春に衝動買いした15.6インチ「echo show 15」をやっと設置したら、なかなか便利!
ASCII.jp / 2022年12月23日 12時0分
設置場所が決まらぬまま8ヵ月もの長期間を 無駄にダイニングテーブルの上で過ごしてしまった……
実は2022年の3月に、アマゾンから歴代最大サイズの15.6インチ液晶ディスプレイを搭載した、echo show 15の購入の勧誘メールが届いた。即日衝動買いして、翌4月の初旬には自宅宛てに配送された。しかし、ひょんなことから8ヵ月もの長期間を箱に入ったまま自宅のダイニングテーブルの上で過ごすことになってしまった。
echo show 15は、従来のecho showシリーズの中では最大サイズ。従来製品のように、デスク上に直置きする以外に別売の専用スタンドで大きな額のように立てかけて設置したりもできるが、同梱の壁掛け用マウント金具とネジを使用して壁面に取り付けるのが基本形のようだ。
echo show 15のパッケージには本体と壁掛け用マウント金具、ネジ以外に専用ケーブル付きACアダプターとクイックスタートガイドとお知らせ、重要情報の小冊子などが同梱されている。
echo show 15の標準的な壁面取り付け方法は、石膏ボードに電気ドリルを使って直径8mm程度の大きな穴を開け、まずアンカーを取り付ける。続いてネジでぶら下げ用の金属プレートを取り付ける、といった一般的なタイプだ。なかなか失敗が許されない作業だ。自前で原状回復が条件の賃貸マンションでなくても、少しビビりそうだ。
echo show 15を衝動買いした時には即取り付けるつもりだったので、echo show 15の基本パッケージに加えて、サードパーティが発売している石膏ボード用の固定金具「壁美人 Echo Show 金具」という製品も同時に買った。筆者のような素人向けの便利なツールまで手に入れていたが、家の中のどこにecho show 15を取り付けるかが決まらないまま、8ヵ月が無駄に過ぎてしまった。
本来、興味がないわけではないので衝動買いしたecho show 15は、翌日から長い期間ダイニングテーブルの上で不遇の幼少期を過ごすこととなった。ひとまず電源をつなぎ、初期設定も終了し筆者と家族の音声IDとビジュアルIDも登録し、声や顔認識をして各自の「今日の予定」や「やることリスト」「買い物リスト」「お天気や気温」などでそれなりに働いていた。
しかし、24時間8ヵ月も常時テーブル上に平置き状態なので、時には画面の上に雑誌やチラシやUSBケーブルなどが置かれたりして、echo show 15としては本当にかわいそうな幼少期だったと思っている。
11月に入って今年やり残したことをいろいろ考えていたら、食卓の隅っこにあるecho show 15が目に留まった。そしてアッと言う間に12月。師走とはおもしろいもので、どうも「このまま年を越してはよくない」という気持ちが俄然強くなってきた。「何とか年内にecho show 15をどこかに吊るそう」というのが、家族全員の目的となっていた。
12月も中旬に入り、いよいよお尻に火がつきだした。しかし家中の壁のどこを探してみても、echo show 15に適したスペースはなかなか見つからない。要件はそれほど大変ではないと思うのだが……縦置き横置きのどちらかが可能な「40×25cm」ほどの何もない壁面、取り付け金具を含めてもせいぜい出っ張りは5cmほど。
縦置き・横置きを時によってダイナミックに切り替えたければ50cm平方ほどの面積が要るが、もはやそんな贅沢は考えていない。そしてもう1つの重要な要件は、ACアダプターを使うので壁面コンセントが近くにあることくらいだ。
家族会議の結果、家族が1日に何度も通過する場所、立ち止まってecho show 15を指先で操作しやすい場所。リビングにいても食卓側にいてもecho show 15が何とか見える場所……ということで、最終的に玄関に繋がる廊下に出るリビング内に設置することを決めた。周囲にはLDKの天井ライトスイッチやインタフォーン、床暖房のスイッチなどがある壁面だ。
昔はその空間にプロジェクターで100インチ近い映像を映したりしていた大きな壁面だが、すでにプロジェクターも使っておらず自然に流れるまま大きなクリップボードになってしまい、多くの写真が無造作に貼られている空間だった。今回は、それらすべての写真を取り除いて、echo show 15のフォトフレーム機能で順次表示させることにした。
設置場所さえ決まれば 壁美人での取り付けは簡単!
