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メタのVRヘッドセット「Meta Quest」、Androidの「ヘルスコネクト」アプリと統合

ASCII.jp / 2023年1月14日 9時0分

Meta Quest内での運動記録をAndrodidでも自動取得

 メタは1月11日(現地時間)、同社のVRヘッドセット「Meta Quest」および「Quest 2」に標準搭載されているフィットネストラッカーアプリ「Meta Quest Move」をAndroidの「ヘルスコネクト」アプリと連携し、Meta Quest Moveで取得した消費カロリーや運動時間、設定した目標などのワークアウトデータをAndroid端末内で確認できるようになったと公表した。

 Meta Quest Moveは、Meta Quest内のアプリを使って運動した時間、消費したカロリー、さらに設定した目標の達成度を複数のアプリから自動取得し、記録・管理するアプリ。

 リリース当初はMeta Quest内でしか利用できなかったが、昨年7月に「Meta Questモバイルアプリ」及びアップルの「ヘルスケア」アプリと連携することで、モバイル端末に自分のステータスを同期・確認できるようになった。

 今回Androidのヘルスコネクトと連携したことで、これまでAndroidでは「Meta Questモバイルアプリ」でしか取得できなかったMeta Quest MoveのデータをAndroid内のほかのアプリで取得したフィットネス活動と統合し、つねに最新の状態で確認することができるようになった。

Meta Quest MoveとAndroidを連携

「Meta Quest Move」設定画面

 では、実際に連携手順を見ていこう。まずはMeta Quest側からMeta Quest Moveを起動し、画面右下の「設定」タブにある「MoveをMeta Questモバイルアプリにリンク」にチェックを入れる。

 これ以降はスマホ側の作業となる。使用するアプリはこの3つ。未入手の場合は「Playストア」でダウンロード/インストールしておく。

「Meta Questモバイルアプリ」トップ画面

 Android側でMeta Questアプリを起動すると、すでに画面下部にMeta Quest Moveからインポートされたデータが表示されている。

 データをタップすると詳細画面に切り替わり、今日の運動記録が表示される。

 複数のアプリを使っている場合もすべてのアプリの運動量を合計した数値になるが、「すべてのアプリ」をタップして、それぞれのアプリ別の運動量を表示することも可能。

「リンク済みアプリ」画面

 画面上部の「リンク済みアプリ」をタップし、「Health Connect」の右にあるスイッチを「ON」にする。

 確認画面が表示されるので、画面下の「リンクする」をタップするとリンク成立だ。

「Fit」の設定画面

 同様の手順でグーグルのフィットネスアプリ「Fit」も起動し「設定」画面でヘルスコネクトとリンクしておく。

「ヘルスコネクト」の権限画面

 この状態でヘルスコネクトを起動して権限画面を見るとMeta QuestとFitにアクセスが許可されていることがわかる。これで設定は終了、ヘルスコネクトによってMeta QuestアプリとFitアプリが統合されているはずだ。ただし初回の同期には多少時間がかかるようだ。

「Fit」の「日誌」画面

 数分後、Fitの日誌画面を開くと「com.oculus.shellenv」という名前で確かにMeta Questでの運動が記録されている。

 手順は以上だが、現在まだヘルスコネクトはベータ版扱いということもあり、スムーズには連携できなかった。何度か再起動とリインストールを繰り返すことでようやくうまくいくようになったが、これは近いうちに修正されるだろう。

心拍数のトラッキングも可能に

 なお、Meta Questは1月5日にリアルタイム心拍数トラッキング機能もリリースしている。

 本機能はBluetooth対応の心拍計をMeta Questとペアリングすることで実現する。現在動作が確認されている心拍計は、Garmin HRM-DualとPolar H10の2機種だが、それ以外もペアリングできる場合があるという。ちなみに筆者の所持する「Xiaomi Miスマートバンド6」は残念ながら検出されなかった。

フィットネスデータの一元管理がトレンドに

 日本では任天堂「リングフィットアドベンチャー」の存在が大きく、VRヘッドセットを使ったフィットネスアプリの利用者はまだ多くないかもしれないが、グーグル「Fit」で体重や睡眠時間などを管理している筆者のようなユーザーにとっては、魅力的に感じた。

 フィットネス・ワークアウト関連のアプリは数多く出ているが、今後はアップルの「ヘルスケア」とグーグルの「ヘルスコネクト」に対応することが必須になっていくかもしれない。

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