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デザインと冷却性に注目! raytrekの新PCケースをじっくり見る

ASCII.jp / 2023年2月8日 11時0分

「raytrek 4CXVi」

 サードウェーブのクリエイター向けパソコンブランド「raytrek」から、デスクトップパソコン「raytrek 4C」シリーズが登場した。シルバーとブラックを基調としたシンプルで落ち着きのある新デザインのケースが採用されており、クリエイターの作業環境になじみやすいのが大きな特徴となっている。

 今回、ラインアップのうちイラスト制作から動画編集まで幅広い創作活動に向いたミドルモデル「raytrek 4CXVi」を試すことができたので、製品の外観や使い勝手、パフォーマンスなどを2回にわたって紹介していこう。

ツートンカラーの洗練されたデザインを採用

シルバーとブラックを基調とした落ち着いた外観で作業環境にもなじみやすい。フロントの左右に丸みが、上下端に傾斜が付けられているため、ミドルタワー型でありながら圧迫感は少ない

 サードウェーブの「raytrek 4C」シリーズは、クリエイターが創作活動の道具として使うことを想定して開発されたミドルタワー型のデスクトップパソコンだ。ハードウェア性能だけでなく、メンテナンス性や拡張性、使い勝手などの面でも“クリエイティブ作業のしやすさ”を考慮して設計されている。

 その最大の特徴が新デザインのPCケースだ。シルバーを基調に、フロントパネルやサイドパネルの一部にブラックを取り入れたツートンカラーで、落ち着いた見た目なので部屋のインテリアなどにもなじみやすくなっている。丸みや傾斜がつけられたフロントのエッジと明るいシルバーのおかげで圧迫感が少ないため、良い意味でその存在を意識することなく作業に集中することが可能だ。

 本体正面は、ヘアライン加工が施されたアルミのフロントパネルがあしらわれており、シンプルながら上品で洗練された佇まいが印象的。フロントパネルの両脇に開口部があり、そこから空気を取り入れる仕組みになっており、吸気口はユーザーの目につかないよう配慮されている。このフロントの吸気口には、マグネット吸着式のダストフィルターが搭載されており、両脇の開口部から指で簡単に着脱することができる。

フロントパネルの両脇に設けられた開口部
両脇の開口部からダストフィルターを簡単に着脱できる

 側面のパネルは、左右とも背面のネジを外すことで簡単に取り外すことができる。左側のサイドパネルにはスリット状の吸気口が搭載されており、この吸気口にもマグネット吸着式のダストフィルターが装着されている。

本体左側面の吸気口。ブラックのダストフィルターが取り付けられている
本体左側面の吸気口。ブラックのダストフィルターが取り付けられている

 このほか、本体天面や底面の吸気口にもツールレスで簡単に着脱できるメッシュ状のダストフィルターが取り付けられており、ゴミや小物が本体内部に入りにくくなっている。メンテナンスがしやすいのも本機の大きな特徴だ。

本体天面にも吸気口が設けられている
メッシュ状のダストフィルターは簡単に取り外し可能
底面にも吸気口がある。ダストフィルターは後方にスライドして取り外せるようになっている

 インタフェースは、本体前面上部のコンソールパネルに電源スイッチとUSB 3.0×2、音声入出力端子(4極3.5mmジャック)が搭載されている。また、本体背面にはUSB 2.0×4 、USB 3.2 Gen1(Type-A)×2 、USB 3.2 Gen2(Type-A) 、USB 3.2 Gen2x2(Type-C)、PS/2、オーディオ入出力(マイク、ラインイン/アウト)、2.5Gb 対応LANと映像出力端子(グラフィックスカードによる)が搭載されている。

本体前面上部に電源スイッチとUSB 3.0×2、音声入出力端子(4極3.5mmジャック)が搭載されている。電源スイッチはつまみを上下に動かす仕組み。ちょっとレトロでアナログ的な操作感だが、ボタン式のようにうっかり触って電源を入れてしまうミスは少なそうだ

 映像出力端子は、ビデオカード非搭載の場合はHDMIとDisplayPortが使用可能。試用機の場合はビデオカード(NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti)が搭載されており、その出力端子(HDMI×1、DisplayPort×3)を使用するようになっていた。

本体背面にはUSB 2.0×4 、USB 3.2 Gen1(Type-A)×2 、USB 3.2 Gen2(Type-A) 、USB 3.2 Gen2x2(Type-C)、PS/2、オーディオ入出力(マイク、ラインイン/アウト)、2.5Gb 対応LANと映像出力端子が搭載されている。試用機の場合はビデオカードが搭載されていたため、標準の映像出力端子は使用不可となっており、ビデオカード側の端子(HDMI×1、DisplayPort×3)を使用するようになっていた

冷却性能と拡張性を重視した本体内部構造

 本体右側のサイドパネルを外すと、マザーボード裏側の配線や電源ユニットなどにアクセスすることができる。マザーボードトレイには大きめのメンテナンスホールが設けられており、その下には2.5インチベイ2基が搭載されている。

右サイドパネルを外したところ。右上にメンテナンスホール、その下に2.5インチベイが搭載されている。下部には電源ユニットと3.5インチベイが用意されている
2.5インチベイは2基用意されている

 さらにその下の右側には180mmサイズまで対応した電源ユニットが、その左には3.5インチベイ2基が用意されている。試用機の電源は650Wのものだったが、直販サイトでは1000Wまでカスタマイズ可能で、モデルによっては1200Wの大型電源を搭載しているものもある。ストレージや光学ドライブなどを増設する場合はそれに合わせて電源も増量しておいた方がよいだろう。

 本体左側のサイドパネルを外すと、マザーボードや拡張スロットなどにアクセスできる。フロントには5インチベイ2基のほか、140mmの大口径冷却ファンが2基搭載されており、筐体外部から空気を効率的に取り込めるようになっている。

左サイドパネルを外したところ。マザーボードやメモリースロット、ビデオカードなどにアクセスできる
フロントには5インチベイ2基と大型の冷却ファン2基が搭載されている

 取り込んだ空気はCPUやビデオカードなどを冷却しながら、天面と背面のファンで外部に排気される仕組み。試用機は天面のファンが2基だったが、最大3基まで搭載できるようだ。なお、直販サイトでは5インチベイに光学式ドライブのほか、引き出し式の小物入れなどをオプションで追加することが可能。散逸しがちなケーブルやアダプターなどの小物パーツの収納場所として活用するのも便利かもしれない。

 ケース内部の空間に余裕があるため、冷却効率はかなり高め。モデルによってはオプションで240mmの水冷システムも搭載可能で、ケース自体は5インチベイと排他的な使用になるが360mmの水冷システムまで対応しているとのこと。発熱の大きなCPUでも安定した動作が期待できそうだ。

天面の冷却ファン。最大3基まで搭載できる

 このほか、試用機はNVMe Gen4対応のM.2 SSD、GeForce RTX 3060 Ti 8GB搭載のビデオカード、16GBメモリー(8GB×2、DDR5-4800)という構成だった。メモリーは4スロットあり、直販サイトのオプションでは最大128GBまで選択することができる。

試用機はGeForce RTX 3060 Ti 8GB搭載のビデオカードが取り付けられていた。その奥にはNVMe Gen4対応のM.2 SSDが搭載されている

 クリエイター向けパソコンというだけあって、冷却性能や拡張性が非常に高く、マシンパワーを必要とするグラフィックアプリも軽快に動作しそうだ。次回は、各種ベンチマークテストを実施して、そのパフォーマンスを検証していきたい。

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