さて、やっと壁美人の出番だ。まずは一時的に、両面テープでecho show 15を壁面に取り付けてバランスを見てみた。続いて壁美人を使って、付属のホッチキス用専用弾32個を180度開くホッチキスに入れ、「タッカー打ち」でどんどん打ち込んでいくだけで完成だ。壁美人の金属引っ掛けフックは、想像のはるか上で安定して固定できた。
壁美人の壁面取り付けは、本来なら水準器を使って厳密にやるのが正しいが、付属のテンプレート用紙でも大丈夫だった。echo show 15は、ガッチリと水平に固定できた。もうこれで、あとはecho show 15を取り外した多くの写真代わりのフォトフレームとして活用できれば十分だった。しかし、実際にecho show 15がいろいろなデータを表示してくるのを見ていると、だんだんと欲が出てきた。
「買い物リスト」やPrime Musicも快適 音声入力の買い物も極めてスムーズ
フォトフレーム以外に何に活用するか考えてみたが、ひとまずは15.6インチの大きな画面の一覧性を利用して、デフォルト設定のフォトフレーム、やることリスト、買い物リスト、お天気情報、今日の予定あたりで十分な感じだ。加えて最近サポートされたFire TV機能でPrime VideoやYouTubeが観られれば十分だ。しかし、この場所で立って映画を一本見るなんてのは想定外だ。せいぜい予告編やプリビューをして、お気に入りに登録するくらいだろう。
立って観るPrime Videoと異なり、Prime Musicはなかなかありがたい。リビングに設置した大きなB&OのCDオーディオも出番が極端に減り、ちょうどBGMに適したサイズのプレイバック装置が我が家にはなかった。有料のAmazon Music Unlimitedに入会しない限りシャッフルモードだけになってしまって、プライムユーザーには評判が悪いようだが、筆者にはシャッフルで十分だ。
ステレオスピーカーの吹き出し口が本体の短辺にあるため、横位置使用なら左右にスピーカーが配置される形となり、壁面との反射と音の流れで、なかなかグッドな雰囲気でリビング中に音が広がる感じだ。スペースが許すなら、横置きを推奨したい。もちろん理想的な配置は、その日の気分や目的、コンテンツによって縦横を自由に選べることに変わりはない。
echo show 15は、音声で操作する以外に大きな画面サイズを使って指先のフリック操作も自由にできる。各種設定やアプリメニューの選択メニューは、上辺からのダウンフリック。やることリストなどのウィジェットメニューの引き出しは、右辺から中央へのフリックで表示が可能だ。
音声発話でお買い物もしてみたが、対象商品がecho show 15の大画面にビジュアルでも表示され、音声と指先タッチの両方で操作が可能なので、ケースによって好きな方を使ってecho show 15とコミュニケーションが取れるので、極めてスムースだ。
ウィジェットメニューは、通常では「本日の予定」と「やることリスト」「買い物リスト」「お天気」が常時表示されるようにセットしているが、もう一段左側にフリックで引き出すとPrime Videoの最近の視聴やミュージックの再生履歴、クックパッドなどが表示されるように、ウィジェットメニューで選択している。
本体の大小を問わずecho showの定番アプリと言えば、予定・買い物リスト・やることリストがその御三家だ。いずれも身近にあるスクリーン付きのechoデバイスやスマホ、スマートウオッチなどの入出力装置を使って、クラウドで保管管理してるデータをいつでもどこでも活用・更新できる。
買い物リストは、スマホでも筆者も愛用しているAlexa対応のwena 3(スマートウォッチ)でも、echo show 15本体でも、買い物するアイテムの追加や消込が可能で便利に使えている。Alexa対OK Googleの設置比が9対1の我が家では、グーグルのWear OSに対応するスマートウォッチではなく、Alexa対応のAmazon スマートウォッチがやけに欲しくなってきた。
echo show 15もほかのスクリーンとカメラ付きのechoデバイスと同様、内蔵カメラの捉えている映像を離れたところのスマホから見ることができたり、音声発話で他社製のP2Pカメラの見ている映像をecho showa 15上に小さなウィンドウ表示したり、楽しいこともいろいろできるが、一般的には日常便利な常用アプリには距離がありそうだ。
今回、先住デバイスが使っていたリビングのコンセント1個をecho show 15用に明け渡したために、玉突きが始まり廊下の夜間照明兼、「Alexa おはよう!」の発話で今日の予定とお天気を読み上げてくれていたEcho Flexを撤去した。そして、その任をリビングのecho show 15に肩代わりしてもらうことになった。すぐにスマホ上のAlexaアプリの「定型アクション」の対象をecho show 15に切り替えた。こういうことが簡単にできるところは、なかなか便利だ。
購入してから8ヵ月も経って、本来の使い方になってきたecho show 15だが、今のところ「予定」「買い物リスト」「やることリスト」「あさイチのニュース」と「お天気の読み上げ」「Prime Video」や「YouTubeのプリビュー」そしてド定番の「フォトフレーム」だけでも十分に役立っている。そのほかの技術的遊びは、ボチボチとやっていこうと考えている。
今回の衝動買い
・アイテム:アマゾン「echo show 15」 ・購入:Amazon.co.jp ・価格:2万9980円
・アイテム:若林製作所「壁美人 Echo Show 15用(WSKB-ES15)」 ・購入:Amazon.co.jp ・価格:3480円
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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