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パナソニックが最強AF&手ブレ補正のフルサイズカメラ「LUMIX S5Ⅱ」を発表! プロ向けの漆黒モデル「X」も!!

ASCII.jp / 2023年1月5日 10時10分

 パナソニックは1月5日にフルサイズミラーレスカメラ「LUMIX Sシリーズ」の新製品「LUMIX S5Ⅱ」と「同X」をCES2023にて発表、日本でも同日に正式発表した。

「LUMIX S5Ⅱ」(左)と「S5ⅡX」(右)

 撮像素子、画像エンジンとボディデザインを一新し、高速オートフォーカスと強力な手ブレ補正を実現したのが大きな特徴である。

Sシリーズについに位相差AF搭載 アクティブI.S.で最強手ブレに

同時発表の14-28mmを付けたところ

 「LUMIX S5」は2020年9月に発表となった、Sシリーズの小型軽量モデルで、上位のS1・S1R・S1Hに比べて約30%の小型化と軽量化が実現している。

 今回発表となった「LUMIX S5Ⅱ」は、撮像素子からエンジン、ボディデザインまで完全に新しいもので、上位機種を超える、最強のLUMIXフルサイズカメラとなっている。

 新開発の撮像素子はフルサイズ24.2M画素で、同社としては初めて「像面位相差AF」を実現している。画像処理のためのヴィーナスエンジンも新世代となり、S5に搭載のものと比べて演算性能が2倍、バッファメモリーは4倍となっている。

演算速度2倍バッファ4倍の新ヴィーナスエンジン
冷却のためのエアフローも新しくなり無限動画撮影が可能に
マウント上部から吸引して、左右から排気する

 従来、SシリーズはコントラストAFと、認識AFを採用していたが、これに、位相差が加わり、動体の追随性能が大幅に向上。センサー内の測距点は779ポイントで、ほぼ全域をカバーする。

 手ブレ補正については、ボディ内の補正機構とレンズ内の補正機構を統合してコントロールするDual I.S.2に加え、電子補正、手ブレ補正ブーストなどが実装されていたが、「アクティブI.S.」が加わった。

 これは、動画撮影時などで発生する手ブレ状態を判断し、水平・垂直・回転方向の「補正割合を最適化」するものだ。手ブレ補正ユニットの能力を最大限活用できる制御を実現し、歩き撮りや、望遠時のフィックス撮影での手ブレ補正効果が大幅に向上。臨場感ある自然で滑らかな映像表現を実現する。

静止画・動画の画質も向上し LUT記録も可能に 動画記録機能を最強化

 センサーとエンジンの進化により、静止画、動画ともに基本画質が向上している。静止画では、色再現性と階調表現が向上。バッファの増加により、最大毎秒30コマでのRAW連写も可能となり、ローリングシャッターの抑制も高くなっている。

 動画では、プロの評価も高い、S1HやGH6の遺伝子を引き継いだ。C4K 60p/50p 4:2:2 10bit無制限記録、6K 30p/25p 4:2:0 10bit記録を新たに実現し、新エンジンにより3Dノイズリダクションも進化している。

 また、静止画・動画ともに、LUT(ルックアップテーブル)によるリアルタイム記録を実現。シーンに合わせた複数のLUTをカメラに読み込み、カメラ内で記録できるので、ポストプロダクションの作業が大幅に軽減される。LUTで処理した動画を気軽にアップロードできるのも大きな魅力となる。

デュアルSDスロット(UHSⅡx2)
HDMIはフルサイズで内蔵

 ユーザーインターフェースも改良され、迷いのない操作が可能となり、背面のっジョイスティックは8方向操作が可能となっている。ボディデザインも改善され、グリップ形状やストラップ環が変更されている。

ペンタ部のLUMIX、機種ロゴから、上部のダイヤル・ボタンの文字まで「黒」になっている。

 「LUMIX S5ⅡX」は、プロ向けともいえるモデルで、HDMIからのRAW動画出力、USD接続のSSDへの記録、ALL Intra動画記録、ProRes動画記録 無線有線IPストリーミング機能を搭載する。

 また、外観が「オールブラック」仕上げで、撮影時の映り込みを防止できるようになっている。

レンズ前面の文字がブラックになっている

 S5Ⅱ / Xともにキットレンズはカメラグランプリでレンズ賞をとった「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」(8万1400円)と、人気のF1.8五兄弟のひとつ「LUMIX S 50mm F1.8」(5万9800円)だ。

 「LUMIX S5Ⅱ」は2月16日に発売予定で、予想価格はボディのみが24万8000円、20-60mmとのレンズキットが28万1000円、50mmもセットになったダブルレンズキットが30万円となっている。

 「LUMIX S5ⅡX」はそれぞれ27万4000円、30万6000円、33万4000円で、6月下旬発売の予定。

Lマウントユーザーは必携 小型軽量の「寄れる」超広角ズーム 14-28mm F4-5.6 MACRO

 発表となった14-28mmレンズは、超広角ズームながら、直径84ミリ、長さ89.8ミリで345グラムと小型軽量を実現しているのが最大の特徴だ。

 また、ズーム全域で15センチまで近接撮影が可能で、28ミリではハーフマクロ(0.5倍)での撮影が可能となる。

 14ミリながら、フィルター装着が可能で、ブリージングを抑制し、動画撮影時も自然な描写を実現。ジンバル使用を考慮し、鏡筒全長固定と重量バランスを最適化している。価格は10万7800円で、3月16日発売予定。

 このレンズの発売によって、14-28ミリ、20-60ミリ、70-300ミリが揃い、3本で14ミリから300ミリまでをカバーできることになった。また、同日、パナソニックは「単焦点マクロレンズ」と「高倍率ズームレンズ」の開発も明らかにした。

予約者にはキャッシュバック キャンペーンでお得に購入だ!

 パナソニックは予約購入者向けにキャッシュバックキャンペーンを実施する。

 「LUMIX S5Ⅱ」では、1月7日から2月15日に予約して3月12日までに受けとった購入者に、ボディで2万円、レンズキットで2万5000円と3万円をキャッシュバックする。また、予備バッテリーも1個プレゼントされる。

 「LUMIX S5ⅡX」では5月31日までの予約者向けとなり、2万5000円、3万円、3万5000円がキャッシュバックとなる。

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