DeepLのAI文章添削ツール「DeepL Write」英語学習教材としても優秀だった
ASCII.jp / 2023年1月23日 18時15分
間違いを修正するだけではなく表現の提案も
DeepLは1月17日(現地時間)、同社のAI翻訳ツール「DeepL」に、入力された文章を添削するサービス「DeepL Write」のベータ版をリリースした。
本サービスは誤字の修正はもちろん、間違いやすい冠詞、前置詞、単数複数、時制といった文法の間違いをAIで修正してくれるだけではなく、シチュエーションにあわせた言い回しや語調、文体や言葉の選び方を提案してくれるという。現在対応しているのは英語(アメリカ、イギリス)とドイツ語のみだが、今後も拡充されていくものと思われる。
同社のブログ記事によるとこの機能は、第二言語や第三言語で正確な文章を書きたい場合はもちろん、ネイティブスピーカーが表現を推敲したり、ジャーナリストや文章作成のプロ、あるいは学術的な文章を書く人などにもインスピレーションを与えてくれるという。
問題作りはChatGPTが得意
では実際に使ってみよう。ちなみに筆者の英語力は10年前のTOEIC755点、英文のテック記事などは問題なく読めるものの、英作文はかなり怪しいレベル、会話はからっきしである。
お題はChatGPT先生に出してもらった。ちなみに「英訳はいりません」と書いてあるのは、そのままだと問題と答えのセットが出てきたからだ。
さっそく英作文を開始。単語は出てくるものの文章の構造が入り組んでおりかなり難しい。なんとか辞書を引かずに作文したものが以下。
I like to jog almost everyday. I start a day, Waka up early morning , and moving body and breathing fresh air, when hanging out in silent park. I feel that it make me reflesh my body and mind.
細かい文法の間違いはありそうだが、なんとか意味は伝わるのではないだろうか。さっそくDeepL Writeに聞いてみよう。
文または単語単位で候補が表示される
作成した英文をDeepLと同じくDeepL Write左側の入力欄にペーストすると、ほんの数秒で右側に改善案が表示される。
DeepL Writeが修正を提案した部分は文字が緑色になりアンダーラインが敷かれている。また、マウスオーバーすることで文章の区切りがわかりやすく表示される。
文章の上でクリックすると、書き換え候補が表示される。動名詞、前置詞などが遠慮なく直されている。候補は「文全体」と「単語」の2つの方式で表示され、アイコンをクリックすることで変更できる。
「単語」をクリックしたところ。「quiet」の言い換え候補が多数表示されている。
文全体も単語も、候補をクリックすることで元の文から候補に文章を置き換えていくことができる。
I like to jog almost daily. I start a day by waking up early in the morning. I move my body and breathe fresh air while hanging out in a quiet park. I have the feeling that it refreshes my body and my mind,
DeepL Writeのアドバイスに従い文章を修正したものがこちらだ。
英語学習教材としても優秀
続けてもう一問いってみよう。今度の問題は、さっきのよりは多少難易度が低いような気がする。
Travel is one of my favorite things. I feel move my mind when I can see cultures, peoples,foods, and sightseeing . Especialy foreign travel has problem about language , I think , I can enpower my ability of communication.
これはちょっと自信あるよ!
しかし結果は非情だ。いきなり「Travel」を「Traveling」と直されたうえ、「peoples > people」、「foods > food」など不可算名詞を複数形にしている間違いも2つ。
なるほど、最初の文は「I love to travel.」でも意味は通るらしい。このあたりいかにも文章を理解している感触はある。
最後の文の候補を表示すると、1個目にまったく修正されていないものが表示された。これはつまり「間違ってない正しい英文」ということだろう。
I love to travel. I feel move my mind when I can see cultures, people, food and sights. Especially foreign travel has problem about language, I think I can enpower my ability of communication.
こちらが完成した英文だ。
想定される使い方としては、ビジネスメールや論文などの推敲がメインになるのだろうが、今回試してみたところ英語学習ツールとしても強力だと感じた。毎日このように英作文の練習をするだけでも英語力(作文能力だけだが)アップが見込めるのではないだろうか。
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