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ZTEのお手軽5Gスマホ「ZTE Blade V41 Vita 5G」を試す

ASCII.jp / 2022年12月31日 12時0分

 ZTEといえば世界初のアンダーディスプレーカメラ搭載スマートフォンや、サブブランド「Nubia」のゲーミングフォン「Redmagic」シリーズが海外で人気だ。また価格を抑えたミドルレンジモデル「Blade」シリーズは、スマートフォン黎明期から続く人気ブランドとして長い歴史を持っている。今回はそのBladeの最新モデル「ZTE Blade V41 Vita 5G」を香港で使ってみた。

ZTE Blade V41 Vita 5G

ミドルレンジとしては王道のスペック カメラも含めゲーム以外は文句ナシ!

 スペックはSoCがMediaTekのDimensity 810、メモリーは6GB、ストレージは128GBを搭載、ミドルレンジモデルということもありmicroSDカードにも対応する。ディスプレーは6.6型のISP液晶で解像度は2408×1080ドットだ。90Hzのリフレッシュレートに対応しており、SNSのタイムラインスクロールも比較的スムーズに表示できる。

6.6型ディスプレーを搭載

 背面のカメラデザインは各メーカーが様々なアイディアを製品化しているが、Blade V41 Vita 5Gはメインの5000万画素カメラと、サブになる200万画素のマクロ、200万画素の深度測定をそれぞれわけた2つの円形台座に配置している。またセンター付近のラインにLEDフラッシュライトを配置、50MPの文字も誇らしげだ。

5000万画素カメラとサブカメラを分けたデザイン

 ディスプレーはフラットで側面はエッジを立てた形状。本体厚みは7.98mmで握りやすい大きさと感じた。右側面にボリュームボタンと電源ボタン、左側面にSIMカードトレイを配置するオーソドックスなデザインだ。本体下部には3.5mmのオーディオジャックも備えている。内蔵バッテリーは4500mAh、22.5Wの急速充電に対応する。

本体右側面と下部。有線ヘッドフォンが使えるのは便利だ

 OSはAndroid 12ベースの「MyOS」を採用。比較的クセはなくスマートフォン初心者でも迷うことなく使えるだろう。プリインストールアプリもゲームや旅行関係のアプリがいくつか入っているがそれほど多くはない。無駄に常駐するアプリがないのでパフォーマンス低下のおそれもなさそうだ。なお、ストレージから最大5GBを仮想メモリーとして使う機能も搭載されている。

Android 12をベースにしたMyOSを搭載

 ベンチマークはAnTuTuが374852、GeekBench 5がシングルコア548、マルチコア1642だった。3万円以下の価格やチップセット性能を考えると妥当なところだろう。日用品としてSNSやWEBを使う分には十分と感じられた。YouTubeなどの動画再生も特にストレスを感じることは無かった。低価格な5G対応モデルとしては合格点を与えられるだろう。

AnTuTuとGeekbench 5のスコア

 ZTEは日本でキャリアブランドモデルとして「Libero」などを出している。最新モデルの「Libero 5G III」と比べるとBlade V41 Vita 5Gは上位のSoCを搭載し、カメラ性能も高い。一方でディスプレーのコストを下げる意味もあってかフロントカメラはパンチホール式の800万画素を搭載する。1週間ほど使ってみたがハイエンドゲームをプレイしなければストレスの溜まることもないだろう。カメラの性能もある程度割り切っているため操作性も難しくない。

SNSを多用する使い方なら十分だ

超広角がないのが不便だが スナップ撮影だけなら十分

 カメラは望遠や超広角を省き、5000万画素広角だけという割り切った設計だ。風景や集合写真を撮るときに超広角があればいいなと感じることもあったが、日々のスナップ撮影用として使うなら十分だろう。ピクセルビニングにより5000万画素を1200万画素相当で撮影するため画質も良好だ。

メインカメラは5000万画素広角だけという割り切り設計

 カメラのUIも広角シングルカメラのみのため倍率表示はない。ディスプレーをピンチアウト、ピンチインすることで最大でデジタル10倍の望遠撮影も可能だ。撮影モードはポートレート、写真、ビデオ、その他と4つ。その他の中にはマニュアル撮影や5000万画素への切り替え、モノクロモードもある。また撮影画像にウォーターマークをいれることも可能だ。

シンプルなカメラUI。その他に用意されているモードも少ない

 以下の作例は筆者の住む香港で撮影した。日中の撮影では発色も良く、価格を考えると十分満足できる。5000万画素モードであればある程度の拡大もできる。デジタル2倍では若干ジャギーがでることもあるので、思い切って5000万画素で普段から撮影するのもいいかもしれない。ポートレートでのボケもいい感じだ。マクロは4cmまで近づけるので食事の撮影にもいいだろう。夜景モードは5秒前後の時間がかかるが美しい結果となった。

標準撮影(1200万画素相当)
標準撮影(5000万画素)
デジタル2倍撮影
デジタル10倍撮影
標準撮影(1200万画素相当)
標準撮影(1200万画素相当)でボケ最大
標準で食事にぎりぎりまで近づいた
マクロモードではここまで近寄れる
夜景モード

【まとめ】日本でもSIMフリーモデルとして欲しい

 Blade V41 Vita 5Gは派手な機能は搭載していないものの、ZTEらしい質実剛健な製品と感じられた。カメラの割り切り設計も撮影時にあれこれ悩む必要がないし、90Hzのディスプレー表示もライトユースであれば快適に感じられた。日本での5Gユーザーを増やすためにも、ZTEにはぜひSIMフリーモデルとして販売してほしい。

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