157×17ミリ、重量769グラム、バッテリー容量38.5Whも前モデルと変わらない。

 キーボードは標準・プラチナともに日本語とUS配列を選択できる。キーの数は変わらないが、US配列ではカナ表記がキートップにないのでスッキリしている。特にUS配列好きのおじさんとしては、とてもうれしいのだ。

 メインキーのピッチは実測18.5ミリあり、10型マシンながら本気で打つことができる。ストロークもいい重さで、クリック音もせず、どこでも気兼ねなく文字入力ができる。

今回試用した「OneMix4S」の日本語キーボード
こちらは前回試用した「OneMix4」のUS配列。「ろ」のキーが右SHIFTになっている。
キーボードバックライトは明るめで非常に役に立つ。

 ちなみに、「Fn+BS」でターボモードがONになり、「Fn+P」で静穏モードになる。OneMix4ではTABとBSだったので、ちょっと変更になったわけだが、メニューなどによらず、ワンタッチで切り替えられるのはとても便利なのだ。

 タッチパッドは90×47ミリで、感度は非常によくストレスはないが、クリックが重めで「プッチン」と音がするのは改善して欲しいところだ。

右は8.4インチのOneMix3。キーボードの打ちやすさは格段に10型のほうがいい。

CPUもSSDも高速化達成 バッテリーは2倍もつのだ

内部構造もOneMix4とほぼ同じである。
SSDはM.2のフルサイズを使っている。
ファンは直径4.5センチで、全力で回るとけっこうな風圧になる。

 今回のOneMix4Sはプラチナエディションのi7-1250U搭載機である。比較はOneMix4のプラチナエディションi7-1160G7とした。

 1160G7は4コア8スレッドでTDP UPが15Wで4.4GHz、今回の1250Uは10コア(Pコア×2+Eコア×8)で12スレッドで最高29Wの4.7GHzである。

 まず、CPUの回りっぷりだが、CINEBENCH R20では1901、R23では4962が出た。OneMix4では1545と3973だったので、23~25%の速度UPである。

 3DMarkのほうは、TimeSpyが1319、FireStrikeが3430、WildLifeが9978で、先代のOneMix4とほぼ同じだった。内蔵GPUはインテル Iris Xe グラフィックなので、ここは仕方がないところだ。

 ストレージはマルチシーケンシャルリードが2472で、ライトが1910と、OneMix4より33%と12%向上していた。搭載されていたのはPCIe 3.0 x4のドライブで先代と同じだが、十分高速な値。Windowsやアプリの起動もストレスがない。

 バッテリーは、変わらず38Whを内蔵しているが、ディスプレー輝度最高でネットアクセスとキー入力を繰り返したところ、ちょうど5時間駆動した。OneMix4では2時間45分しか持たなかったので、約2倍に伸びたことになる。12世代コアのEコアによる省エネが効いた証拠で、これだけでも4から4Sに買い替える意味があるくらいだ。

 付属するACアダプターは65W出力ながら、超小型で軽量(実測87グラム)だ。5、9、12、15Vでは3A、20Vでは3.25A出力でPD対応なので、持ち歩いてほかの機器に給電できるので便利だ。

 これで、消費テストと同じ条件で稼働しながら充電を行ったところ、0%から50%までが54分、70%まで80分、90%まで119分で充電できた。ややノンビリ型だが、バッテリーにはやさしいし、ACアダプターが軽いのでオッケーなのである。

付属ケーブルは編み込み式で冬でも固まらず非常に扱いやすい。
合計で863グラムはカバンにも肩にもやさしいですね。

13型とは違って気軽にカバンに入れられる スピードUPでさらに魅力UPだ

 モバイルノートとしては富士通やNECの超軽量モデルが600グラム台を実現している。OneMix4Sは実測で776グラムあるが、カバンへの入れやすさは格段にラクチンだ。

 メールならスマホで対応できるが、ワードやエクセルドキュメントの直しとなると、やはりPCでやりたくなる。ペンで赤入れもできるし、カバンにOneMix4Sが入っていれば安心なのだ。

 さらに、OneMix4Sは液晶がグルリんと一回転するので、ファーストフード店や電車の中で映画やドラマを見るにもスマホとは比べられない体験になる。

 ボディカラーは、標準モデルがブラックで、プラチナエディションがスペースグレーのみで選べない。黒くて速いのが買えないのはちょっと悲しいのである。

 価格は標準のOneMix4Sが14万9800円、プラチナエディションの1TBが18万8800円、2TBが20万7800円だ。すでにテックワンの公式サイトでは10%OFFクーポンなども配布されているので、お正月休みの楽しみに、年明けの常備PCに、ぜひゲットしてほしいのだ。

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