「高さ」を加えた三次元の位置情報を利用した防災・減災サービスの実現に向けてゼネテックとMetComが協業

　ゼネテックとMetComは2月10日、協業して従来の平面の位置情報に「高さ」を加えた三次元の位置情報を利用した防災・減災サービスの実現に取り組むと発表した。 　ゼネテックは災害時に家族や大切な人の居場所を自動で通知する災害時位置情報共有アプリ「ココダヨ」を、MetComは広域かつ高精度な三次元位置情報を提供する垂直測位サービス「Pinnacle」を提供している。まずはココダヨにPinnacleを実装し、災害警報と連動して家族やグループメンバーの今いる階数情報など「高さ」を加えた位置情報を自動通知する機能の2023年内実装を目指し、実証実験を4月から開始する。

　災害警報時、従来の平面位置情報に加えて高さの位置情報がわかることで、危険性や避難の必要性などをより正確に判断し、グループ内アラートやアクションにつなげることが期待される。また、救助の際も、高さ情報がわかることで要救助者がいるフロア等の把握に繋がり、本人が連絡が取れない状況でも、迅速な発見と救助が可能となるとしている。さらに、津波や洪水の際、安全な高さにいるかどうかの判定や、必要な時間内で安全な高さの場所へ避難するためのガイドなどにより、垂直避難判定に役立てられるという。