「Twitter Blue」月980円の価値はある? 使ってみた率直な感想
ASCII.jp / 2023年1月21日 9時0分
海外で先行展開していた有料サービス「Twitter Blue」が、1月11日から日本でも利用できるようになった。
サービスを数日間利用して、実際の使い心地はどうだったのかなど率直な感想をお伝えしたい。
Twitter Blueとは
Twitter Blueは、米国のSNS大手Twitter社が導入している有料サブスクリプションサービスだ。
日本でも2023年1月11日よりサービスを開始しており、料金は月額980円から。
契約したユーザーには特典として、以下に挙げたような機能が解放される。
Twitter Blueの主な機能
- 認証マーク(青)の表示
- ツイートの送信キャンセル機能
- ツイートの編集機能
- ブックマークのフォルダ分け機能
- アプリアイコンのカスタマイズ機能
- アプリのテーマ選択機能
- アプリ下部の操作ボタンの追加・配置変更機能
- 話題の記事のキュレーション機能
- スレッドのリーダー表示
- NFTプロフィール画像の利用
- 長い動画のアップロード機能
- 1080p動画のアップロード機能
なお、これらの機能は、Twitter公式アプリかブラウザからTwitter.comにアクセスして利用する必要がある。
サードパーティ製のTwitterクライアントなどからは利用できないので注意してほしい。
Twitter Blueを実際に使って気付いたこと
ここからはいよいよ本題に入っていく。
なお、筆者の環境では一部使っていない機能もあるため、その点はあらかじめご了承頂きたい。
その1:申し込みはブラウザからが安い
![](https://ascii.jp/img/2023/01/20/3481055/x/8a29fa17fafb11a7.png)
既にご存じの方も多いと思うが、Twitter Blueは契約方法により月額料金が異なる。
記事執筆時の2023年1月20日現在では、TwitterのWebサイトから契約すると月額980円、iOS/Androidのアプリ内課金経由だと月額1380円だ。
Web経由とアプリ内課金では400円もの価格差があるが、これはアプリ内課金利用時にアップルやグーグルに支払う手数料を価格に上乗せしていると思われる。
支払う金額が違ってもサービス内容は変わらないため、特段の理由がない限りWebから申し込んだ方が得だろう。
ただし、Web経由だとクレジットカード情報の入力が必須となるため、クレジットカード情報の入力に抵抗があるユーザーはアプリ内課金に頼らざるを得ない。
PayPalやAmazon Payに対応してくれれば話が早いのだが、現時点では非対応となっている。
なお、一部のVISAプリペイドカードも利用できるので、セキュリティ面が心配な方はそちらを利用するのも1つの方法だ。
かくいう筆者もVISAブランドのプリペイドカード(Kyash)を使って契約している。
その2:認証マークはプロフィール改訂ごとに剥奪→再審査される
従来は著名人など限られたユーザーしか使えなかった青い認証マークだが、Twitter Blue契約者は標準で付与されている。
ただし、マークの付与前にプロフィールの審査が必須のため、契約後すぐに認証マークが付くわけではない。
筆者の場合は契約から2日程でマークが表示されるようになったが、審査が混み合うタイミングで申し込むと、さらに時間が掛かるケースもあるだろう。
また、認証マークが付いた後も、プロフィールを編集する度に再審査となり、合格するまでマークは表示されなくなる。
これは認証マークの悪用を防ぐための仕組みと思われるが、頻繁にTwitterネームやプロフィール内容を変えているユーザーは注意が必要だろう。
なお、真偽不明の情報ではあるが、プロフィールの内容がTwitterのアカウント凍結ルールに抵触していると、認証マークの審査時にアカウントが凍結されることもあるようだ。
差し障りのないプロフィールであれば凍結の心配はないと思うが、攻めた内容のプロフィールになりがちなユーザーは、一応注意した方が良いかもしれない。
その3:投稿キャンセル機能でタイプミスを見付けやすくなった
![](https://ascii.jp/img/2023/01/20/3481052/x/5db51bd315883141.jpg)
Twitter Blueの機能でいちばん活用しているのが、ツイートの送信キャンセル機能だ。
これはツイートの投稿ボタンを押した後、事前に設定した待機時間を挟んでから実際の投稿をするもので、待機時間中はいつでも投稿をキャンセルできる。
筆者は昔からタイプミスをすることが多かったので、この機能には大いに助けられている。
また、あくまで個人的な感覚だが、Twitter Blue導入前の「投稿ボタンを押す前に文章の内容を確認する」方法より、Twitter Blue導入後の「制限時間内に文章の内容を確認する」やり方の方が、明らかにタイプミスの発見率が上がっているのだ。
どちらもやっていることは同じはずだが、おそらく時間制限があることで集中力が増し、チェック精度が上がるのだろう。
その4:ツイートの編集機能は便利だがあまり使わない
日本でのサービス開始時、投稿キャンセル機能と共に話題となったのが、投稿済みツイートの編集機能だった。
筆者も真っ先に試してみたのだが、実は、その後あまり使う機会がないまま現在に至っている。
そもそも、前述のように投稿キャンセル機能でミス投稿が減少したので、編集機能が活躍する余地がないのである。
Twitter Blue契約前は最も使うのは編集機能だと見込んでいたが、幸か不幸か当てが外れた格好だ。
ちなみに、編集機能自体の自由度はかなり高く、文章の修正以外に画像の添付や削除も可能。うっかり画像を付け忘れてしまったツイートも、後追いで画像を入れることができるのは地味に嬉しいポイントだ。
なお、編集できるのはTwitterの公式アプリかTwitter.comから投稿した単体ツイートのみで、外部サイトのツイートボタンや音楽再生アプリなどからの投稿は編集できない。
この仕様はかなり不便なので、早急に改善してほしい。
その5:公式アプリのカスタマイズ機能が秀逸
![](https://ascii.jp/img/2023/01/20/3481056/x/3c266deca85674e2.png)
ネット上では使いづらいという声も聞かれるTwitter公式アプリだが、Twitter Blueの契約者なら自分好みにカスタマイズも可能だ。
特にうれしいのが、アプリの画面下部に表示されるボタンの追加や配置変更ができること。
筆者もリスト一覧へ飛べるボタンを追加して便利に活用している。
有料のサードパーティ製のTwitterアプリを使っていた方は、乗り換え先の候補として検討しても良いだろう。
結論:全機能使いこなせるなら980円の価値はあり
以上を踏まえての結論だが、筆者は「有料機能をほぼすべて使うなら月額980円はアリ」だと感じた。
逆に、有料機能のうち1つか2つくらいしか使わないのであれば、980円払うのはコストパフォーマンスが悪いためお勧めできない。
ただ、こうした費用対効果とは別の部分で、何かが大きく変わっていく時期特有のワクワク感をTwitter Blueに感じたことも事実だ。
「コスパなんて関係ない!とにかくワクワク感を味わいたいんだ!」という方なら、月額980円の投資は決して高いものではないだろう。
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