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デスクトップで作業したい、でもスペースがない……を解決する方法

ASCII.jp / 2022年12月27日 11時0分

マウスコンピューターの小型デスクトップパソコン「MousePro M610H」

 マウスコンピューターの「MousePro M610H」は、DVDトールケースとほぼ同じサイズのコンパクトな本体に、インテル第12世代Coreプロセッサーを搭載した省スペースデスクトップパソコンだ。

 VESA規格対応マウントが標準で付属しており、ディスプレーの背面に取り付けて一体型パソコンのように机周りをスッキリさせることができる。今回その実機を試すことができたので、製品の外観や使い勝手、パフォーマンスなどを2回にわたって紹介していこう。

手のひらに乗る小型軽量ボディーを実現

ボディカラーはブラックが基調で、シルバーのロゴとブルーのラインがデザイン的なアクセントになっている

 マウスコンピューターのラインアップのうち、法人ユーザーをターゲットとしたビジネス向けのブランドが「MousePro」で、モバイルノートパソコンからミニタワーパソコンまで、多彩な製品が用意されている。その中でも筐体のコンパクトさで人気があるのが、「MousePro M」シリーズだ。

 本体部分は、横置き時におよそ幅×奥行き153×高さ28mmと、非常にコンパクト。質量も軽く、今回試した「MousePro M610H」の場合は、本体のみで約620g、スタンド装着時で約780gと、いずれも1kgを切っている。

 縦置き時は、スタンドを含めてもフットプリントがペンケースくらいの面積に収まるため、机の上に設置してもジャマになりにくいのがうれしい。スタンドなしで直に置くことも可能だが、底面の通気口を防いでしまうので、縦置き時は素直にスタンドを装着した方がよいだろう。

 なおスタンドを装着すると本体が机から2~3cmほど浮き上がった状態になるが、見た目から受ける印象よりも安定性は高く、ちょっとゆすったくらいでは倒れないので安心だ。

 本体カラーはブラックで、ブランドロゴがシルバーとなっている。ロゴの近くにブルーのラインが入っており、それがデザイン上のアクセントになっている。本体素材はプラスチックだが、ヘアラインで金属風の質感がつけられているため、安っぽい感じはしない。

 インターフェースは、本体前面にUSB 3.1(Type-C)、USB 3.1(Type-A)×2、USB 2.0(Type-A)×2、SDメモリーカードリーダー(UHS-I対応)が、本体背面にHDMI、アナログD-Sub、USB 3.1(Type-A)×2、LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応)、マイク入力、ヘッドフォン出力、電源端子、セキュリティースロットが配置されている。

本体前面にUSB 3.1(Type-C)、USB 3.1(Type-A)×2、USB 2.0(Type-A)×2、SDメモリーカードリーダー(UHS-I対応)を搭載している
本体背面にアナログD-Sub、HDMI、USB 3.1(Type-A)×2、LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応)、電源端子、ヘッドフォン出力、マイク入力、セキュリティスロットを搭載している

 このうち、USB 3.1(Type-C)は、USB PDとDisplayPort Altモードに対応しているため、HDMI端子とアナログD-Sub端子を含めれば、全部で最大3画面の同時出力が可能。USB 3.1 Type-CとHDMIは4K/60Hzまで、アナログD-SubはフルHD/60Hzまでの出力をサポートしている。このほか無線機能としてWi-Fi 6とBluetooth 5も搭載する。

 前述のとおり、製品にはVESA規格対応マウントが標準で付属しており、本体を外付けディスプレーの背面に取り付けることが可能。視界から本体を隠して一体型パソコンのようにできるので、机周りをスッキリさせたいときに便利だ。

内部アクセスが容易でメンテナンス性は高い

 ケースカバーは4箇所でネジ止めされており、これらのネジを取り外すことで比較的容易に内部にアクセスできる。基板やファンにたまったホコリなどは、清掃しやすそうだ。

ケースカバーを取り外したところ。比較的簡単に内部にアクセスできる

 メモリーは2スロット用意されており、評価機の場合は片方に8GBのメモリーが装着されていた。空きスロットへのアクセスは簡単なので、自分でメモリーを取り付けるのはそれほど難しくない。

メモリースロットは2基用意されている。評価機は片方に8GBのメモリが装着されていた

 M.2 SSDも2スロット用意されており、評価機の場合は片方に256GBのM.2 SSDが装着されていた。スロットは両方ともヒートシンクが取り付けられているが、ネジ止めされているだけなので、比較的容易に取り外せる。ヒートシンクのカバーを外すとM.2 SSDインターフェースが見えてくるので、そこにM.2 SSDを差し込めば、問題なく装着できるはずだ。

M.2 SSDも2スロット用意されている。どちらもヒートシンク付き
M.2 SSDスロットのヒートシンクを取り外したところ。評価機は片方が空きスロットになっていた

 このほか、無線LANカードの交換も比較的難易度は低め。ただし、いずれの作業も保証の範囲外になるので、後からパーツを交換したり増設するより、BTOを利用して購入時に必要な容量のメモリーやストレージを選択した方が安全だ。

無線LANカードはインテルWi-Fi 6 AX200が装着されていた

 また本製品の場合、1年間無償ピックアップ保証と24時間365日電話サポートが受けられるので、万一故障した場合でも、自分でなんとかしようとするよりサポートを頼った方が確実。それでも自分で交換や増設をしたい場合は、あくまでも自己責任でトライしてほしい。

 コンパクトな本体に充実した機能が盛り込まれた「MousePro M610H」。今回は、その外観や使い勝手を中心に紹介したが、次回はベンチマーク結果などを交えながら気になるパフォーマンスを紹介していこう。

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