Acer「Swift Edge」実機レビュー = 16型4K OLEDが1.17kgで、持ち歩ける新世代モバイルノートだ!

　最後にSwift Edgeのパフォーマンスをチェックしよう。まずCPU性能だが、「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は10102pts、「CINEBENCH R20」のCPU（Multi Core）は3894ptsとなった。

　第12世代（Alder Lake）の「Core i7-1270P」（4P＋8Eコア／16スレッド、最大4.80GHz）を搭載する「レッツノートSR」がR23は9787、R20は3756ptsだったので、Swift Edgeはその約103％、約104％のスコアを記録したことになる。

「HDiNFO64 Pro」で取得したシステムの概要

「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は10102pts、CPU（Single Core）は1512pts、「R20」のCPU（Multi Core）は3894pts、CPU（Single Core）は582pts

CINEBENCH R23実行中のCPU温度は平均78℃、最大80℃、クロック周波数は平均2979MHz、最大3217MHz

CINEBENCH R23実行中の消費電力は最大49W、平均40W、アイドル時の消費電力は平均8W

　グラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは2518、Fire Strikeは6278、Wild Lifeは14051、「FINAL FANTASY XIV：暁月のフィナーレベンチマーク」（1920×1080ドット、標準品質、ノートPC）のスコアは7379（やや快適）となった。

　レッツノートSRがTime Spyは1940、Fire Strikeは5168、Wild Lifeは14268、ファイナルファンタジーXIVは7890だったので、Swift Edgeはその約130％、約121％、約98％、約93％のスコアを記録したことになる。

　両者には処理によって得手不得手があるようだが、どちらでも画質を調整すれば3Dゲームをプレイできるだけのグラフィックス性能を備えている。

「3DMark」のTime Spyは2518、Fire Strikeは6278、Wild Lifeは14051、Port Royalは805

「FINAL FANTASY XIV：暁月のフィナーレベンチマーク」（1920×1080ドット、標準品質、ノートPC）のスコアは7379（やや快適）

　ストレージ速度については「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は4722.49MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は3591.36MB/sとなった。

　Swift Edgeが搭載する「Micron 2400 MTFDKBA1T0QFM」はカタログスペックでシーケンシャルリードは4500MB/s、シーケンシャルライトは3600MB/sとされている。仕様どおりのパフォーマンスを発揮しているわけだ。

今回の試用機にはPCIe Gen4 x4接続SSD「Micron_2400_MTFDKBA1T0QFM」が搭載されていた

「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は4722MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は3591MB/s

　バッテリー駆動時間については、ディスプレー輝度40％、ボリューム40％、バッテリー残量5％までという条件でYouTube動画を連続再生したところ、4時間24分5秒動作した。高輝度なOLEDディスプレーということでまだ輝度は下げられる余地がある。設定を詰めればバッテリー駆動時間をさらに延ばせるはずだ。

16型高品質OLEDを備えた1.17kgの軽量ノートPC モバイルノートの常識が変わるかもしれない

　Swift Edge最大の魅力はやはり16型WQUXGA OLED（3840×2400ドット）の鮮やか、かつ高精細なディスプレー。この美麗な画面をマグネシウム・アルミニウム合金により実現した約1.17kgの軽量ボディーで持ち運べるというのは非常に魅力的だ。

　バッテリー駆動時間はやや短めだが、USB Power Delivery対応のモバイルバッテリーなどを組み合わせればカバーできる。外出先で色調整、色確認に利用できる高品質OLEDディスプレーを備えた軽量ノートPCを求めていた方にとって、Swift Edgeはぴったりの1台なのである。