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2022年の格安SIMは、楽天0円廃止/かけ放題/mineo/ahamo大盛り/eSIMが話題に

ASCII.jp / 2023年1月1日 15時0分

 主要格安SIMの料金表とともに、格安SIM、SIMフリースマホなどの1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。今回は2023年最初の記事ということで、あらためて2022年の格安SIM、SIMフリースマホの話題をまとめて紹介しよう。

楽天モバイルが「1GBまで0円」を廃止 ライバルがそのユーザーの受け口となるプランを提供

 まず2022年最大の話題と言えば、楽天モバイルが新プラン移行で「1GBまで0円」がなくなったことだろう。その後も既存ユーザー向けの移行期間が設定されたが、10月一杯でそれも終了。楽天モバイルは、全員が有料会員という状況で黒字化を目指す。

2022年の最大の話題と言えば、楽天モバイルの新プラン。無料運用が不可能になった。月3278円で使い放題なのは変わらないので、ヘビーユーザーには引き続きメリット大ではある

 楽天モバイルを解約するユーザーを、ターゲットにしたようなプランも見られた。たとえば、「基本料0円」のpovo2.0は、90日間有効な3GBのデータトッピングを期間限定で1280円で提供。LINEMOも月3GBの「ミニプラン」が最大6ヵ月、実質無料になるキャンペーンなどを実施していた。またHISモバイルは、100MBまでなら月290円の「自由自在290プラン」で維持費の安さでアピールした。

月290円~のHISモバイルの新プランも魅力的。かけ放題オプションも月1480円で追加可能

●楽天モバイル、「1GBまで0円」が無くなる新プラン開始に合わせて契約者に新特典提供 ●HISモバイル、100MBまで月290円、7GBでも月990円の新プラン「自由自在290」を開始

MVNOの格安SIMでも「かけ放題」オプションが普及 オートプレフィックスでアプリ不要が一般化

 国内通話が定額となる「かけ放題」は、従来は主要3キャリアやそのサブブランド、また楽天モバイルで利用できるというイメージだったが、今は多くのMVNOの格安SIMでも提供されるようになった。

「通話アプリ不要でかけ放題」が格安SIMでも当たり前になりつつある

 また、以前はMVNOの通話定額と言えば、専用の通話アプリで操作が面倒という印象だったが、それも不要なサービスが主流となっている(ただし、IIJmioなどはアプリが必要)。仕組みとしては、従来と同じく「中継電話」を用いることで通話料を安くしているが、その際に必要なプレフィックス番号の付加を、設備側で対応する「オートプレフィックス」が可能になった点がある。一方で、日本通信やHISモバイルは、この仕組みを用いずに、安価な通話定額/通話料を実現しており、通話音質面でも評価が高い。

日本通信とHISモバイルは中継電話を使わないので、VoLTEでの通話が可。音質の良さで評価が高い

●かけ放題を安く使うなら、どの格安SIMか 留守電/着信転送まで含めて比較する ●1GBまで月290円で上限の設定可能な日本通信SIMの従量制新プランに実際に加入した

mineo「マイそく」、NUROモバイル「あげ放題」と 個性的なサービスもいくつか登場した

 MVNOならではの特徴的な新プランも少ないながら、いくつか登場した。

 まずは、mineo「マイそく」。MVNOの格安SIMでは、その仕組み上、どうしてもユーザーが集中して弱点となる、平日の昼休み(12~13時)にあえて最大32kbpsに速度制限。その代わりにそれ以外の時間帯は使い放題を安価で提供するというサービスだ。最大1.5Mbpsの「マイそくスタンダード」は月990円。この速度でも動画視聴などは十分可能なので、デュアルSIMを駆使するマニア層に人気となった。

平日昼休みはほぼ実用レベルでない速度まで制限される代わりに、それ以外は使い放題。実質デュアルSIM運用が前提のサービスだが、提供側も予想外と語るほどの人気に

 また、NUROモバイル「NEOプラン」は、専用帯域の月20GBのデータ通信を2699円で利用できるというサービスだが、MNO3社のオンライン専用プランとの差別化のため、主要SNSでのデータフリーに加え、上りの通信量をカウントしない「あげ放題」と名付けたサービスを標準で提供。動画や写真を積極的にネットにアップロードするユーザーにアピールしている。

●月990円で昼休み以外は原則データ無制限のmineo「マイそく」を使った! 速度制限下でも使える? ●NUROモバイル、月20GBの「NEOプラン」に上りがカウントフリーの「あげ放題」を無料で追加 動画SNSに最適

オンライン専用プランは定着で、「ahamo大盛り」も登場 動きがやや少ないLINEMOに新プランはある!?

