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「Redmi」ブランドの低価格タブレット「Redmi Pad」は動画鑑賞や読書に最適

ASCII.jp / 2022年12月25日 12時0分

 シャオミが2022年に投入した新しいタブレット「Redmi Pad」は、国内初となる「Redmi」ブランドを冠した10.61型のタブレット。3万9800円から購入できる低価格ながらも、高級感のあるボディーと見やすい90Hz駆動のディスプレーを備えたRedmi Padの実力を、実機から確認してみよう。

ボディーは薄く触感も良好

 まずは外観を確認すると、ディスプレーサイズは先にも触れた通り10.61型で、サイズは縦にした状態で157.98×250.38×7.05mm、重量は445g。2021年に投入されたハイエンドモデル「Xiaomi Pad 5」のサイズが約166.25×254.69×6.85mm、重量が511gなので、それと比べればサイズは大きく変わらず、やや軽いといった印象だ。

「Redmi Pad」の前面。デザインはスクエアで最近のタブレットのスタンダードな印象のものだ

 価格や性能などを考慮すると直接的な競合となりそうなのはオッポの「OPPO Pad Air」だが、そちらはディスプレイサイズが10.3型とやや小さいが、その分サイズも約154.8×245.1×6.9mm、重量も約440gとやや小さく軽い。デザインを除けば極端な違いがあるワケではないので、甲乙つけがたい内容であることは確かだ。

 基本的なデザインはXiaomi Pad 5に近く、左右対称のシンメトリーなデザインで、角に丸みはあるもののスクエアな印象。ディスプレーも狭額縁設計となっており、高級感という意味でいえば光沢感のあるXiaomi Pad 5の方がさすがに上だが、低価格タブレットにありがちな安っぽさは感じられない。

「Xiaomi Pad 5」(左)と並べてみたところ。カメラ部分などを除けばデザインはかなり近いが、素材感はさすがにXiaomi Pad 5の方が上だ

 また背面にはアルミ素材を採用、マットな質感で手にした時の触感も悪くない。10型クラスのタブレットとしては薄くて軽いことから、持ち運んで利用するのにもあまり負担は感じないだろう。

背面はアルミ素材で非常にシンプル。カメラの配置もシンプルだ

 側面のインターフェースを確認すると、縦にした状態で右側面に音量キーとmicroSDスロット、上面に電源キー、底面にUSB Type-C端子を搭載。上面・底面にはともに2つずつスピーカーが搭載されており、Dolby Atmosにも対応している。

右側面は音量キーを搭載。下部にはmicroSDスロットが備わっており、SIMピンを使ってトレイを引き出すタイプだ
上面には電源キーのほか、スピーカーを2つ配置している
下部にはUSB Type-C端子のほか、こちらにもスピーカーを2つ配置している

チップセットより3GBまたは4GBのメモリーが動作に影響

 タブレットは動画視聴が主な利用用途となるが、Redmi Padのディスプレイは解像度が2K(2000×1200ドット)で輝度が400ニト、色数も10億色、そしてリフレッシュレートも90Hzと充実度の高い内容となっている。先にも触れた通りDolby Atmosにも対応するなどスピーカーの充実も図られており、音響面での満足感も高い。

Xiaomi Pad 5同様Dolby Atmos対応なので、サウンドの設定から細かな音響設定ができる「グラフィックイコライザー」の利用も可能だ

 一方で基本性能を確認すると、チップセットはMediaTekの「Helio G99」を搭載。メモリーとストレージはモデルによって違いがあり、メモリー3GB/ストレージ64GB、メモリー4GB/ストレージ128GBの2つが用意されている。

 Helio G99は日本で採用端末が出ていないので実力が気になるが、ベンチマークの結果を見る限りでは全体的に、クアルコムの「Snapdragon 680」を搭載したOPPO Pad Airよりやや高いという評価になる。ただゲームによってはOPPO Pad Airよりプレイが厳しい印象を受けた。いずれにせよ性能的にはエントリースマートフォン相当と捉えておくのがよさそうだ。

