ストレスフリーな性能が魅力! 富士通の13.3型モバイルノートPCがイチ押し
ASCII.jp / 2023年1月26日 9時0分
富士通クライアントコンピューティングの「LIFEBOOK WU2/G2」は、13.3型液晶ディスプレーを搭載しながら800gを切る質量を実現した薄型軽量モバイルノートパソコンだ。
1回目は外観、2回目は使い勝手を取り上げたが、今回は各種ベンチマークを実施して、その気になる性能をチェックしてみた。
省電力性に優れたUシリーズの 第12世代Coreプロセッサーを搭載
LIFEBOOK WU2/G2は、同社の直販サイト「富士通WEB MART」で販売されているカスタムメイドモデルで、搭載するCPUやメモリー容量、内蔵バッテリーなどを複数のオプションから選択できる。今回使用した評価機のスペックは次の通り。
インテルの第12世代Coreプロセッサーは、高性能なPコアと高効率なEコアの2種類を組み合わせることでパフォーマンスの高さと低消費電力を両立しているのが大きな特徴。モバイル向けにはプロセッサー・ベース電力が28Wの「Pシリーズ」と、15Wまたは9Wの「Uシリーズ」が用意されているが、評価機に搭載されていたのはUシリーズのうちプロセッサー・ベース電力が15Wのインテル「Core i7-1255U」だ。
同CPUは、Pコアを2つ、Eコアを8つ、合計10コア/12スレッドという構成になっている。コア数の多さから推測できるようにマルチコア性能が高く、複数のアプリを同時に実行しても動作が重くなりにくいため、ウェブ会議をしながらWordで文書を作成したり、写真のレタッチをしながらPowerPointでプレゼン資料を作成するような場合も快適に感じられるだろう。
それでは、LIFEBOOK WU2/G2はどのくらいのパフォーマンスなのだろうか? そこで、各種ベンチマークソフトで性能をチェックしてみることにした。
まず、CPUの性能を見るために「CINEBENCH R23」を実行してみたところ、シングルコアが1664pts、マルチコアが7433ptsとなった。省電力タイプのCPUでありながらマルチコア性能が非常に高く、前世代のインテル「Core i7-1185G7」からは2割ほどスコアがアップしている。マルチタスク作業や動画のエンコードなどには恩恵が大きそうだ。シングルスレッド性能も1割ほど向上しているので、アプリ自体も従来よりサクサク動作すると思われる。
次にパソコンの総合的な性能をチェックするために「PCMark 10」を実行したところ、次のようになった。
快適さの目安は、基本性能を示す「Essentials」が4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示す「Productivity」が4500以上、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示す「Digital Content Creation」が3450以上となっているが、そのいずれも大きく上回っている。日常的な用途やOfficeアプリなどを使うビジネス用途はもちろんだが、写真・動画編集などクリエイティブ用途もある程度は快適にこなせる性能を持っていることがわかる。
次に、ストレージ性能を「CrystalDiskMark」でチェックしてみたところ、図のようになった。PCIe 4.0x4のSSDとしては特別速いわけではないが、前世代(PCIe 3.0x4)の最速級SSDよりは高速で、実際にアプリの起動やデータの読み込みは非常に速かった。
軽いゲームなら快適にプレイできるグラフィックス性能
グラフィックスは、CPU統合型としてはパフォーマンスが高めの「インテル Iris Xe グラフィックス」が有効になっていた。そこで「3DMark」でグラフィックス性能をチェックしてみたところ、次のようにDirectX 11ベースの「Fire Strike」で4500を超えるスコアとなった。
ビジネス文書の作成や写真編集、ちょっとした動画編集くらいであればストレスなくできるレベルで、ゲームも軽めのタイトルなら快適にプレイできそうだ。
そこで、ゲーム系のベンチマークテストも試してみた。今回は、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」と「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を使用している。
ドラゴンクエストXくらいの軽めのゲームならフルHDでも問題なくプレイできるのがわかる。ファイナルファンタジーXIVくらいの重さのゲームでも、品質や解像度を下げればある程度快適に楽しめそうだ。
最後に、バッテリー駆動時間もチェックしてみた。評価機には25Whのリチウムイオンバッテリーが内蔵されていたが、文書作成やビデオ会議、ウェブブラウジングなどの実際のオフィス業務に近い作業を行なうPCMark 10の「Modern Office」を試してみたところ、7時間45分の駆動が可能だった(なお、テスト時は画面の明るさのみ40%に変更し、ほかはデフォルトの設定のまま実行している)。
これだけ持続できれば、出先で長時間使う場合もバッテリーの残量を心配するシーンは少ないかもしれない。
ちなみに、富士通WEB MARTでは、オプションで64Whという大容量バッテリーを選ぶこともできる。こちらだと本体重量が130gほど増えるものの(それでも約865g程度と十分軽量)、バッテリー駆動時間はJEITA 2.0で約29.5時間と倍以上になる。出先で使うことが多いユーザーは検討してみてはいかがだろうか。
一世代前の第12世代Coreプロセッサーとはいえ、まだまだ活躍できることがわかる結果だった。持ち運びやすい軽量薄型のボディー、タイピングしやすいキーボード、必要十分なインターフェースなど、ユーザーの満足度を高める要素が詰まった1台だ。新しいモバイルノートパソコンを求めている人は、LIFEBOOK WU2/G2をチェックしてみてほしい。
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