 MNO3社のオンライン専用プランについては、ahamoが「ahamo大盛り」を開始。月20GBで2970円のahamoに、1980円のオプションを追加することでプラス80GB、つまり月100GBが利用できるサービスだ。新プランではなく、「オプション」という点もキモで、足りなくなってから追加できたり、また翌月も自動で追加されないような設定も可能になっているなど、キャリア側の事情に縛られず、ユーザー視点で使い勝手で優れる点も○だ。

10~20代にターゲットを絞ったプロモーションを展開する「ahamo大盛り」。100GBが4950円という料金で、動画視聴でデータを使いまくる層に刺さるか

 povo2.0も期間限定のトッピングなどでさまざまな試みがなされているのが、一方であまり動きがなかったのがLINEMO。ahamoと同様にユーザーのアップセルを促す大容量プランを提供するか、それとも新発想のサービスか、いずれにしても2023年に期待したい。

●月4950円で100GB! ドコモ「ahamo大盛り」は6月9日に提供開始 ●povo2.0、通常より長い90日間有効の3GBトッピングを期間限定で提供

eSIMは徐々に普及しつつあるも iPhone以外での使い勝手はやや微妙

 普及の兆しを見せつつも、なかなか広がらないのがeSIM。MVNOでもIIJmioやmineo、HISモバイルなどが、eSIMの提供を開始した。

IIJmioが音声SIMでのeSIM提供を開始。iPhoneでデュアルSIMが可能な点をアピールする

 ただ、課題となるのが使い勝手面。iPhone同士であれば、非常に簡単にeSIMを転送できる「eSIMクイック転送」が可能になったが、それ以外の環境では、楽天モバイルこそ自由度が高いものの、手続きには契約中の番号でのSMS受信が必須だったり、有人チャットでの個人確認書類の提示が求められたりと、手間がかかるのが現実である。

iPhoneでは端末の操作だけでeSIMの転送が可能だが、それ以外ではなかなか簡単には行かない

●IIJmio、au網の音声SIMをeSIMで提供開始! eKYCで即日利用可 ●拍子抜けするほど簡単なiPhone間の「eSIMクイック転送」を試す

SIMフリースマホは引き続きミドルクラスが人気 夏登場の3大人気モデルが話題 Pixelも強力コスパ

 最後に、SIMフリースマホは、引き続きミドルクラスが人気だった。夏に登場した、シャオミ「Redmi Note 11 Pro 5G」、OPPO「OPPO Reno7 A」、モトローラ「moto g52j 5G」は、いずれも海外メーカー製ながら、日本向けにFeliCaを搭載するなど、カスタマイズが施されたモデル。年末にはシャープ「AQUOS sense7」も登場した。

今年も強力コスパで話題になったシャオミの「Redmi Note 11 Pro 5G」

 Pixelシリーズも注目を集めた。特に「Pixel 6a」は5万円台前半でありながら、SoCに前年の「Pixel 6」と同じ「Google Tensor」を搭載。ハイエンド級の性能を持つ。「Pixel 7」もSoCやカメラの性能を考えれば、8万2500円の価格はお買い得と言える。

●1億画素超のカメラに有機EL、急速充電と至れり尽くせりの「Redmi Note 11 Pro 5G」 ●上質デザインで、気持ちよく使えるミドルレンジスマホ「OPPO Reno7 A」 ●日本のユーザー待望のFeliCa&防水に対応! 「moto g52j 5G」のリアルな使用感をチェック ●【実機レビュー】5G対応で5万円台「Google Pixel 6a」やりたいことはこれで十分

人気の音声通話付きSIMの料金表(税込)

※1:au網を用いたMVNOのサービスは基本的にいずれも直近3日の通信量が6GBを超えた場合の通信速度の制限がある ※2:加入から7ヵ月無料のキャンペーンで通信量が増量される(以降、月550円) ※3:加入から1年無料のキャンペーンで通信量が増量される(2年目以降、月550円)

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