「Geekbench 5」のベンチマーク結果
「3DMark」(Wild Life Extreme)のベンチマーク結果
「PUBG MOIBLE」のグラフィック設定は最大でクオリティが「HD」、フレーム設定が「高」まで上げられる
「原神」のグラフィック設定はデフォルトが「最低」だが、この状態でも快適にプレイできるとは言いがたい

 それでも通常操作に関しては、Xiaomi Pad 5のようにサクサクというわけにはいかないが、90Hz駆動のディスプレーも効果を発揮し、標準アプリでメールを書く、地図を見るといった軽い作業をする限りは比較的スムーズに動作する。ただ1つ気になったのが、メモリーの容量がかなり操作に影響してくることだ。

 実は今回お借りしているのはメモリーが3GBのモデルなのだが、AAAクラスのゲームなどメモリーを多く消費するアプリを動かした後にホーム画面に戻ろうとすると、数秒程度待たされることが多かった。

 しかもメモリーが3GBのモデルでは、画面を分割してアプリを2つ同時に利用することもできない。そうしたことからタブレットの利用頻度が多いのであれば、最初からメモリーが4GBのモデルを選ぶべきだろう。

カメラ性能は低いがバッテリーは大容量

 カメラを確認すると、背面カメラはタブレットということもあってこちらもやはり性能は高いわけではなく、800万画素/F値2.0(Exif値より)の1眼構成。「ショートビデオ」や「夜景」などの撮影機能を備えてはいるが、性能はあまり高いとは言えず、おまけ程度に捉えておいたほうが良い。

背面のカメラは800万画素×1のみ。タブレットということもあって性能は高くない
室内で撮影してみた写真。ノイズが出たり白飛びしやすかったりするので利用シーンは選ぶ印象だ

 一方のフロントカメラは、800万画素/F値2.3(Exif値より)とこのクラスのタブレットとしては性能が高め。それに加えて画角が105度とかなり広く、狭い場所でも自身の姿を広く映し出せることから複数人が参加してのビデオチャットなどに役立ちそうだ。

フロントカメラで撮影した写真。通常のフロントカメラと比べても画角がかなり広い印象だ

 それと比べると充実しているのがバッテリーで、容量は8000mAhとOPPO Pad Air(7100mAh)より大容量。18Wながら急速充電にも対応している点は安心感があるだろう。

 生体認証は指紋センサーを備えていないことから、フロントカメラによる顔認証のみとシンプル。他にもう1つ、便利だと感じたのが「読書モード」の存在で、ブルーライトを抑えたり、背景を紙風のテクスチャにしたりするなどして、電子書籍などを利用する際に目を疲れにくくしてくれることから安心感がある。

「読書モード」を利用すると、ブルーライトカットだけでなく背面のテクスチャを紙調に設定することも可能だ

【まとめ】メモリー4GBモデルを選んだ方が満足感は高い

 まとめると、Redmi Padは低価格ながら質感の高いボディと、コンテンツを楽しみやすく操作もスムーズにできる大画面、Dolby Atmos対応で迫力のサウンドが楽しめるスピーカーと、タブレットの主な用途である映像や電子書籍などのコンテンツを楽しむのに満足できる機能を備えていることは確かだろう。

 ただベースの性能の低さは否めず、Xiaomi Pad 5とはまったく違った使い方が必要なデバイスであることも確かだ。とりわけメモリーが3GBのモデルは、身の丈に合った使い方をしないと不満を抱きやすいことから、満足度を高めたいならばメモリーが4GBのモデルを選ぶことをオススメしたい。

 ただメモリーが4GBのモデルは4万4800円と、ストレージは64GBと小さいがメモリーは4GBのOPPO Pad Air(3万7800円)と比べ割高な印象が出てしまう。もちろん両デバイスにはほかにも違いはいくつかあるのだが、極端な差があるというわけでもないだけに選択が悩ましいかもしれない。

 

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